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美しいファームハウス・リビングを実現するアイデア21

  • 2026.3.20
Lincoln Barbour

ファームハウス・リビングを自宅に設えるには何が必要だろうか。クラシックで居心地のよい、あのスタイルを思い浮かべているのなら、身体が沈み込んでいくようなソファ、読書や刺繍に没頭したくなる快適なチェア、それから誰もがうらやむ特別なキルトを想像していることだろう。頭上に古い木の梁が通り、足元には「完璧に不完全な」使い古されたラグが敷かれ、部屋全体が趣のある木の壁で覆われている……。

脳内のラスティックなリビングを満たしているのがどんなデザインだとしても、ぜひ以下のアイデアをチェックしてほしい。『カントリー・リビング』編集部が厳選したファームハウスの豊富な実例を見れば、インスピレーションを得られるはず。

長い時間をかけて作り上げられたクラシックなスタイルがお好みなら、「カラー」と「パターン」を使いこなそう。そうすれば、温かみのある家庭的なファームハウス・リビングを手に入れることができる。バッファローチェックやフローラルプリント、ヴィンテージ、アンティークテイストなコレクションがマッチするだろう。

モダンなファームハウス? それなら、背景色にニュートラルカラーを選ぶなど、現代的で落ち着いたデザインを取り入れてみてはいかがだろうか。石材や木製の梁、窓といった建築的な要素に視線を集めるスタイリングもおすすめだ。

最後に、コージーなファームハウス・リビングを叶えたいなら、これだけは覚えておいてほしい。それは、決してファームハウスに住む必要はない、ということ。これから紹介する伝統的なスタイルを、まずは自宅で試してみよう。どこに住んでいたとしても、再現する手法はあるはずだ。US版「カントリー・リビング」より

Jane Beiles

オープンスペースは分割して整える

写真は、築200年を誇るフェデラル様式のファームハウス。この納屋のような空間は、後から娯楽のためのスペースとして増築された。「ずっと憧れていて、どうにか実現したいと思っていたんです」と家主のアリー・マホンは言う。彼女は、オープンスペースを活用するために、大きな空間をいくつかのエリアに分けた。ダイニングとして使うヌックに加え、特徴的なアンティーク家具に満たされたリビングエリアは、なんと2階建て。1階には、コーヒーテーブルとして使われている藤編みのトランクや、19世紀の風向計も。天井を見ると、職人技が光る鉄製シャンデリアが飾られている。

Kate S. Jordan

有機的なマテリアルに視線を集める

このコージーなファームハウス・リビングの温もりは、再生ツガ材の床と、新しい梁や垂木、しっくい壁の特別に調合されたソフトなカラーによってもたらされている。曲線が効いた木製フレームのチェアには、モヘアとブークレのファブリックを張り直し、ジャージー・アイス・クリーム・コーのパーシー・ブライトがデザインしたコーヒーテーブルの前にレイアウト。バーモント州のアンティークショップで購入したデコラティブな仕切りは、薪ストーブの目隠しに。足元に敷かれた北欧のキリムが、部屋を満たす他のフォークアートのモチーフと共鳴する。

Sara Ligorria-Tramp

「白」を背景に「木」に満たされた空間を演出

アーチを描く天井の梁に未加工の床板——ワシントン州に立つ邸宅の広々としたリビングを彩る内装材の多くは、敷地内で育ったトウヒとツガの木を加工したものだ。相当量の木材が使われているわけだが、決して重苦しい雰囲気は感じられない。それは、周囲の白い木製パネルとしっくい壁でバランスを取っているから。大きく開けられた窓から差し込む陽光が、「オープン」をコンセプトに設えたラスティックな空間を満たす。

Rikki Snyder for Country Living

家具のサイズをきちんと見極める

大きすぎるモダンな家具を古い家に置くと、違和感を感じることがある。この心地よさげなファームハウスの部屋のために、デザイナーのクリスティーナ・サルウェイは、小さめのソファを選び、チェアをいくつか並べた。奥に見える2脚のウィングバックチェアには、葉をモチーフにした大胆な張り地が採用されている。木製のコーヒーテーブルも「このスペースの広さに合わせて、ひかえめなサイズを選んだ」とクリスティーナ。薄いレンガを使ったフローリングや花柄をちりばめたジュート製のラグ、それから鳥を描いたアートワークが快適な雰囲気を際立たせる。

