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「名古屋は売れようとして設定を作っている」あらゆるものに味噌を塗る食文化を猛毒ディス!福岡vs名古屋の都会論争【作者に聞く】

  • 2026.3.15

「名古屋と福岡、どちらが都会か?」――この永遠のテーマに、真っ向から(そしてかなり偏った角度から)切り込んだ漫画がXで大きな話題を呼んでいる。のりば(@MangaNoriba)さんが描く『高宮ウォーキング』の一編、「名古屋市と福岡市どっちが都会か?の話」だ。

人口規模や経済指標を見れば名古屋に軍配が上がるものの、インバウンドの勢いや「住みたい街」としてのブランド力では福岡も譲らない。そんな地方主要都市のプライドがぶつかり合う会話劇を、のりばさんはキレ味鋭いギャグへと昇華させた。

「名古屋は売れようとして設定を作っている」 独特すぎる食文化への愛ある(?)猛毒

名古屋市と福岡市どっちが都会か?の話04
名古屋市と福岡市どっちが都会か?の話04
名古屋市と福岡市どっちが都会か?の話05
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名古屋市と福岡市どっちが都会か?の話08-2
名古屋市と福岡市どっちが都会か?の話08-2

物語は、ウォーキング中の他愛ない会話からスタートする。「福岡が都会に決まってます」と断言する登場人物たちが挙げる理由は、名古屋の「独特すぎる文化」へのツッコミだ。

エビフライをおにぎりに刺す(天むす)、あらゆるものに味噌を塗る、うなぎをわざわざ出汁につけて食べる(ひつまぶし)……。これらの個性を「売れるためのキャラ作り」「設定を盛りすぎている」と切り捨てるシュールな展開に、読者からは爆笑と困惑の声が上がっている。

「もともと名古屋の食べ物が好きだった」と語るのりばさんだが、本作ではあえて「思い切って名古屋をディスる表現」にこだわったという。「名古屋の方々にも心の中で『違うわ!』と全力でツッコんでほしかった」という狙い通り、リプライ欄は各都市の擁護派と否定派が入り乱れる大喜利状態となった。

ボケとツッコミの背後に潜む「殺人事件の捜査」という衝撃の裏設定

『高宮ウォーキング』シリーズの魅力は、そのテンポの良い会話劇にある。しかし、のりばさんは本作にさらなるスパイスを隠し持っていた。

「ツッコミ役の『ノブちゃん』は、実は刑事。二人を殺人事件の捜査で尾行しているという裏設定があります。その緊迫した背景がある中での、このどうでもいい都会論争。そのギャップも楽しんでほしいですね」

単なる地域ネタにとどまらない、重層的なコメディの構成が、作品に独特の深み(とバカバカしさ)を与えている。

「千葉vs埼玉」「福岡vs札幌」……終わらない地方対決の面白さ

実際のところ、名古屋市民からは「毎度福岡に比較されて疲れてきた」という嘆きも聞こえるが、この手の「地方対決」は日本人の大好物だ。「千葉と埼玉の抗争」や「福岡と札幌のライバル意識」など、他県民からすれば微笑ましい、当事者にとっては死活問題な格付けバトルは、常にネットを熱くさせる。

「もつ鍋も豚骨ラーメンもキャラ作りだろ!」という名古屋側の反撃が聞こえてきそうな本作。地方都市の「業」を笑いに変えるのりばさんの筆致は、今日もどこかの街のプライドを刺激し続けている。

取材協力:のりば(@MangaNoriba)

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