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「未来」とは、人から与えられるのではなく自ら具体的な道筋を立て描いていくもの【人生が豊かになる言葉の選択 vol.122】

  • 2026.3.25

京都「両足院」の副住職、伊藤東凌さんは「“言葉”は捉え方次第で、人生をもっと豊かにすることができる」と言います。視点を変えることで選択肢が増え、視野が広くなる。そして、自分自身で選んでいくことで、心がもっと成長する。毎週水曜日に配信するこの連載【人生が豊かになる言葉の選択】では、そんな、プラスの循環へと繋がる思考の変換方法を学んでいきます。

現代のお坊さんが説く“人生を豊かにする、言葉の選び方・捉え方”とは? 今回は、「未来」を実現するために必要なマインドセットについて。

未来を描く力があってこそ“いま”を実現できる

Yuna Yagi

昔から服が好きで、「何歳になったらこのブランドの服を着る」と、あらかじめ「未来」のファッションを決めていました。30代はISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)、40代前半でYOHJIYAMAMOTO(ヨウジヤマモト)、後半ではCOMME des GARCONS(コム デ ギャルソン)。わずかな時期のずれはあったものの、長期視点で見たら実現できています。

過去を振り返って語るのは渋く、いまだけを生きる姿勢にはロマンがある。けれど「未来」という単語を使うと、クスクス笑いだす人がいます。未来の禅というテーマで話をしたら、「なんだか陳腐ですね」といわれたことも。未来は不確定の極みであり、アクセス権を持たないことを議論するのは、ナンセンスだと感じるようです。

「未来」とは、動向を予測し目標を立て、実行予告し自らが実現していくものである

確かに、不透明で不安要素も多い社会情勢を前にすると、未来を描きづらいと感じることもあるでしょう。

けれど、自分の未来は自分でつくるもの。未来を語るとき、引き寄せる、お迎えする、などの表現もありますが、私が最も腑に落ちるのは「予告」です。予告とは、未来予測×目標宣言のこと。「今後社会はこうなると思う。その中で自分はこうしていく」と、社会や自分が身を置く環境の未来を考え、その上で実現可能な未来を描き、宣言します。私は3年タームで未来を考えるとイメージしやすいので、現在46歳から49歳までの3年間、さらに49歳を経て52歳までの6年間の目標という具合に、3の倍数で予告していきます。

あなたはいま、どんな未来を予告しますか? 健康に過ごすといった漠然としたものではなく、「3年後のこのシーンでこれを実現する」と、具体的な予告宣言をしてください。未来は絶望して手放すものでも、ただ待ち望むものでもありません。予告して引き受けていくものと捉え、自らの手の中に取り戻していきましょう。

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