Alpha Smoot for Country Living

暖炉をさらに心地よく見せる

濃いブルーの壁(家主のジャスティン・ライスはこれを「紳士のネイビーのようなもの」と言う)と年季の入った床板、それから手仕事が感じられる梁のあるリビングには、温もりとコージーな空気が染みついている。暖炉上の味わい深いキャビネットはコレクションをディスプレイするのに最適な場所。暖炉とキャンドルの炎が、魅惑的な光を放つ。

Lincoln Barbour

再生した木材で部屋を包み込む

ミシシッピ州に立つこのカントリーハウスの家主は、地元で採れた素材を使い、壁や天井を覆った。素材感が豊かで気取らない雰囲気をまとう木板は、以前近隣の軍需物資倉庫に使われていたもの。これが部屋に温もりとテクスチャーを添えている。日中には、たくさんの窓から自然光が入り込み、夜になると壁用照明がロマンチックに輝く。

Roger Davies, styling by Liz Strong

リラックスできる雰囲気を最優先する

ここに、気を使わなければいけないアイテムなどない。英国のコテージをイメージさせる、このカリフォルニア州のリビングはとにかく肩ひじ張らずリラックスできる空間。風合い豊かな1枚板をのせたアンティークのコーヒーテーブルや厚みのあるサイザル麻のラグから漂う気楽な雰囲気が、心地よい。

Brie Williams

時の流れを感じさせる素材を積極的に活用する

ノース・カリフォルニアの石材で作られた暖炉は、この家の立地を反映。アメリカ中西部で解体された古い納屋から回収した木材を用いた壁板や、マサチューセッツ州の1800年代築の製粉所で使われていた梁などラスティックな内装のディテールが、この新しく建てられた農家に「昔からここにあった」ような魅力を添えている。

Victoria Pearson, styling by Liz Strong

あえて未塗装の木板を壁に採用する

リノベーションを進める中で、家主夫妻は別の部屋でパネルの下に潜んでいた木板を取り出した。2人は1枚ずつパネルをはがして木材を洗浄し、このリビングとエントランス、キッチン、それからベッドルームの壁に貼った。かつて、ある診療所に設置されていたヴィンテージの本棚には、本の他、さまざまなオブジェが並べられている。

Stephen Karlisch

再利用した梁で風合いをプラスする

この部屋で使われている梁は、解体された納屋や他の古い建物から回収されたもの。こうした要素により、美しく落ち着いたリビングが時の流れを感じさせる装いに。ラスティックな建物自体が備えるアクセント、アートワーク、それから愛らしいパターンに彩られたラグが温かでニュートラルな空気感を完成させる。

Nick Johnson

コージーなカラーパレットを厳選

写真のコージーなファームハウスのリビングでは、ハイエンドなファブリック(目を見張るようなブルーに統一)がソファやオットマン、チェア、それからピローに張られ、この家を満たすラスティックな雰囲気に統一感をもたらした。同じ色に塗られた暖炉の表面が、全体をまとめあげている。

ZIO AND SONS

自分の「ラスティック」を再定義する

このモダンなファームハウスのリビングでは、幅広の木板を使ったフローリングや梁、水平に貼られた壁板といった木材を主役とした内装が、クッションをたくさんのせた快適なソファや、なめらかなラインを備えたデザイン要素によって中和されている——例えば、ハンギングチェア、木と鉄を組み合わせたコーヒーテーブル、それから手作りのオーク製サイドテーブル。円形の鉄製シャンデリアがこの空間を支配している。

Hearst Owned

パターンで遊ぶのも一考

チェックとフローラルは、コージーなリビングにぴったりなパターン。デザイナーのベイリー・マッカーシーは、バッファローチェックや野草のパターンをのせたキッチュなチェアの効果でトラディショナルな印象が強くなりすぎそうだった部屋に、クリーンなラインのスチールフレームを用いたコーヒーテーブルを置き、グラフィカルなロングホーン牛の絵画を暖炉上に掛けることで、バランスを取った。

