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【NHK大河ドラマ】視聴者がざわついた“一瞬”のシーン「めちゃくちゃゾクッと」「圧巻だった」顔をあげたときの“異様な顔つき”

  • 2026.4.25

4月12日に『豊臣兄弟!』第14回「絶体絶命!」が放送された。

義弟・浅井長政(中島歩)の謀反を知った織田信長(小栗旬)。にわかにその事実を信じることができない信長は家臣たちの言葉にも耳を貸そうとしない。まさに絶体絶命の状況に陥っていた。

※以下本文には放送内容が含まれます。

追いつめられる織田勢

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『豊臣兄弟!』4月12日放送 (C)NHK

小一郎(仲野太賀)の説得でようやく浅井謀反の事実を受け入れるが、「なぜじゃ、なぜじゃ……」と何度もつぶやき動揺を隠せない。そしてその動揺は次第に大きな絶望と怒りへと変わっていく。浅井を討つ、しかしそうすれば背後から朝倉が襲ってくる。ならば朝倉に総攻撃を仕掛ける……とめちゃくちゃな作戦を口にする。いや、もはや作戦ではない。ただ思いつくまま口にしているだけのようにも見える。それほど信長の動揺は大きい。

そんな信長を止めたのが藤吉郎(池松壮亮)だった。自分の足の甲に刀を刺し、「うっかり傷を負ってしまったので足手まといになる」「ここには自分が残る」と言い、「京へお戻りくだされ! 殿さえご無事なら我らは何度でも蘇りまする!」と笑顔で言い放つ。藤吉郎のとんでもない行動は信長に冷静さを取り戻させた。信長は京へ戻ることを決意。藤吉郎に二刻、時を稼ぐように命じる。二刻は約4時間。藤吉郎の手勢は少ない。追ってくるのは勝利を意識して勢いに乗っている浅井、朝倉軍。信長、そして藤吉郎にとって不利な状況は変わらない。

鬼気迫る小栗旬の演技力

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『豊臣兄弟!』4月12日放送 (C)NHK

ピンチの藤吉郎たちをサポートするのは軍師・竹中半兵衛(菅田将暉)だ。まともにぶつかっては勝ち目はない。策を講じて追手たちを切り伏せひたすらに時間を稼ぐ。時間を稼ぐには、できるだけ多くの者が生き残る必要がある。これは逃げるため、つまり生きるための戦いだ。

生きるための戦いをしていたのは信長も同じだと言えるだろう。おまけに信長は背負っているものが多い。自分の背中には藤吉郎を始め、多くの者たちの命運がかかっているのだ。

命からがら京に戻った信長。将軍・足利義昭(尾上右近)のもとへと姿を現す。すでに彼の死を確信していた義昭はその姿を見て驚きを隠せない。うろたえながらも信長を労わる義昭だが、顔を上げた信長の表情に慄く。鬼気迫る表情、というのはこういった顔を言うのではないかと思わされる。汚れた顔、血走った目。その表情にSNSもザワついた。「めちゃくちゃゾクッとした!」「芝居であんな目ができるものなのか」「小栗信長の目が圧巻だった」と一瞬の表情ではあったが、心を奪われる視聴者が続出。物語の中で強いインパクトを残したのだった。

際立つ家康のキャラクター

藤吉郎の決死の殿、信長の命をかけた京への帰還。その中で際立つのが徳川家康(松下洸平)の食えなさだ。

信長を止めるために自ら傷を負った藤吉郎に、家康は「御武運を」と言い、秘伝の塗り薬を手渡す。その様子は藤吉郎の行動に感じ入っていた様子であったし、心から無事を祈っているように見えた。が、実際のところは自分たちが殿を務めずに済んだことに安心しているだけだった。おまけに渡した塗り薬はかゆみ止め。刺し傷には役に立たない。この男、表での言葉はすべて口先だけではないのかと思えてくる。

そして、信長が苛烈になればなるほど、藤吉郎が信長に忠実になればなるほど、家康のタヌキっぷりが目立ってくる。ただ、三者三様の個性が際立てばその分天下取りの行方もおもしろくなってくるというものだ。ふと覗く家康の本音も今後楽しみになりそうだ。


NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』毎週日曜よる8時放送
NHK ONE(新NHKプラス)同時見逃し配信中・過去回はNHKオンデマンドで配信

ライター:ふくだりょうこ(Fukuda Ryoko)
うさぎと暮らすライター。シナリオやインタビュー、コラム、エッセイなどを中心に執筆。小説とお酒と音楽とドラマがあればだいたいご機嫌。