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致死率“40%”…ハンタウイルスはコロナの“再来”? 専門家が解説する、【正しく怖がる】ポイント

  • 2026.5.30

大西洋上を航行するクルーズ船で確認された「ハンタウイルス」の感染。乗客ら8人に感染や感染の疑いがあり、3人が死亡しました。「クルーズ船で集団感染」と聞いて、2020年のダイヤモンド・プリンセス号、そして新型コロナを思い出した方も多いのではないでしょうか。

平日よる9時~ABEMAで生放送をしている「#アベプラ」では、ハンタウイルスの実態と、コロナ禍を教訓に今議論されている「緊急事態条項」について議論。MCを務めるお笑いコンビ『EXIT』の兼近大樹さん&りんたろー。さんと共に内容を深堀りしていきます。

致死率40%の衝撃!でも「ネクストパンデミック候補ではない」専門家の見解

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(C)AbemaTV,Inc

番組にゲストとして登場した、東京大学新世代感染症センターの古瀬祐気教授によれば、ハンタウイルスは紀元前から知られているウイルスで、ネズミの糞や尿から舞い上がった埃や塵を吸って感染するそう。

今回確認された「アンデス型(南米型)」は、アジア型と比較すると非常に重症化しやすいタイプ。アジア型の致死率は1~10%程度ですが、「アメリカや南米にある今回のようなタイプですと、40・50%の方が亡くなってしまうことがあるということになっています」と古瀬教授。この数字を聞くとぞっとしてしまいますね。

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しかし古瀬教授は同時に「ヒトからヒトにうつる可能性はかなり低い」とも指摘。アンデス型でも過去にヒト→ヒト感染が報告された事例は数十例ほどしかないそうです。

うつるとしても、「すごく濃厚な接触」がある場合に限られ、それでも10%強の確率。同居家族で食事や寝室を一緒にする程度なら、感染確率は1%未満だといいます。

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今回の集団感染について、りんたろー。さんが「じゃあ、クルーズ船にネズミが入り込んで、糞とか尿を踏んだのが舞い上がって感染って感じなんすか」と尋ねると、古瀬教授は「今回このクルーズ船に乗る前の方々が、ちょっとネズミがたくさんいるようなところの観察をアルゼンチンでされていて、そこで感染した方がおそらく船に乗っていて、で、船の中で、おそらく広がってはいるんですけど、それがヒトからヒトにうつったのか、それとも船の中にもネズミがいたのかっていうのはまだわかっていないです」と解説しました。

気になる「コロナとの違い」については、感染力が低いこと、特別な治療薬や予防法はまだないものの「ネクストパンデミックの主要候補ではない」というのが現時点での見解です。

古瀬教授はウイルスが変異する可能性について「ゼロではないです。すごく少ないですけど」と慎重な姿勢も見せつつ、現状では過度な心配は不要との見方を示しました。

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MCの兼近さんも「やっぱりこういう不安なことってお金にもなりますし、話題にもなっちゃいますから、こういう時は正しく怖がるというか、冷静な対策と言いますか。過剰な不安はいらないよってことをこういうところで伝えられたら、前みたいなとんでもないいろんな情報が飛び交うようなことはないのかなとは思うんですけど」とコメント。

致死率40%という数字だけを見ると怖くなりますが、感染経路や条件を知れば「正しく怖がる」ことができそうですね。

「自粛要請」のあのモヤモヤ覚えてる?コロナの教訓と"緊急事態条項"の議論

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今回のクルーズ船での集団感染で多くの人が思い出すのが、2020年のコロナ禍。日本では緊急事態宣言が出されましたが、欧米のような「ロックダウン」とは違い、強制力のない「自粛の要請」という形でした。

「あの時のモヤモヤ、覚えていますか?」と聞かれたら頷く方も多いはず。帰省した人がSNSで非難されたり、芸能人が外で遊んで仕事を失ったりする”自粛警察”的な動きも話題になりました。

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こうしたコロナ禍の経験を教訓に、今国会で議論されているのが「緊急事態条項」を憲法に作るべきかどうかという話題。災害や感染症などの緊急時に、内閣の権限を一時的に強化できるよう憲法に定めようというものです。

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番組では賛成・反対・中立、それぞれの立場の意見が出ました。

賛成派の政治評論家・平井文夫さんは「世の中には悪いやつがいっぱいいるんですよ。感染症にかかっても出歩くようなやつらが。そういう人たちをちゃんとバシッとした方がいいんじゃないかなと思うわけです」と訴えます。

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反対派の前衆議院議員で弁護士の藤原規真さんは「パンデミックや、あるいは有事に対しても、法律でもう対応は十分に可能であるというふうに考えています」「改憲をすると、やはりその行政に権力が集中して基本的人権が侵害されると、あるいは行政が肥大化して、三権分立の統治機構自体が崩れてしまうと。そういう負の側面の方が大きいというふうに考えますので、私は反対です」と慎重姿勢。

改憲により、国民の権利が侵害される・権力のバランスが崩れるなど、ネガティブな事態が起こりかねない…と心配しているようです。

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中立派の古瀬教授も「賛成か反対かで言うと、ちょっとズルいんですが中立なんですけども。感染症に関してこれがどうしても必要かっていうと、まぁそうではないかもしれないと思ってます」とコメント。

コロナ禍では政府が言う前から経団連が出張をやめたり、各自治体が独自に対応したりと、強制力なしでも国民の協力は得られたといいます。

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番組では、エッセンシャルワーカーの扱い、政治家の飲み会問題、営業時間短縮命令の裁判結果など、コロナ禍で起きた具体的な事例も振り返られました。

兼近さんは「国民縛るんだったら法律を変えてほしいなっていうのはやっぱり思います」「ルールが曖昧だからこそ、それぞれ個人個人でルールを作って団体作って『これはダメあれはダメ』ってやっちゃうんで。やっぱりそこは法律でいいのかなとは思うんですけど」と、ルール整備の必要性に言及。

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りんたろー。さんは「落ち着いた今でも、宣言が良かったのかロックダウンが良かったのか、いまだに分かってない。答えが出てないものを、誰かが責任負いたくないのかな」と本音をこぼしていました。

緊急事態条項の議論は、賛成派・反対派・中立派それぞれに筋の通った主張があり、簡単に結論が出るテーマではありません。ただ、コロナ禍のあのモヤモヤを覚えている私たちにとって、「次にまた何かあった時、どうすればいいのか」を考えるきっかけにはなりそうですね。

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番組では、感染症と検疫・憲法との関係や、コロナ禍での同調圧力のあり方についても議論が続きました。ハンタウイルス自体は過剰に恐れる必要はなさそうですが、「もしもの時にどうするか」を考える機会として、議論の行方を見守りたいですね。


『#アベプラ【平日よる9時〜生放送】』ハンタウイルスは危ない?&緊急事態条項の創設は必要or不要?

[配信日時]2026年5月7日(木)
[出演者]MC : EXIT(兼近大樹、りんたろー。)、古瀬祐気(東大新世代感染症センター感染系微生物学教授)、平井文夫(政治評論家)、藤原規真(元衆議院議員/政治団体「22世紀研究会」代表)、てぃ先生(現役保育士/育児アドバイザー)、ハヤカワ五味(生成AI系会社員)、山内萌(研究者)、司会進行 : 平石直之(テレビ朝日アナウンサー)、ナレーター : 榎本温子
[番組URL]https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p7192


※記事内の情報は執筆時点の情報です

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