Annie Schlechter

ヴィンテージもプラスして変化を付ける

真っ白に塗られた壁やトリム、マントルピースの中で存在感を示しているのは、ヴィンテージの楽譜。(かつて何か別の目的のために使用された)ファウンド・オブジェクトからは、物語が感じられる。この小さなファームハウスのリビングを見ると他にも、ストライプ柄のソファ上に掛けられたバナーが。これは、ある教会にあったもの。コーヒーテーブルとして使われているトランクは、テネシー州の馬小屋で見つけられた。白黒の家族写真からは、個人の歴史が垣間見える。

Helen Norman

少し大胆に「魅力」を詰め込んでみる

この空間を愛おしく感じられるのは、小さなファームハウスならではのリビングのアイデアが詰まっているから——ミスマッチな家具(立派な革張りのチェスターフィールドソファと、木製家具)。そして、塗装されたマツ材のパネル壁、天井の梁、4枚窓、そして正面中央にレイアウトされた暖炉といった内装のためだ。

Lincoln Barbour

迷ったらニュートラルカラーを起点に

部屋をクリーンなホワイトで覆うことで、この心地よさそうなリビングに真っ白なキャンバスを用意。レイヤーが重ねられた生活感のあるルックを叶えた。内装を設える際、最初に設置したのは、古い倉庫から回収した木材を使った風合いのある梁。これにより、天井から床までテクスチャーが感じられ、部屋に個性が生まれた。ベルベット地を張ったアームチェアや重ねられたラグ(大きなリビングで試したいアイデア!)、格子柄のブランケット、それから暖炉上のバスケットなど、ラスティックなアクセサリーがファームハウスの雰囲気を完成させている。

Adam Albright, styling by Matthew Gleason

お気に入りのアンティークを主役に抜擢

湖畔に立つこの家のリビングは、ファームハウスのルールに則ってスタイリングされている。アンティークやヴィンテージの掘り出し物が絶妙な形で取り入れられているのだ。ネイビーのソファを、古いキャンプ用ブランケットで作られたクッションと、赤と白のアンティーク・キルトが彩る。 木板を貼った壁面では、鳩時計の周りをペイント・バイ・ナンバーの絵(ふられた番号通りに色を塗っていけば完成する作品)が囲む。

David Tsay

動物がいる暮らしとの相性は抜群

家族が集まるリビングなら、全員がくつろげる部屋でないと。当然、毛むくじゃらのメンバーのことも忘れてはいない。白く塗装された床は保護用のトップコートが施されており、すり傷ができたりや液体をこぼしてしまったりした時にも安心。子どもやペットにも優しい仕様だ。

Adam Albright, styling by Kelly Ryan Kegans

格子柄を思い切って重ねてみる

格子柄ほどファームハウス・スタイルの特徴を捉えたパターンはないだろう。写真の家のカラーブロッキングされたクリエイティブな窓周りを見てほしい。ここでは、格子柄のブランケットとダークブルーの組み合わせが、約6メートルの天井高を温もりのある空間に見せている。さらに注目したいのは、エレクトリック・グリーンのソファとシャルトリューズ・グリーンに彩られたヴィンテージのチェア。これらにより、このリビングを満たす鮮やかなカラーパレットに、さらなるエネルギーが添えられた。

Becky Luigart-Stayner / Hearst Owned

木製パネルの色を吟味する

木製パネルに色を塗りたくなる気持ちはわかるけれど、そこは我慢。特にその木がすでに美しいのなら、そのままにしておこう。夜になると、バーボンを思わせる色合いの木が真鍮の照明と燃えさかる暖炉の光に照らされて輝き出す。モスグリーンのベルベットを張ったソファが向かい合い、洗練されながらも居心地の良いこの空間で、会話を促してくれる。

Laurey W. Glenn

素材とテクスチャーをミックスして楽しむ

ここは、サウスカロライナ州の元燻製場。リノベーションを経た家のリビングでは素材とテクスチャーが重ねられ、心地よい生活感が生まれた。新しい暖炉の正面には、古い家から回収された風合いのあるレンガ舗装材を採用。塗装された木製パネルがラスティックでありながら洗練された背景となり、モヘアとレザーを組み合わせたソファ、金属製の脚部に木板をのせたサイドテーブル、ゼブラ柄のフォールディングチェア2脚、そして牛革のラグを引き立てている。

original text : AMY MITCHELL
translation : CHISATO YAMASHITA

Hearst Owned

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