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修学旅行の班を発表すると…泣きながら教室を飛び出す女子生徒。→事情を聞くと“発覚した事実”に「開いた口が塞がらない」

  • 2026.5.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。

元教員ライターのkntです。

「春は出会いと別れの季節」そんな言葉をよく耳にしますが、教員にとっての春は、「勝負の春」なんですね。

それは「クラス替え」、「学年開き」に本気で取り組まなければいけない季節です。

今回はクラス替えの実態を少しお話しできればと思います。

「クラス替えには細心の注意を」

クラス替えにはたくさんのルールがありますが、それは割愛し、細かなところをお話しさせてください。

この仕事で一番重要なこと、それは「生徒の言動を一年間見逃さない」ことです。

A君とB君が喧嘩した過去がある

異性の先生が担任だと話ができない生徒

C先生には本音を話せることが多い生徒

などですね。

それを担当学年の先生方が見逃さないことで、問題の起きないクラス替えがようやく可能になってきます。

そして一番やってはいけないことは、情報共有をしないこと、です。

それはなぜか、ここから私が経験した、苦い思いでとともにお話しをさせてください。

「がざつな学級運営が生んだ事件」

あれは私が4校目の異動1年目の時でした。

前任校から生徒指導部の主任を任されていた私は、いわゆる「荒れた学校」の「荒れた学年」を担当することになりました。

新しく赴任された先生は、3月末までに作られたクラスを開示され、学年主任より説明を受けます。

あなたにはこのクラスをお願いしたいです。

〇〇君と〇〇君がこういう子で〜というような簡単な説明です。

私に限らず、赴任1年目の先生は、実態もなにもわからないので生徒と対面してから理解しようとします。

そして順調かと思われた学級編成でしたが、ここで事件が起きてしまいました。

それは修学旅行の班を決めた時でした。

当時の私は、班の決め方を班長、学級委員、担任で話し合って決める、という制度にしていました。

約2週間ほど、昼休みや放課後を使って完成した班を、放課後のホームルームで開示した時、

一人の女の子が教室を飛び出してしまいました。

なにが起きたかわからない私は追いかけ、話を聞こうとしましたが、その女の子は号泣して話ができませんでした。

なんとか時間をかけて話せる状況になって、細かく聞くと、なんと、

「同じ班の男子に一年生の時にいじめられていた」

とのことでした。

空いた口が塞がらないとはまさにこのこと、「今まではなんとか我慢できていたが、同じ班は絶対に無理。」と。どうしようもできず、主任に相談しましたが、実はこのいじめ関係、当時の担任の先生しか相談を受けておらず、それを情報共有せず今の今まで来てしまったみたいでした。

クラス全員にも修学旅行の班を発表してしまい、収集がつかなくなりそうでしたが、

「4人制の班ではなく、6人制の班じゃなきゃだめだったみたい!私のミスでごめん!!」

と無理やりな嘘をつき、班の編成をし直しました。

なんとか事なきを得たのでしたが、前年度からの引き継ぎや、教員間の情報共有がいかに難しいか、そしてそれが生徒にどれほど大きな影響を与えるかを痛感した出来事でした。

生徒の見守りが一番大変

こういう問題に直面した教員生活だったので、クラス替えのために生徒の言動や変化を見逃さないようにしていたのではありませんが、先生の一番大変な部分は、生徒の見守りであるとつくづくと実感しました。

しかし、これを本気で3年間やると、あんな子だったのにこんな立派に卒業して…と卒業式で大号泣してしまう、そんな素敵な職業なんですね。

卒業式には魔法がありました、3年間の苦労を全てなかったことにする魔法が。


ライター:knt

中部の公立中学校で10年、生徒たちと向き合ってきました。

離れて気づいた教員の大変さであったり、現場の先生方への尊敬。現状などをみなさんにお届けします。