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赤身もトロも一切れで!京都の新名物「都まぐろ」と、天橋立ごほうび旅

  • 2026.3.10

京都のグルメといえば浮かんでくる、抹茶に湯豆腐、京懐石……そんなイメージをくつがえすニュースが到着!2026年冬に京都府北部、通称“海の京都”から、新ブランド「都まぐろ」がデビューした。実は京都府、小型クロマグロの漁獲量が近畿トップクラスなのだ。

「都まぐろ」の魅力は、なんといっても一切れで赤身もトロも楽しめること。しかも大型のマグロよりリーズナブル。お財布にもやさしい冬のごちそうと、海の京都をめぐる旅を紹介する。

通称“海の京都”で赤身もトロも楽しめる「都まぐろ」を味わう!観光列車「丹後あかまつ号」や絶景露天風呂を楽しむごほうび旅へ
通称“海の京都”で赤身もトロも楽しめる「都まぐろ」を味わう!観光列車「丹後あかまつ号」や絶景露天風呂を楽しむごほうび旅へ

脂ノリノリ!クロマグロ

海に面した京都府北部は「海の京都」とも呼ばれ、リアス海岸や天然魚礁が広がる魚介の宝庫。500種類ほどの魚介類が生息し、季節によってさまざまな魚介類が水揚げされている。

魚のセリが行われる舞鶴漁港
魚のセリが行われる舞鶴漁港

中でも、舞鶴市から京丹後市周辺は沿岸漁業が盛んで、京都府の小型クロマグロの漁獲量は近畿トップクラス。その多くが環境にやさしい定置網漁で水揚げされている。

クロマグロの漁獲は資源管理のため、国際的な合意に基づいて設定・管理されているマグロのTAC(漁獲可能量)に基づき、漁をしている
クロマグロの漁獲は資源管理のため、国際的な合意に基づいて設定・管理されているマグロのTAC(漁獲可能量)に基づき、漁をしている

そんな京都の小型クロマグロ(8〜30キロ)を「都まぐろ」と名づけ、冬の名物としてブランド化。きっかけは「せっかく京都で獲れたマグロを、新鮮なうちに地元で味わってほしい」という思いから。

京都府 副知事の武田一寧(かずやす)さんによる、「都まぐろ」初競りの一声
京都府 副知事の武田一寧(かずやす)さんによる、「都まぐろ」初競りの一声

水揚げされたマグロは、その日の昼以降に舞鶴市内へ流通。東京や大阪にも出荷されるが、到着は翌日以降。つまり、“とれたて”を楽しめるのは地元ならではの特権なのだ。

通常、マグロは熟成させてうま味を引き出すが、採れたてならではの弾けるような鮮度感は別格。ぜひ一度体験してほしい!

背中まで脂!グラデーションが美しい一切れ

「都まぐろ」の最大の特徴は、なんと皮目(背中側)にまで脂がのっていること。京都近海に回遊してくるクロマグロは、脂たっぷりのイワシを追いかけてやってくる。その小魚をエサにしているおかげで、身にほどよく脂がのるのだ。

関係者向けに天橋立ホテルで行われた、マグロの解体ショー
関係者向けに天橋立ホテルで行われた、マグロの解体ショー
皮目の白い部分が脂。漁業関係者は頭を落とした段階で、マグロの善し悪しがわかるのだという
皮目の白い部分が脂。漁業関係者は頭を落とした段階で、マグロの善し悪しがわかるのだという

マグロの解体ショーを担当した山一水産の担当者は、「背中までしっかりと脂が入っているのはこの時期の京都だけ。京都のまぐろは品質がいい」と胸を張る。それは、切り身を見れば一目瞭然、赤身から中トロへと続く美しいグラデーション!一切れで赤身のさっぱりとした酸味と、中トロのコクのある脂感を同時に楽しめる。

赤身もトロもじっくり堪能できる都まぐろの刺身
赤身もトロもじっくり堪能できる都まぐろの刺身

さらに小型ゆえ皮目が薄く、藁焼きや燻製にもぴったり。しかも価格は、大型クロマグロの半値ほどというから驚きだ。

定置網漁では、冬頃にクロマグロが水揚げされるため、「都まぐろ」の旬は12月から翌年の2月くらいまで。冬だけのごほうびグルメ、これは見逃せない。

「都まぐろ」デビューの年となった2026年は、3月22日(日)まで「都まぐろフェアin舞鶴」を開催。舞鶴市内の15店舗で、丼や寿司、刺身などを提供する。今後も提供店舗を増やし、「都まぐろ」のブランド化を目指す。

