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「この会社無理です」と退職希望を出す新人。最終日、グループチャットに送った一文にドン引き【短編小説】

  • 2026.3.13

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

教育係を悩ませた新人の振る舞い

中堅商社の事務職として働く私は、春から一人の新人の教育係を任されました。期待に胸を膨らませていたのも束の間、彼女の仕事ぶりにチーム全員が頭を抱えることになります。

彼女はとにかく確認作業を怠ります。指示した内容の半分も理解しないまま作業を進め、致命的なミスを連発しました。

そのたびに私や他のメンバーが自分の仕事を中断し、夜遅くまで彼女の尻拭いをする日々が続いたのです。

「すみません、次は気をつけます」とは言うものの、その表情に反省の色は見えません。むしろ、何度も注意されることを「細かすぎる」と不満げに感じているようでした。

そんなある日の午後、彼女は突然、上司にこう告げたのです。

「この会社、もう無理です。私には合いません」

正直なところ、チームの誰もが引き留めませんでした。むしろ、これでやっと自分たちの仕事に集中できると安堵したのが本音です。

グループチャットが凍りついた瞬間

そして迎えた最終日。彼女は引き継ぎも満足に行わず、私物だけをまとめて早々に帰宅の準備を整えていました。

最後くらい、今まで迷惑をかけたことへの謝罪や感謝があるだろう。そんな淡い期待は、定時直前に届いた一通の通知によって粉砕されました。

全社員が参加するグループチャットに、彼女からのメッセージが投稿されたのです。

「この会社の古い体質にはついていけませんでした。皆さんも早く逃げた方がいいですよ」

スマホの画面を見た瞬間、オフィスは静まり返りました。

今まで彼女のミスの後始末をしてきた先輩たち、指導のために時間を割いてきた私への感謝は微塵もありません。それどころか、自分だけが腐った組織の犠牲者であり、残された私たちを導く「勇者」のような口ぶりでした。

唖然とする私たちを背に、彼女は満足げな表情でオフィスを去っていきました。自分が周囲にどれほどの負担を強いてきたか、最後まで理解できなかったのでしょう。

その一文は、ただただ私たちの心を冷え込ませるだけでした。後味の悪さだけが残る、あまりにも自分勝手な幕引き。私たちは無言で、彼女が去った後の静寂に耐えるしかありませんでした。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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