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『オクニョ』で登場する体探人(チェタミン)の実態。朝鮮王朝版スパイだったのか

  • 2026.4.10

『オクニョ 運命の女(ひと)』の物語において、物語の序盤から中盤にかけて重要な役割を果たす隠密組織「体探人(チェタミン)」。

第5話では、チン・セヨン演じるオクニョが、捕盗庁(ポドチョン)の武官カン・ソノから“体探人(チェタミン)”になるよう誘われることが主に描かれていたが、この“体深人”は謎が多い。

というのも、劇中で“体探人”はカン・ソノのセリフでこう説明されていた。
「身分を隠し、国に仕える。ときには明(ミン)など諸国に行き、己の命をかけて国の命令を遂行する。我々のようなものを体探人と呼ぶ」

日本風に言うと密偵で、その任務は諜報活動や暗殺などだったため、韓国ではドラマ放送時、「体探人は朝鮮王朝時代のCIA」と紹介するメディアもあったが、実際に“体探人”は存在したと言われている。

(画像=韓国MBC『オクニョ』放送画面キャプチャ―)

韓国の国家記録院のチェ・チュンギ広報チーム長によると、歴史書『朝鮮王朝実録』に朝鮮王朝・第4代王・世宗(セジョン)の統治時代だった1433年に初めて“体探人”の文字が確認されており、その後もわずかだが何度がその存在が確認されているというのだ。

『オクニョ』を手掛けたイ・ビョンフン監督は、過去にも『朝鮮王朝実録』にわずか10カ所くらいしか記述がない医女のチャングム(長今)に目を付けて、この謎めいた女性を主人公にした『宮廷女官チャングムの誓い』を制作しているだけに、おそらく“体探人”もこの『朝鮮王朝実録』からヒントを得たのだろう。

ただ、実際に“体探人”が諜報活動や暗殺といった裏の仕事でどれだけ暗躍していたかは定かではない。韓国の史料によると、“体探人”は朝鮮王朝・第9代王・成宗(ソンジョン)の時代に解体を命じられているという説もある。

成宗の時代は15世紀中頃から後半。『オクニョ』の時代背景は第13代王・明宗(ミョンジョン)の時代で16世紀半ばである。ときの流れのつじつまが合わなくなるが、密かに暗躍していた集団だけに謎も多い。

ただ、そういった要素も逆手にとって独創的な時代劇ドラマを作るのがイ・ビョンフン監督の制作スタイルでもあるので、ご愛嬌か。

(写真=韓国MBC『オクニョ』)

いずれにしても、“体探人”になるべくさまざまな訓練(テストでもあった)を受けたオクニョ。

演じるチン・セヨンは過去にも役作りのためにアクションスクールに通ったり、出演した映画で水着姿でのダンス・シーンを披露するなど、体当たりの演技を見せてきたが、『オクニョ』でも走って跳ぶだけではなく、剣術シーンも披露するなど大活躍だった。

そんな努力もあって晴れて“体探人”になるオクニョ。来週放映される第6話では“体探人”として最初の任務に臨むことになるが、果たしてその任務とは。そして、何が待ち受けているのか。楽しみだ。

文=慎 武宏

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