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女性シェフの活躍もタイならではのトレンド

  • 2026.3.24
Hearst Owned

日本ではカジュアルなイメージもあるタイ料理ですが、バンコクではタイ料理のファインダイニングが続々とオープンし、その一部は予約が困難になるほど大人気です。ファインダイニングの分野においても、女性シェフの活躍が目覚ましいタイ。料理へのアプローチが異なる、気鋭のトップシェフを2人取材しました。

【ポトン】コースの料理と建物の全てにストーリーがある美食体験

斬新なパッタイは必ずコースに入れる、シェフのシグネチャー料理。 Hearst Owned

家族の思い出の味を洗練された料理に

再開発の機運が高まるチャイナタウン。商店街の狭い路地にミシュランスターのレストランがあるとは思わないでしょう。「ここは先祖が建てた築120年ほどのビルです。薬局だった雰囲気を残して改築し、2021年にレストランをオープンしました」とピチャヤー・スントンヤーナギット氏。大学でコミュニケーションアートを専攻した後、NYのカリナリー・インスティチュートに留学、そのままジャン=ジョルジュで3年間の研さんを積んだユニークな経歴のシェフです。

中国風タイ料理のクワイチャップという麺の料理。豚の繊細なスープに合わせて。 Hearst Owned
北海道のホタテとブリオッシュ。サテー風のソースでパンと一緒にいただきます。 Hearst Owned

「私の料理には、子どもの頃からの思い出の味、旬の味、自分の食べたい料理の3つのインスピレーションがあります」。日本のうまみの使い方、調理技術の奥深さにも興味があるそうです。

レトロな2階のダイニングルーム。 Hearst Owned
日本が大好きで何度も訪れています、とシェフ。 Hearst Owned

「ポトン」
所在地/422 Vanich 1Road. Samphanthawong Bangkok
営業時間/16:30から20:00まで30分ごとにスタート
定休日/水曜日
料金/コースTHB6,300のみ。予約時にTHB1,000(1名)のデポジットが必要。
TEL/082-979-3950
URL/www.restaurantpotong.comp
※4〜5階はオピウムバー。バーのみの利用も可能。
URL/www.opiumbarbangkok.com

【カーン】伝統と革新をシームレスに融合させる

現王朝が興った頃のレシピで作ったカモのレッドカレー。フルーツをたっぷり使います。 Hearst Owned

街場と宮廷。対極の存在を精緻かつモダンな料理で

料理のアイデアはタイのストリートフードと宮廷料理というスジラ・ポンモーンシェフ。「ストリートフードの本質を見極め、新鮮なオーガニック食材や先進的な調理技術でファインダイニングにふさわしい精緻な料理に仕上げています。また宮廷料理には触れてはいけないと思われがちですが、時代に合わせていかないと廃れてしまいます」

カキのスープ。米国産とタイ産の2種類のカキを使い分けます。 Hearst Owned
ストリートフードの再解釈。アンダマン海の味の濃いエビを生で。 Hearst Owned

前に勤めていたレストランをわずか8カ月でミシュランスターに押し上げ、2023年11月に独立しこの店をオープン。「自分の店なので自由にしました。コースには料理のリズムや抑揚に気を配り、ハーモニーが生まれるように心掛けています。料理についても多様な野菜を発酵させるなど、メニュー作りに半年かけています。時間をかけてきちんと作られたものは体にもいいですから」

店はナイラートパーク向かいの落ち着いた場所に。 Hearst Owned
ドアの持ち手もKのモチーフ。 Hearst Owned

「カーン」
所在地/14/3 Soi Somkid, Ploechit Rd, Lumphini, Bangkok
営業時間/17:00〜25:00
定休日/月曜
料金/コースTHB3,850のみ。ワインペアリング(6杯)THB2,450。予約時にTHB2,000(1名)のデポジットが必要。予約のキャンセルは14日前までは無料。
TEL/092-441-6547
URL/www.khaanbkk.com

初出:リシェスNo.51 2025年3月28日発売
TEXT & EDITING:KAZUHIRO NONAKA

※THB(タイバーツ)1≒¥4.47(2025年2月28日現在) タイの国際電話番号は+66です。

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