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子どもの「遊び食べ」はなぜ起こる?悩んだ時の対処法を小児外科専門医竹内先生にお伺いしました

  • 2026.4.19

うちの子が食事を座って食べてくれない、食べてるうちにすぐ遊びだしてしまう・・・そんなとき、どうしたらいい?今回は、そんな悩みについて、たけうちファミリークリニック院長の竹内雄毅先生にお伺いしました。

ママ広場

子どもの「遊び食べ」「食べ歩き」はどうして起こる?

食事に集中してもらうための工夫
「子どもが食事中に遊んでしまって、なかなか食べてくれない」「立ち歩いてしまって、食事が進まない」といったお悩みを抱える保護者の方はとても多いのではないでしょうか。毎日のことなので、ついイライラしてしまったり、どう対応すればよいのか分からず疲れてしまったりすることもあると思います。

今回は、子どもの遊び食べや、食べ歩きがなぜ起こるのかという発達の背景と、ご家庭でできる「食事に集中してもらうための工夫」についてお話しします。また、小児外科医の視点から、知っておいていただきたい安全面の情報もお伝えします。

なぜ子どもは食事に集中できないの?

1歳から3歳頃の子どもは、好奇心が非常に旺盛です。目に入るもの、手に触れるものすべてが新鮮で、興味の対象になります。食事中であっても、テレビの音や窓の外の景色、テーブルの上の他の食器などに注意が向いてしまうのは、ある意味で成長の証でもあります。

また、この時期は「自分でやりたい」という自我が芽生える時期でもあります。食べ物を手でこねたり、スプーンで食器を叩いたりする「遊び食べ」は、食べ物の感触や温度、道具の使い方を学んでいる過程ともいえます。発達心理学の観点からも、手づかみ食べなどは手指の器用さや目と手の協調運動を促す大切なステップとされています。

このように、食事に集中できないことや遊び食べには、年齢や発達段階において容認すべき部分もあります。無理にやめさせようと焦る必要はありませんが、少しずつ食事に集中できる環境を整えていくことが大切です。

ご家庭でできる、食事に集中してもらうための工夫

では、子どもに食事に集中してもらうためには、どのような工夫ができるでしょうか。日常生活の中から取り組める具体的な方法をいくつかご紹介します。

1)食事に集中できる環境づくり
まずは、食事の邪魔になるものを排除しましょう。テレビや動画は消し、おもちゃは子どもの視界に入らない場所に片付けます。気が散る原因を減らすことが第一歩です。

2)足の裏がしっかりつく姿勢で座る
子どもの足が床や椅子の足置きにしっかり着いているか確認してください。足がぶらぶらしていると姿勢が安定せず、噛む力も入りにくいため、集中力が途切れやすくなります。成長に合わせて椅子の高さを調整することが大切です。

3)食事の時間は「長くても30分」を目安に
子どもの集中力はそれほど長く続きません。ダラダラと食べ続けることは、遊び食べの原因になります。「ごちそうさま」の時間を決め、30分程度経ったら、まだ残っていても食事を切り上げるようにしましょう。空腹を感じるリズムを作ることも重要です。

4)「座って食べる」ルールの徹底
どんなに機嫌が悪くても、「食べる時は座る」「立ち歩く時は口の中を空にして、食器を置く」というルールは少しずつ教えていきましょう。もし立ち歩いてしまったら、「座って食べようね」と優しく伝え、座らない場合は一度食事を片付けるといった対応も効果的です。

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知っておいてほしい、遊び食べ・食べ歩きに潜む危険

ここまで、食事に集中するための工夫をお話ししてきましたが、ご家族に知っておいていただきたい安全面の情報もお伝えします。
遊び食べや食べ歩きは、発達の過程で自然なことですが、「そのままにしておいて良い」わけではありません。なぜなら、そこには命に関わる重大な事故につながる危険性が潜んでいるからです。

豆類や丸い食品による「窒息」
子どもは、まだ奥歯が生えそろっておらず、食べ物を細かく噛み砕く力や飲み込む力が十分に発達していません。食べ物を口に入れたまま歩いたり、走ったり、笑ったりすると、誤って食べ物が気管に入り込み、窒息してしまうリスクが非常に高くなります。

消費者庁のデータによると、食品による子どもの窒息死亡事故の約9割が5歳以下の乳幼児で起きています。特に、ピーナッツなどの豆類やナッツ類は、噛み砕けずに丸飲みしてしまいやすく、気管に詰まると呼吸ができなくなる大変危険な食品です。小さく砕いた場合でも、気管に入り込んで肺炎を起こすことがあります。消費者庁は「5歳以下の子どもには、硬くてかみ砕く必要のある豆やナッツ類を食べさせない」よう注意喚起しています。ミニトマトやブドウなども丸ごと食べさせず、必ず4等分などに小さく切りましょう。

スプーンや箸をくわえたままの転倒による「口腔内外傷」
もう一つ危険なのが、スプーンやフォーク、箸などを口にくわえたまま立ち歩き、転倒する事故です。乳幼児が箸、スプーン、歯ブラシなどをくわえたまま転倒し、喉の奥や口の中を深く突いてしまう事故が多く報告されています。
「ちょっとそこまでだから」と油断している一瞬の間に、子どもはバランスを崩して転倒します。口に物を入れたまま、あるいは咥えたままの移動は絶対に避けなければなりません。

おわりに

子どもの遊び食べや食べ歩きは、多くのご家庭が直面する悩みです。まずは環境を整え、少しずつ「座って食べる」習慣を身につけていきましょう。そして、食事中は決して子どもから目を離さず、安全にも十分配慮してあげてください。
もし、「極端に食べるのが遅い」「飲み込みにくそうにしている」など、環境を整えても改善が見られず心配な場合は、口腔機能の発達の遅れなどが隠れていることもあります。ご家庭だけで抱え込まず、かかりつけの小児科医や歯科医に相談してみてください。

※本記事の作成にあたり、文章表現の確認や校閲の一部に生成AIを使用しております

執筆者

プロフィールイメージ
竹内雄毅
竹内雄毅

医学博士・小児外科専門医。京都府精華町「たけうちファミリークリニック」院長。京都府立医科大学小児外科客員講師。

小児科・小児外科の診療に加えて、地域の子どもを安心して預けられる病児保育を運営し、さらに絵本の読み聞かせや離乳食教室、ベビーマッサージなどの子育てイベントも展開している。クリニックを「行きたくない場所」ではなく「行きたくなる場所」に変えることを目指し、医療を軸としたコミュニティデザインに力を注いでいる。現在は、隣接地に人が自然に集まり安心して交流できる広場の構想を進めており、家族と地域が互いに支え合える環境を形にしていこうとしている。

京都府精華町「たけうちファミリークリニック」 ホームページ

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