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【アボカドの栄養】メキシコで豊作!価格がお手頃になった「アボカド」に注目!食べ頃の見分け方は?栄養士が教える最強の食べ合わせ

  • 2026.2.28

今、アボカドが安いワケ

アボカドの別名は「森のバター」。その理由とは?
アボカドの別名は「森のバター」。その理由とは?

濃厚でクリーミーな味わいから「森のバター」とも呼ばれるアボカド。温暖化の影響もあって日本各地で産地化が進み、国内の栽培面積は8年前の約13倍と右肩上がりに伸びています。

さらに、メキシコ産の豊作により店頭での価格も下がり、手に取りやすくなっている今、改めてその驚くべき栄養価に注目が集まっています。アンチエイジングやストレス緩和など、大人女子にうれしい成分がぎっしり詰まったアボカドの魅力を、栄養士が解説します。

なぜ「森のバター」? ギネスも認めた驚異の脂質

アボカドには、体内で合成できない必須脂肪酸が多く含まれています。
アボカドには、体内で合成できない必須脂肪酸が多く含まれています。

アボカドは中南米で古代から栽培され、栄養価の高いフルーツとしてギネスブック(R)にも認定されています。「森のバター」と呼ばれるのは、果肉に脂肪分が多いから。体内の重要なホルモンの材料になる必須脂肪酸のリノール酸、α-リノレン酸が多く含まれています。必須脂肪酸は体内で合成できないため、食物から摂ることが重要です。アボカドは、切って食べるだけで、良質な必須脂肪酸が手軽に摂れるありがたい果物なのです。α-リノレン酸はDHAやEPAと同じオメガ3系脂肪酸で、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やす働きがあり、動脈硬化や高血圧の予防効果があると言われています。

アンチエイジング老化やストレスに強いビタミンが豊富

細胞の老化予防など、アンチエイジングの味方になってくれるビタミンE(α-トコフェロール)が豊富に含まれていることも、「アボカド」の特徴です。

その含有量は果物の中ではトップクラスを誇ります。アボカド1個(種と皮を除いた賞味重量の目安140g)に4.6mgのビタミンEが含まれ、成人女性(18?29歳)の1日の必要量(目安量)5.0mgに迫る数値です(※)。ビタミンEが不足すると体内の酸化が進み、シミやシワの一因になりやすいとされています。

※参照)『日本人の食事摂取基準2025年版』、『日本食品標準成分表(八訂)増補2023年』をもとに計算

抗酸化力の高いビタミンE、抗ストレスビタミンのパントテン酸が豊富
抗酸化力の高いビタミンE、抗ストレスビタミンのパントテン酸が豊富

また、便通を改善する食物繊維、ビタミンB群のパントテン酸も多く含まれています。パントテン酸には、たんぱく質、脂質、糖質をエネルギーに変え、ストレスを和らげる働きがあり、別名「抗ストレスビタミン」とも呼ばれています。過度なダイエットや飲酒で不足しやすく、水溶性ビタミンで熱に弱いため、生食もできるアボカドは貴重な補給限と言えます。

抗酸化力アップが期待できる食べ合わせは?

アボカドに、サーモン、レモン、トマトを組み合わせたカルパッチョ。たんぱく質の強化も兼ねられます。
アボカドに、サーモン、レモン、トマトを組み合わせたカルパッチョ。たんぱく質の強化も兼ねられます。

アボカドと好相性なのは、ビタミンEと並んで抗酸化力の高いビタミンA(βカロテン)、ビタミンCを多く含む食材。3つのビタミンを総称して「ビタミンACE(エース)」とも呼び、最強の組み合わせになります。

ビタミンAとビタミンCの両方を多く含むのは、赤パプリカ、ブロッコリー、パセリ、カボチャ、トマト、豆苗など。また、ビタミンAとEは脂溶性ビタミンなのでアボカドをサラダにして、オイルドレッシングをかけることで吸収されやすくなります。アボカドを赤パプリカやブロッコリー、トマト、ゆで卵などと一緒にサラダにしたり、グラタンにして食べるのもおすすめです。

半分に切って種を取り除き、マヨネーズとチーズをたっぷりかけたアボカドのグラタン。赤パプリカなどの野菜、ゆで卵と組み合わせれば栄養価アップ。
半分に切って種を取り除き、マヨネーズとチーズをたっぷりかけたアボカドのグラタン。赤パプリカなどの野菜、ゆで卵と組み合わせれば栄養価アップ。

なお、料理を作るのは面倒という人は、アボカドにビタミンCの多いレモン汁をかけるだけでも、果肉の変色防止と抗酸化パワーの相乗効果を兼ねられますよ。

冷蔵保存は食べごろになってから!

熟したアボカド(手前)は、なんとなく、あの怪獣に似ている気がしませんか?
熟したアボカド(手前)は、なんとなく、あの怪獣に似ている気がしませんか?

なお、一般的によく出回っているのはメキシコ産の「ハス」と呼ばれる品種が中心。

近年、国産アボカドとして注目されているのは「ベーコン」という別の品種が多く、まだまだ希少です。

「ハス」品種のアボカドは熟すにつれ、皮が黒くなる特徴があります。ゴツゴツした皮全体が、緑がかった色からチョコレートのような黒褐色に変われば食べごろです。食べごろになるまで常温で追熟させて、熟してから冷蔵庫で保存するようにしましょう。

※参考文献:文部科学省『日本食品標準成分表(八訂)増補2023年』、厚生労働省『日本人の食事摂取基準2025年版』、杉田浩一ほか監修『新版 日本食品大事典』医歯薬出版株式会社,2017、池上文雄ほか監修『からだのための食材大全』NHK出版,2019、一般社団法人 日本果樹苗協会(果種協)監修『図説 果物の大図鑑』マイナビ出版,2019

(野村ゆき)

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