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イーサン・ホークがアカデミー賞主演男優賞にノミネート!『ブルームーン』の登場人物&キャストをチェック

  • 2026.3.7

「ビフォア」3部作や『6才のボクが、大人になるまで。』(14)など、世界中の映画ファンを魅了してきたリチャード・リンクレイター監督とイーサン・ホークのタッグが贈る『ブルームーン』(公開中)。3月6日に日本公開を迎えた本作を観る前に、物語を彩る個性豊かでちょっとクセのある登場人物たちと、それを演じた魅力的なキャスト陣を一挙に紹介していこう。

【写真を見る】演技部門3度目のノミネートにして、初の主演男優賞候補に!イーサン・ホークが盟友監督とのタッグで、実在の作詞家の苦悩を体現

1920年代から1940年代前半にかけてブロードウェイで活躍した実在の作詞家ロレンツ・ハート。彼と長年コンビを組んでいた作曲家のリチャード・ロジャースが新たな相棒と組んで手掛けたミュージカル「オクラホマ!」の初演の夜にブロードウェイのレストラン「サーティーズ」で行われたパーティを通し、ハートが晩年に抱えた苦悩を描きだす。

【写真を見る】演技部門3度目のノミネートにして、初の主演男優賞候補に!イーサン・ホークが盟友監督とのタッグで、実在の作詞家の苦悩を体現 [c] 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
【写真を見る】演技部門3度目のノミネートにして、初の主演男優賞候補に!イーサン・ホークが盟友監督とのタッグで、実在の作詞家の苦悩を体現 [c] 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

主人公のハートを演じたのは、リンクレイター監督の盟友であるホーク。1990年代前半に青春スターのひとりとして活躍し、『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(95)では自ら脚本にも参加。役柄が持つ繊細な感情や孤独、人生そのものに的確に入り込む役者へと成長を遂げ、近年ではマーベル・スタジオ製作のドラマシリーズ「ムーンナイト」や、ブラムハウス・プロダクションズのホラー映画「ブラックフォン」シリーズなどでもその才を発揮してきた。

主人公ロレンツは、作詞の才能に長けていたものの、私生活では孤独に悩み、アルコール依存症を抱えている [c] 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
主人公ロレンツは、作詞の才能に長けていたものの、私生活では孤独に悩み、アルコール依存症を抱えている [c] 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

本作では天才的な作詞能力を持つ一方で、私生活では孤独や精神的な苦悩、さらにはアルコール依存を抱えていたハートの晩年の姿を、これまでのイメージを脱却する演技で完璧に体現。その甲斐もあって、第98回アカデミー賞では主演男優賞にノミネート。すでに40年近い俳優キャリアを誇るホークが、悲願の初オスカー獲得なるか大きな注目が集まっている。

ハートは、クリエイティビティにあふれるエリザべスに夢中だが…。彼の淡い想いはどうなる? [c] 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
ハートは、クリエイティビティにあふれるエリザべスに夢中だが…。彼の淡い想いはどうなる? [c] 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

そんなハートが思いを寄せる女性エリザベス・ワイランドを演じているのは、デミ・ムーア主演の『サブスタンス』(24)で一躍脚光を浴びたマーガレット・クアリー。リンクレイター監督とホークのタッグ作であることに惹かれて出演を決めたクアリーは、本作を「一生に一度のチャンス」だと心躍らせながら振り返る。

マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』などで知られるボビー・カナヴェイルが、ハートの話し相手のバーテンダー、エディ役で出演 [c] 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』などで知られるボビー・カナヴェイルが、ハートの話し相手のバーテンダー、エディ役で出演 [c] 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

また、ハートの孤独や葛藤を受け止めながら、時にセラピストのような存在として物語を動かすキーパーソンとなるのが、バーテンダーのエディだ。演じているのは舞台や映画、テレビ作品などで名バイプレイヤーとして活躍するボビー・カナヴェイル。決してセリフ量が多い役柄ではないが、その佇まいと視線、緻密なセリフ運びで見出される“間”が場の空気感をガラリと変え、物語に深みを与えてくれる。

ハートの元相棒で作曲家のリチャード・ロジャース役はアンドリュー・スコット [c] 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.
ハートの元相棒で作曲家のリチャード・ロジャース役はアンドリュー・スコット [c] 2025 FUNNY VALENTINE, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

そして、長年ハートと共に創作の喜びや苦悩を分かち合ってきた作曲家リチャード・ロジャース役を演じるのは、『異人たち』(23)などで知られるアンドリュー・スコット。「この映画は、創造性と人間の弱さ、その両方を見つめている」と、人生の儚さを丁寧に描いた物語に強く惹かれて出演を決めたことを明かすスコットは、本作の演技で第75回ベルリン国際映画祭銀熊賞(助演俳優賞)に輝いた。

舞台俳優としてキャリアを重ねながら“自然体でいること”の技術と覚悟を培ってきたホークとカナヴェイル、スコットに、モデルとして養われた圧倒的な存在感で観る者の視線を掌握するクアリー。彼らの卓越した演技と、“時間”を映すことに長けたリンクレイター監督の演出、さらにアカデミー賞脚本賞にノミネートされているロバート・キャプロウの脚本が重なり合うことで生まれた珠玉のドラマ。是非ともスクリーンでじっくりと堪能してほしい。

文/久保田 和馬

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