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短歌を詠んで、心のデトックスを。井上咲楽、女性特有の不調をテーマに短歌を作る!

  • 2026.3.11

ananフェムケア連載「Femcare File」。今回のテーマは、「短歌で考える女性の不調」。今回はいつもと趣向を変え、女性特有の不調をテーマにした短歌を作ってみることに。短歌を詠んで、心のデトックスしてみませんか?

お話を伺った方々

カン ハンナ

1981年9月5日生まれ、韓国・ソウル出身。歌人、タレントとして活躍し、コスメブランド『mirari』を立ち上げるなど女性実業家としても活動している。『NHK 短歌』(NHK Eテレ)のレギュラーを務める。著書に『歌集 まだまだです』(角川書店)などがある。

井上咲楽

いのうえ・さくら 1999年10月2日生まれ、栃木県出身。タレントとして幅広く活躍中。『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ)、『サイエンスZERO』(NHK Eテレ)などテレビ番組のレギュラー出演も多数。ananフェムケア委員会のメンバーとして、誌面にもたびたび登場している。

年齢に合った不調を詠むと心に残る短歌に

井上

改めてハンナさんが短歌を始めたきっかけを教えてください。

カン

15年前に日本に来たんですが、日本語の勉強をしていた頃、新海誠監督の映画『言の葉の庭』に出てきた万葉集の短歌に感銘を受けたんです。短い文字に人の気持ちが強く込められていて素晴らしいなと。すぐに万葉集を買って、独学で短歌の勉強を始めました。

井上

独学だなんてすごい! 短歌って、海外の方をも魅了するような文化なんですね。ハンナさんはいつから“歌人”なんですか?

カン

特に定義はなく文芸誌で短歌を発表すること、そして歌人の先生などから「あなたは今日から歌人です」と認められたら歌人です。私は10年前「雲の中スピード出して」の連作で第62回角川短歌賞佳作をいただいた時に“歌人カン ハンナ”と明記していただき、歌人デビューとなりました。

井上

短歌って難しいですよね…。

カン

カッコつけて表現しようとすると難しくなるけど、私は、自分の気持ちをさらけ出せるかどうかがカギだと思っていて。

井上

と、いいますと?

カン

よく「短歌は嘘がバレる世界」といわれていますが、褒められたいとか評価を気にして作った歌は、それがすぐにわかってしまうんです。自分の心をさらけ出して詠むことが最も大事なんですが、私も最初は時間がかかりました。でもそれができるようになると、短歌を詠むことで自分と向き合えるし、自分らしさが見えてくるんですよね。女性特有の不調やイライラを感じる時にあえて詠むと、心のデトックスにもなりますよ。

井上

女性の不調を短歌にする際の、何かアドバイスをください!

カン

短歌のリズム“五・七・五・七・七”を守ること。アイデンティティを伝えるための字余りはOKですが、字足らずはNG。また“嬉しい”などストレートな言葉を使わずに気持ちを伝えましょう。口語体でも大丈夫です。五・七・五の上の句で自分の状況を、七・七の下の句で感情を伝えると詠みやすいと思います。

女性の不調のお題に対しては、咲楽さんの年齢に合った不調を詠むのがいいですね。以前私が詠んだ句に“卵子凍結”を使ったんですが、この言葉を短歌にしたのは私が初めてだと思う。日常で心に残るワードだったので使いたかったんです。

井上

なるほど…できた! 「段差あり つまずいただけ 涙出た 生理のせいか 私が弱いか」。小さなことでつまずいて落ち込み、生理のせいにする弱さを詠みました。

カン

20代のリアルな葛藤が感じられ、気持ちをさらけ出せていて素晴らしいです!

井上

文字数制限の中での思考整理。確かにスッキリしますね!

短歌を詠むことは心のデトックスになります

完成した短歌はこちら!

完成した短歌はコチラ!

カン ハンナさんに聞く、私とフェムケアの話

若い頃から生理痛などはありましたが、婦人科検診で子宮にポリープが見つかったことをきっかけに自分の不調と向き合うようになりました。漢方薬のほか、生理痛やPMSに効果的なカモミールとレモンバームのハーブティーを定期的に飲み始めると、イライラの軽減など体の変化を感じるようになって。

諦めたり我慢するのではなく、行動することでカラダは変わるんですよね。そもそも女性は感情やホルモンバランスによって“ゆらぐ”存在。それを“不調”ではなく“特徴”として捉えて、自分自身と向き合っていくことが大事なのではないでしょうか。

写真・水野昭子 ヘア&メイク・開沼祐子(井上さん) ヘア・福寿瑠美(PEACE MONKEY/カンさん) 取材、文・若山あや

anan 2486号(2026年3月4日発売)より

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