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「オニツカタイガー」が描く“間”の美学。洗練を極めるスポーティーなリアルクローズ

  • 2026.3.9
Stefania Danese / LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

ルーツである日本の精神性に忠実でありながら、インターナショナルな感覚も持ち合わせる「オニツカタイガー」。ミラノで発表された今季のコレクションで打ち出したのは、“間”という日本的な美意識を軸に再構築されたワードローブだった。それは空間と時間の間に宿る、意味を持った空白。欠如ではなく、意志をはらんだ余白。フォーマルとカジュアル、ワークとスポーツ、日常と非日常の境界線上に立ち上がる美学を、クリエイティブ ディレクターのアンドレア・ポンピリオは現代的なワードローブとして提示した。

Stefania Danese / LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

ランウェイでは、異なるコードを横断するスタイリングが展開された。ボーダーのドレスにヘリンボーンのオーバーサイズフーディーを重ね、アップルグリーンのプリーツドレスには、コーデュロイにボアをボンディングした大きなポケット付きのコンパクトなショートベストをレイヤード。軽やかなコットンにフローラルを差し込んだチェック柄ブラウスには、フェザーのように揺れる生地で仕立てたオークイエローのミディスカートを合わせ、ウエストにはスカイブルーのリボンを結ぶ。さらに、アップルグリーンのフリースを主役に、首元にリボンをあしらったキャディーピンクのブラウスとパッチポケット付きニットミニスカートを重ねたロマンチックなルックも登場した。

LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT
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一見カジュアルな装いも、精緻なテーラリングによって全体の均衡が保たれている。襟とコントラストカラーのボタンが印象的なミリタリー風ロングダブルブレストコートにハイトップスニーカーを合わせたスタイリングや、フリルをあしらったフローラルチェックシャツに、オリーブグリーンで統一したダブルブレストブレザーとショートプリーツスカートのセットアップを組み合わせたルックは、その好例だ。花の手刺しゅうを施したオフホワイトのフリースジャケットに軽やかなシャツと柔らかなカーキのファイブポケットパンツを合わせるなど、フォーマルな慣習にとらわれない自由なバランス感覚が光る。

LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT
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ブランドの象徴“MEXICO 66™”に採用されている、オニツカタイガーストライプは誕生60周年を迎え、よりスリムでフラットなフォルムへと再解釈した“MEXICO 66™ SQUARE”が登場。リザード柄やフローラルプリントなど多彩なバリエーションに加え、ポインテッドトゥのバックストラップヒールやマウンテンブーツの再構築モデル、サテンのバレエシューズなどがラインアップし、フットウエアの存在感を強めた。

LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT
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スタッズ付きクロスボディバッグやカラフルなリボンのチャームといったアクセサリーも、装いに余白を与える装置として機能する。ベルトやバッグに装着できる専用リング付きチャームも展開され、カラフルなリボンやイヤホン用ミニポーチ、リップスティックホルダー、アイウエアケースなど、多彩なラインアップがそろう。

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スポーツの躍動とテーラリングの静謐、異なる要素の“あいだ”に生まれる緊張と調和。その余白をデザインすることで、「オニツカタイガー」はスポーツを起点としたブランドの現在地を、より洗練されたかたちで提示した。

Hearst Owned
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