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「14日の欠勤で事実上のクビ」63歳職員への“厳しすぎる処分”に賛否…浮き彫りになった【職場の落とし穴】とは

  • 2026.4.17

平日よる9時~ABEMAで生放送をしている「#アベプラ」では、群馬県職員がクルーズ船での海外旅行のために14日間欠勤し、処分を受けた話題をきっかけに、「なぜ日本人は休みを取ることに後ろめたさを感じるのか?」を議論。

SNSではこの出来事に対し、批判がある一方で「再任職員に14日欠勤で事実上のクビは厳しすぎる」など擁護の声も。「#アベプラ」では、MCを務めるお笑い芸人・松陰寺太勇さんと共に内容を深堀りしていきます。

有給を申し出たら「ゴミを見るような目」

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(C)AbemaTV,Inc.

群馬県では63歳の再任用職員が、109日間の世界一周クルーズ旅行に出かけるため有給や夏季休暇を使い果たした上で14日間欠勤し、停職3カ月の懲戒処分を受けました。さらに雇用契約も3月いっぱいで打ち切りという”事実上のクビ”状態に。

この話題をきっかけに、番組では日本社会に根深く残る「休みづらさ」について議論が展開されます。

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(C)AbemaTV,Inc.

ゲストとして登場したのは、39歳の社畜Youtuber・にしちゅーさん。兄に誘われた家族旅行のために有給を申し出たところ、上司から「めちゃくちゃ嫌な顔をされて」と明かします。「ほんとゴミを見るような目で」と当時を振り返るにしちゅーさん。1週間も返事を放置された上、「下手したらクビかもよ」とまで言われたそうです。

最終的に有給は認められたものの、上司からは「次はねぇからな」という捨てゼリフが。にしちゅーさんは「録音しておけばよかった」と悔しさをにじませます。あくまで有給という"権利"を行使しただけなのに、なぜここまで追い詰められなければならないのでしょうか。

「有給は権利」なのに使えない…現場が抱えるジレンマ

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(C)AbemaTV,Inc.

社労士の桐生由紀さんは「有給休暇ってやっぱり権利なので理由によってダメです、良いですっていう会社側は拒否したりすることはできない」と明言。そもそも取得の理由を会社に伝える義務すらないと解説します。

しかし、権利があっても使えないのが現実のようです。テレビ朝日アナウンサーの林美桜さんは「有給が何十日あっても全部使い切っていいという感覚が全くない」と明かし、「誰かに迷惑をかけると思ったら使えない」と本音を語りました。

さらに林さんは、誰かが休んだ時の"しわ寄せ"についても言及。「気づいたら2人分くらいやってないか」と感じることもあるといいます。カバーする側の負担が偏ることで「私が休む時も迷惑かかる人多くなっちゃうのかな…」と、さらに休みづらくなる悪循環が生まれているわけですね。

「この人がいないと回らない」という初期設定が限界

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(C)AbemaTV,Inc.

では、なぜこれほどまでに休みづらいのか。にしちゅーさんはその原因を「雇用主と従業員の1対1の雇用関係なのに、従業員と従業員ていう謎の関係性ができてて」と分析します。

司会進行の柴田阿弥アナウンサーは、「休むと申し訳ないと思うのって、きっと他人に休んだ分のしわ寄せがいくから」ではないかと見解を述べ、『この人がいないと迷惑がかかる』という初期設定自体が限界なのではないかと、職場の設計そのものの、落とし穴を指摘しました。

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弁護士の南和行さんは、裁判所を例に挙げ、担当の人がいなくても要件が分かるような仕組みになっていると語り、人事異動を前提とした制度設計や、ポジションごとに業務内容が明確になっている組織では、こうした仕組みが進みやすいと解説しました。

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(C)AbemaTV,Inc.

番組では、コラムニストの河崎環さんも交え、休んだ人の代わりを担う側へのインセンティブのあり方についても議論が続きます。


『#アベプラ【平日よる9時〜生放送】』有給不足し欠勤!「世界クルーズ旅行」が理由はアリ?処分に賛否
[配信日時]2026年3月13日(金)
[出演者]MC : 松陰寺太勇、にしちゅー(社畜Youtuber)、桐生由紀(社労士 Authense代表)、河崎環(コラムニスト)、南和行(弁護士)、林美桜(テレビ朝日アナウンサー)、司会進行 : 柴田阿弥(フリーアナウンサー)、ナレーター : 榎本温子
[番組URL]https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p7071