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保護者「別れろって言ってるのか?」中学生の“校内恋愛”について元教員も絶句した“保護者の反論”

  • 2026.3.31
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。

元教員ライターのkntです。

中学生は多感な時期、とよく言われますが、なにに対して多感なのでしょうか。
親に対して反抗する。先生に反抗する。すぐになにかの影響を受ける。

いわゆる何者かになりたい時期なのです。
その『何者か』のモデルとして、周りの大人や友人、あるいはSNSなどからすぐに影響を受けてしまうのです。

そんな多感な中学生の時期に直面したお話です。

恋は人を盲目にさせる

中学生という時期に、人を好きになる、異性のことが気になる、欲求が生まれることは問題なく、むしろ順調に成長過程を踏めていると安心すら覚えます。

しかし、人は人を好きになると、どうしても周りが見えなくなってしまうことが多いのです。

特に3年生になると、異性や欲望に対してオープンになることに羞恥心を感じない、もしくはそれをかっこいいと思う時期になります。

そこで顕著に現れるのが、付き合っていることを公表するだけでなく、学校生活でそういう行動をすることです。

私たち中学校教員は、だれと付き合うとか、そういうことに関してはもちろん許容していますし、なにか口を出すことはありません。

しかし、校内で手を繋いで歩いたり、ハグしたりといった明らかに周りの生徒にも悪影響を及ぼすような、目に余る行動が起きた場合にはしっかりと指導します。

自分たちがどう見られているのか、周りにどんな悪影響を与えるのか、そんな話をしますが、どの生徒もやはり聞く耳を持ちません。

「自分たちは青春をしている」「周りも知っているからいいだろう」「迷惑はかけていない」などと、客観的に自分たちを見られなくなってしまいます。

そういう時には、恥ずかしい内容ではありますが、保護者に連絡をします。

「付き合っていることはいいことですが、最近行動が目に余ります」といった内容です。

そして一番印象に残っている保護者の対応です。

保護者までもが

「先生たちには関係ないので放っておいてください」

この一言、衝撃でした。

電話ではお互いの認識が埋まらず、急遽来校して話し合うことになりました。

我々教師側は、「付き合うのはもちろん自由だが、学校内での行動には気をつけてほしい。他の生徒への悪影響になる」

保護者側は、「悪影響など与えていない、中学生なんだから当たり前の行動だろう、別れろって言ってるのか?」

保護者側は話し合いを録音されており、学校側は干渉しないという約束を強く求められました。

さすがに折れることはできず、2時間ほど話し合いを行いました。

最終的には、今後他の生徒から悪影響だと相談がきたら保護者に連絡し、行動を控えるように指導もしていただく、というところになんとか着地しました。

『我が子を信じて見守りたい』『自主性を重んじたい』という保護者の気持ちも理解できます。しかし、学校という集団生活の場では、周囲への影響や社会のルールを教えることも私たちの重要な役割だと考えています。

いつか届くと信じて、未来の背中へエールを贈る

「今この瞬間に伝わらなくても、5年後、10年後の彼らの力になればいい」
教壇に立つとき、私はいつもそんな願いを心の片隅に置いていました。

種をまき、芽が出るのが今日ではないとしても、いつか彼らが壁にぶつかった時、ふと私の言葉を思い出して前を向いてくれたなら。

この記事を書きながら、ふとあの子たちの顔が浮かびました。今、どこで、どんな空を見上げているでしょうか。

あの日まいた種が、彼らの心の中で小さな花を咲かせていることを願ってやみません。


ライター:knt
中部の公立中学校で10年、生徒たちと向き合ってきました。離れて気づいた教員の大変さであったり、現場の先生方への尊敬。現状などをみなさんにお届けします。


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