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【汐留】美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像@パナソニック汐留美術館

  • 2026.3.7

汐留にあるパナソニック汐留美術館では、2026年3月22日(日)まで「美しいユートピア 理想の地を夢みた近代日本の群像」が開催されています。

出典:リビング東京Web

本展は、20世紀の日本で美術、工芸、建築、民俗学といった分野を横断しながら、人びとが思い描いてきた「理想の暮らし」と「美しい社会」のかたちをたどる展覧会です。 ※主催者の許可を得て撮影しています。

出典:リビング東京Web

「どこにもない場所」から始まる理想

ユートピアとは、イギリスの思想家トマス・モアが名づけた「どこにもない場所」です。ジョン・ラスキンやウィリアム・モリスの思想は、芸術と暮らしの総合を唱え、近代化の只中にあった日本にも大きな影響を与えました。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

20世紀初頭の大正デモクラシー期、日本では「民」が一つのキーワードとなり、西欧美術への憧れと自らの文化を見つめ直す動きが生まれます。雑誌『白樺』の同人たちの交流を経て、柳宗悦が中心となった「民藝」運動が展開され、民衆の暮らしの中に潜む美を追求する日本独自の理想主義が芽生えていきました。

出典:リビング東京Web

ウィリアム・モリス『ユートピア便り』展示風景

芸術と暮らしが交差した20世紀日本

会場では、池袋モンパルナスの画家、郊外に生まれた芸術家村、郷土に根ざした実践、そして戦後復興期の建築やデザインの記録まで、多彩な資料と作品を通して、「美しいユートピア」を夢見た人々の姿を紹介します。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

体験するユートピア、未来への視線

大阪・関西万博で注目された若手建築家、建築コレクティブGROUPが手がけるかまぼこ型の展示空間は、時代ごとに区切られ、ユートピアの変遷を身体で体感できる構成となっています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

MRで体感する「最小限の美しい暮らし」

蔵田周忠《森銑三邸(星芒書屋)》は、わずか二坪半の最小限住宅です。本展では、当時のドローイングをもとにMRで内部空間を再現し、「最小限の美しい暮らし」を体感できます。(指定日時・受付時間をご参照ください)

体験型の展示も、本展のみどころのひとつです。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

第4章 試みる それぞれの「郷土」で

宮沢賢治は文学にとどまらず、教育や農業指導などを通して、理想の暮らしを日常の中で実践しました。

出典:リビング東京Web

宮沢賢治 資料展示

同時代の竹久夢二やブルーノ・タウトによる美術工芸運動、郷土改良の試みとあわせ、本章では美術・工芸・建築を横断する表現を通して、「ふるさと」に託された理想の広がりを紹介します。奥の展示スペースでは、竹久夢二《榛名山賦》(複製)が印象的な色合いで空間を彩ります。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

戦後復興期、芸術や建築は都市再生の原動力となり、井上房一郎を中心にレーモンド夫妻や磯崎新らが未来の社会像を模索しました。その後、高度経済成長期には、失われゆく共同体を記録する建築・デザインの調査が展開されます。 会場ロビーで上映される映像とあわせて鑑賞すると、本章の背景と意義をより深く理解できます。 過去のユートピアをたずね、未来を思い描く——本展は、20世紀日本の理想主義から、今日の「美しい暮らし」を考えるヒントを感じられる展覧会です。

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