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姑「嫌いな食べ物は?」私「桃と和牛です」→毎月届く"嫌がらせ"をおいしくいただいています

  • 2026.4.19
ハウコレ

義母とのチャットが始まったばかりの頃、たった一通のメッセージから、小さな攻防が始まりました。

一通のメッセージ

義母とチャットでつながったのは、結婚式の準備がきっかけでした。事務的なやりとりが続いていたある日、義母から突然「嫌いな食べ物は?」とメッセージが届きました。

友人から「姑に嫌いなものを教えると、わざと出してくる人がいる」と聞いていた私は、画面を見つめたまま少し迷って、「桃と和牛です」と打ちました。本当はどちらも大好物です。

既読がついて数分後、「あら、そうなの。覚えておくわね」と返ってきました。にこやかなスタンプが添えられていましたが、あの「覚えておくわね」の一言に、どこか含みを感じたのは気のせいだったのでしょうか。

届き始めた"嫌がらせ"

翌月から義母の仕送りが届くようになりました。中身は見事なまでに桃と和牛。最初の箱を開けたとき、思わず笑ってしまいました。やっぱりそういう人だったんだ、と。

私は義母に電話をかけ、「お義母さん、いつもすみません」と丁寧にお礼を言います。義母は毎回少し間を置いてから「嫌いなものばっかり送ってごめんなさいね」と言うのです。その声には、こちらが困っているのを確認するような響きがありました。

電話を切ったあと、届いたばかりの桃をひとつ剥いて、おいしくいただきました。困っているふりをしながら大好物を食べる毎月の恒例行事。申し訳ないですが、ちょっと楽しくなってきていました。

お盆の食卓で

夏のお盆、義実家の食卓に立派な桃が並んでいました。義母が「あなたは食べられないわよね」と言うので、「少しだけいただきます」と一切れ口にしました。おいしくて、つい表情に出たのかもしれません。義母がじっとこちらを見て「桃、おいしそうに食べるのね」と言いました。

喉の奥がきゅっとなりましたが、「嫌いでも少しなら大丈夫なんです」と笑顔で返しました。義母はそれ以上何も言わず、お茶を注いでいました。

そして...

あれから1年。義母からの仕送りは今も毎月届きます。桃の季節には桃、それ以外の月は和牛。私は変わらずおいしくいただいています。

義母は私を困らせたくて送り続け、私はそれをありがたく食べ続ける。この小さな攻防で、損をしているのはどちらなのか。

高級な桃と和牛を毎月払っている義母か、タダで大好物を食べている私か。答えは明白な気がしますが、義母がそれに気づく日は来ないでしょう。来なくていいのです。おいしいので。

(30代女性・専業主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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