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彼女がグループチャットを抜けた日。「なんで抜けたの?」と送った俺が、一番よくわかっていた理由

  • 2026.4.13
ハウコレ

彼女がグループチャットを退出した瞬間、スマホを握る手に汗がにじみました。こうなることは、ずっと前からわかっていたのです。

もうひとつのグループチャット

彼女が入っていない、もうひとつのチャットがありました。俺と友人5人だけの6人グループ。そこでは彼女の発言がスクリーンショットで共有され、「また空気読めてないね」「よくこれ送れるよね」と笑いのネタにされていました。

やめろよ、と言いたかった。でも中学からの付き合いの5人に逆らえば、自分だけ浮く。その怖さが、言葉を押しとどめました。

俺が選んだ方法

彼女の発言に反応しなければ、友人たちも飽きて晒さなくなるかもしれない。そう考えて、俺は彼女のメッセージを意図的にスルーし始めました。

ある夜、彼女が聞いてきました。

「なんで私の発言だけスルーするの?」

手のひらが汗ばみました。

「気のせいだって。みんな忙しいだけだよ」

そう答えるのが精一杯でした。彼女の目を見ることができませんでした。本当のことを言えば陰口を知らせることになる。それは余計に傷つける。そう自分に言い聞かせていました。

退出通知

土曜日の夕方。グループチャットに退出の通知が表示されました。指が震えました。すぐに個別メッセージを送りました。

「なんで抜けたの?」

その直後、友人たちのチャットに「やっと抜けたね」「空気読めたじゃん」と並びました。喉の奥が詰まりました。俺はこの5人と一緒に、彼女を笑ってきた側の人間だったのです。

そして...

彼女を守るために俺が選んだのは、「一緒に無視する」ことでした。友人に抗議するでもなく、彼女に事情を話すでもなく、自分の居場所を守りながら彼女を透明にした。

「なんで抜けたの?」

送った自分のメッセージを見返して、吐き気がしました。

理由は俺が一番よく知っている。守っていたつもりだったのは彼女じゃなく、友人グループでの自分の立場でした。

あの退出通知の直後、友人たちに「お前らが悪い」と一言打てなかった俺に、彼女へ「なんで?」と聞く資格なんてなかったのです。

(20代男性・公務員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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