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彼女の「お疲れさま」を読んで3時間。俺が本当に送りたかった言葉は、あの長文のどこにもなかった

  • 2026.4.14
ハウコレ

毎晩19時に届く彼女からメッセージ。あの日、そのメッセージを読んでから送信ボタンを押すまでの3時間、俺はずっとスマホの前で動けずにいました。

返せなかった8文字

19時過ぎ、いつものように届きました。「今日もお疲れさま」いつもなら「ありがとう、おつかれ」と返す。でもあの日は返せませんでした。

その日の昼、同期が会社を辞めたと知りました。「もう限界だった」と言い残して。俺も同じことをずっと思っていたから、胸の奥がざわついたまま彼女の文面を見つめていました。

本当は「今日、結構きつかった」と打ちたかった。でもその一言がどうしても送れない。弱音を吐いたら、この関係のちょうどいい距離が壊れてしまう気がしたのです。

3時間の下書き

返信を打っては消すことを繰り返しました。最初に書いたのは「今日しんどかった。声が聞きたい」すぐに消しました。次に「最近ちょっと疲れてる」これも消した。どれも重すぎる気がして。

そのうち、なぜ本音を言えないのかを考え始めました。そして気づいたのです。毎日の「お疲れさま」「おやすみ」が、ちょうどいい距離を守るための壁になっていた。

俺もその壁に甘えていたくせに、「俺たちっていつからこうなったんだろう」と彼女のせいにしようとしていました。

送信ボタンを押した瞬間

結局、長文を送りました。日常への違和感を連ね、最後に「正直に言うと、毎日届く『お疲れさま』が、だんだん息苦しくなってた」と書いて。送った直後、胃の底がずしりと重くなりました。

息苦しかったのは彼女のメッセージではなく、本音を返せない自分自身だったのに。それを彼女の言葉のせいにした一文が、もう取り消せない場所に届いてしまっていました。

そして...

数分後、返信が届きました。「ちゃんと話そう?」俺が3時間かけてひねり出した長文より、ずっとまっすぐな言葉でした。

既読をつけて、そのまま何も返せませんでした。向き合ったら「助けて」と言ってしまいそうだったからです。

あの3時間で本当に送りたかったのは、「今日、つらかった」のたった一言でした。それを打てなかった俺が、彼女の「お疲れさま」を息苦しいと責める資格なんてなかったのだと、暗い画面に映る自分の顔を見て、ようやく気がつきました。

(20代男性・営業職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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