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ジェシー・バックリー、アカデミー賞2026でオスカー受賞。グレース・ケリーのドレスと驚きの共通点

  • 2026.3.17

セレブも私たちと同じく、ヴィンテージのエッセンスを取り入れるのが大好き。その好例と言えるのが、ジェシー・バックリーがオスカー受賞時にまとった「シャネル」のドレスだ。

Emma McIntyre / Getty Images

アイルランド出身のバックリーは、映画『ハムネット』での演技により主演女優賞の栄冠を手にした。その特別な夜に彼女が選んだのは、伝説的なフレンチメゾン「シャネル」のアーティスティックディレクター、マチュー・ブレイジーが手がけたカスタムルック。「シャネル」のドレスを着用して同賞を受賞したのは、2015年のジュリアン・ムーア以来のこととなる。

「シャネル」がハリウッドの最もまばゆいスポットライトの舞台へ帰還を果たしたことは、ブレイジーが手がける「シャネル」に対する世間の羨望(せんぼう)のまなざしと見事にリンクしている。店頭に並んだ彼のデビューコレクションが引き起こした熱狂ぶりを見れば一目瞭然だ。2026年のオスカーという最高の栄誉を「シャネル」のドレスで手にしたのは、ごく自然なことと言えるだろう。

Ser Baffo / Getty Images

赤いサテンのオフショルダーのトップスと、流れるようなキャンディピンクのスカートが特徴的なバックリーのドレスは、モダンでフレッシュな印象を与える。しかし、70年前の同イベントで着用されたよりクラシックなスタイルと比較せずにはいられない。

アイルランド系移民の末裔(まつえい)であるグレース・ケリーが1956年のオスカーで着用したドレスは、バックリーのルックにインスピレーションを与えたように思える。バックリーのスタイルと同様に、柔らかなチュールドレスの上にショールを重ねたデザインだが、さらに花のアップリケがあしらわれていた。

Grace Kelly at the 1956 Academy Awards. Bettmann
Jessie Buckley at the Academy Awards 2026.  Lexie Moreland

ここで大きく異なるのは、誰がデザインしたかというクレジットの存在だ。2026年現在、レッドカーペットのドレスを手がけたブランドを確定させるプレスリリースは瞬く間に駆け巡り、メゾンやスタイリングチーム、パートナーシップチーム間の話し合いは何カ月も前から始まっているのが常だ。一方、70年前のハリウッドがスタジオシステムに深く依存していた時代はまったく状況が異なっていた。当時は、撮影用衣装と同じように、アワードシーズンのルックをスターと共に作り上げるのは衣装デザイナーたちの役割だったのだ。バックリーとメゾンの双方の魅力を存分に引き出している「シャネル」とは対照的に、ケリーのドレスにはいまだにクレジットが残されていない。

Michael Ochs Archives / Getty Images

バックリーにとって、この赤とピンクのスタイルは、アワードシーズンを駆け抜けた華麗なファッションの旅の集大成を意味している。これまで彼女は、「ザ・ロウ」のブラックドレス、「ディオール」のベビーブルーのドレス、「バレンシアガ」のカスタムルック、そしてマチュー・ブレイジーによる「シャネル」の他のドレスなどを選んできた。最後を飾ったこの「シャネル」のデザインは、オスカー受賞というキャリアにおける偉大な快挙にふさわしい、最もタイムレスなスタイルだった。クラシックとコンテンポラリーを見事に融合させ、バックリー自身のスタイリングのレガシーだけでなく、アカデミー賞の歴史にも消えることのない足跡を残した。


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