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皮膚科医「老け見えにつながる」→実は『目元のくすみ』を招いてる…“アイプチ”するとき気をつけたい「3つの行動」とは?

  • 2026.5.18
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

鏡を見るたび、目元の小じわやたるみが気になることはありませんか?パッチリとした目元を目指してアイプチを使ったり、むくみケアのためにマッサージをしたりする方も多いはずです。しかし、実はその良かれと思っている習慣が、かえって目元を老けさせている原因かもしれません。

皮膚が薄くデリケートな目元を正しく守るには、どのような習慣を身につければよいのでしょうか。今回は、皮膚科医の竹内先生に、目元のトラブルの原因と明日から実践できるケア方法について詳しく解説していただきました。

なぜ目元はすぐに「老け見え」してしまうのか?

---目元は他の部位に比べてケアが難しいと感じます。なぜ目元はそれほどまでにダメージを受けやすく、エイジングサインが出やすいのでしょうか?

竹内さん:

目元は顔の中でも特に皮膚が薄く、乾燥や摩擦、引っ張り刺激の影響を受けやすい部位です。まぶたの皮膚は表皮・真皮が薄く、バリア機能が低下しやすい特徴があります。そのため、アイプチを毎日貼ったり剥がしたりする刺激や、目元を強くマッサージする摩擦や圧迫は、少しずつ皮膚に負担をかけます。短期間で急激にたるみが進むというより、毎日の小さな刺激が積み重なることで、乾燥、赤み・かゆみ・炎症・色素沈着・皮膚のハリ低下につながる可能性があります。

また、老け見えには皮膚そのものだけでなく、まぶたを支える組織への影響も関係します。まぶたを開ける主な筋肉は眼瞼挙筋で、その力は腱膜を介してまぶたに伝わります。加齢や繰り返す牽引刺激、目をこする習慣などにより、この腱膜がゆるんだり伸びたりすると、まぶたが重く見える眼瞼下垂様の変化につながることがあります。つまり、頻回のまぶたの摩擦や牽引も、まぶたの重みや見た目の変化に関連し得るとされています。

アイプチやマッサージは、やっぱり控えるべき?

---アイプチや目元マッサージは、多くの人が日常的に行っています。これらはやはり、皮膚にとって「悪」なのでしょうか?

竹内さん:

アイプチやマッサージそのものが必ず悪いというより、『毎日強い力で引っ張る』『接着剤でかぶれても使い続ける』『むくみを取ろうとして強くこする』といった習慣が問題です。

アイプチの常用でまず問題になりやすいのは、接着剤やテープによる刺激性・アレルギー性の接触皮膚炎です。まぶたのカサつきやヒリつきがある状態で使用を続けるとバリア機能が低下し、慢性的な炎症を起こしやすくなります。さらに、接着剤を無理に剥がすと角層が傷つき、目に見えないレベルの小さなダメージが蓄積して乾燥し、小じわの原因になります。かぶれやかゆみによる摩擦は色素沈着を招き、くすみや茶色っぽい色調変化として老けた印象につながることもあります。

マッサージも同様です。むくみを取ろうとして眼球周囲を強く押したり、皮膚を横方向に引っ張ったりすると、皮膚だけでなく、まぶたを支える組織にも負担がかかります。接触皮膚炎、乾燥、色素沈着、皮膚バリアの低下、まぶたを支える組織への慢性的な牽引刺激が重なり、結果として『まぶたが重い』『目元がくすむ』といった老け見えにつながると考えられます。」

明日から実践できる!目元を守る正しいケア

---では、私たちはどのように目元と付き合っていけばよいのでしょうか。今日から変えられる習慣を教えてください。

竹内さん:

まず意識したいのは『目元をこすらない・引っ張らない・乾燥させない』の3つです。

目元のケアは『攻める』よりも『刺激を減らして守る』ことが基本になります。

アイプチを毎日使っている方は、休日や在宅の日は使用しない『まぶたを休ませる日』を作りましょう。使用する場合は赤みやヒリつきがある日は避け、剥がすときも専用リムーバーやぬるま湯を使ってやさしく落とすことが大切です。スキンケアやマッサージの際も、皮膚を動かすほどの力は不要です。アイクリームは薬指などで薄く置くように塗り、むくみが気になるときは、強く押し流すのではなく温かいタオルで数分温める方法が皮膚への負担も少なくなります。

また、紫外線対策も忘れてはいけません。紫外線は真皮のコラーゲンや弾性線維に影響し、しわやたるみの一因になります。日焼け止めを目の周りに塗るほか、サングラスや帽子を併用しましょう。さらに、花粉症やドライアイで目をこする癖がある方は、その原因を治療することも大切です。かゆみがある状態では、どれだけスキンケアを頑張っても無意識の摩擦が続いてしまうからです。」

目元ケアで大切なのは「攻める」より「守る」こと

今回の取材を通じて、目元のトラブルは「毎日の小さな刺激の積み重ね」によって引き起こされることが多いと分かりました。アイプチやマッサージは、使い方を誤れば皮膚のバリア機能を壊し、炎症や色素沈着、さらにはまぶたを支える組織へのダメージにまで発展してしまいます。

「目元をこすらない・引っ張らない・乾燥させない」。この基本を徹底し、保湿と紫外線対策を継続することが、若々しい目元を保つ一番の近道です。今日のケアから、ぜひ「刺激を減らす」ことを意識してみてください。


監修者:竹内
医学部を卒業後、現在は皮膚科医として病院やクリニックで外来診療を行っています。 皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点 ऑき、WEB記事監修や執筆活動も行っています"

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