絶景列車「丹後あかまつ号」で海旅へ

天橋立や舞鶴方面へ向かうなら、観光列車にゆられて行くのもおすすめ。日本三景・天橋立と西舞鶴を結ぶ「丹後あかまつ号」は、和モダンなデザインが光る観光列車だ。

「丹後あかまつ号」
「丹後あかまつ号」
「丹後あかまつ号」のデザインは、天橋立の白砂青松を象徴する「松」がテーマ
「丹後あかまつ号」のデザインは、天橋立の白砂青松を象徴する「松」がテーマ

リニューアルデザインを手がけたのは、JR九州の「九州新幹線800系〈つばめ〉」や「ななつ星 in 九州」など、数々の列車デザインを手がけた水戸岡鋭治さん。デザインのテーマは天橋立の白砂青松を象徴する“松”。木目調インテリアのあたたかみある車内には、ソファ席やカウンター席など多彩なシートが並ぶ。

車内の様子
車内の様子
海側を向いたソファ席
海側を向いたソファ席

そして最大の魅力は、車窓いっぱいに広がる海の絶景!大きな窓から奈具海岸や若狭湾を眺めることができる。

海の絶景が楽しめる
海の絶景が楽しめる
窓が大きく景色が見やすい
窓が大きく景色が見やすい

宮津市と舞鶴市を結ぶ「由良川橋梁」では、まるで海の上を走っているかのような感覚に。ビュースポットでは徐行運転してくれるのも観光列車ならでは。景色はどの席に座っても楽しめるが、天橋立方面へは進行方向右側、西舞鶴方面では左側が海側になる。

由良川橋梁を走る「丹後あかまつ号」 提供:WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)
由良川橋梁を走る「丹後あかまつ号」 提供:WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)
先頭と最後尾からは、海の上を走るような景色を見ることができる
先頭と最後尾からは、海の上を走るような景色を見ることができる

運行日は、原則火曜日・水曜日(祝日を除く)だが、追加運転日の設定がある場合もあるので、ホームページで確認しよう。乗車予約は3カ月前の10時から。空きがあれば、当日、駅窓口などで購入が可能だが、人気の列車なので確実に乗車するためには予約がおすすめだ。

「丹後あかまつ号」のほかにも、予約不要の特急列車「丹後あおまつ号」や、予約制でコース料理が楽しめる「丹後くろまつ号」なども運行している。

仕上げは絶景温泉でほっこり

グルメ&絶景を満喫したあとは、天橋立駅から徒歩約1分の「天橋立ホテル」へ。宿泊はもちろん、日帰り入浴もOK。

男湯・女湯が日替わり制の大浴場 写真提供:天橋立ホテル
男湯・女湯が日替わり制の大浴場 写真提供:天橋立ホテル

広々とした大浴場にサウナ、寝転び湯まで完備。なかでも天橋立を一望する露天風呂は格別だ。源泉・天橋立温泉は疲労回復や冷え性に効果があるとされ、保湿力も高い“美肌の湯”としても知られている。受付は11時30分~20時30分(毎週火曜は16時以降利用)。

露天風呂からは、天橋立を一望できる 写真提供:天橋立ホテル
露天風呂からは、天橋立を一望できる 写真提供:天橋立ホテル

ホテルの中庭には無料足湯「なかつくにの足湯」もあり、7時~22時まで誰でも利用が可能(火曜は9時~16時まで利用不可)。列車待ちの時間にもぴったりだ。

天橋立駅へは、JR大阪駅から特急こうのとり利用で約2時間30分(福知山駅乗り換え)。JR京都駅からは、特急はしだてで約2時間14分で到着する。

冬の京都で絶景列車に揺られ、温泉でほっこり。新鮮な「都まぐろ」を味わえば、いつもとはひと味違う、とっておきの冬旅が待っている。

取材・文・撮影=二木繁美

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