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「新人くんどこ行った?」閉店間際のスーパー。突如消えた大学生バイト、心配で電話をかけると【短編小説】

  • 2026.2.28

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

閉店間際に消えたバイト

夜九時半を過ぎた、閉店間際のスーパーマーケット。

昼間の喧騒が嘘のように静まり返る店内で、私はレジの締め作業の準備を進めていました。ふと周囲を見渡し、違和感を覚えます。

「あれ、新人くんどこ行った?」

入ってまだ半月の大学生バイト。出勤時には確かに「よろしくお願いします」と、元気よく挨拶を交わしたはずです。

事務所や休憩室を覗いても、人の気配はありません。

他の従業員に尋ねてみても、「さっきまであそこにいたはずだけど」と首を傾げるばかり。

嫌な予感が胸をかすめます。もしや、重い荷物を運んでいる最中に倒れたのでは。あるいは、何かトラブルに巻き込まれたのか。

彼の身に何かあったのではないかと心配でたまらなくなり、私は震える手で彼の携帯に電話をかけました。

電話で告げられた事実

呼び出し音が数回鳴り、彼は驚くほどすぐに応答。

「……はい、お疲れ様です」

至って平然とした声に、まずは一安心。

しかし、今どこにいるのか尋ねた瞬間、耳を疑う答えが返ってきたのです。

「あ、もう家に帰りました。閉店間際で暇そうだったし、他にも人がいたから、もう問題ないと思って」

時計を見れば、定時までまだ十分以上あります。自分の判断で勝手に業務を切り上げ、挨拶もなしに帰宅したという事実。

怒りよりも、あまりの価値観の相違に私はその場に立ち尽くすほかありません。

「帰ってもいいと思いました」

そう言い切る彼の声に、悪びれる様子は微塵も感じられない。責任感の所在は、人によってここまで違うものなのか。深い溜息とともに受話器を置いた、静かな夜の出来事でした。

翌日の指導をどう切り出すべきか、冷え込む帰り道の夜風が身に染みるばかりです。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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