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医師「絶対にNGです」→実は『皮膚がん』のサインかも。顔のほくろを見つけたら…やってはいけない“NG行動”とは?

  • 2026.3.12
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「40代を過ぎてから、顔や体に新しいほくろが増えた?」「もしかして、皮膚がんかもしれない…」と不安になったことはありませんか?

加齢とともに現れる茶色い盛り上がりや、形が変わるほくろ。気になるあまり、「自分で取ってしまおうか」と悩む方もいるかもしれません。

なぜ年齢とともに「ほくろのガン」が気になりやすくなるのでしょうか?そして、危険なほくろを見分ける方法や、やってはいけないNG行動とは?

この記事では、気になる「大人のほくろ」に関する疑問と正しい対策について、皮膚科医の竹内さんに詳しく解説していただきました。

なぜ40代以降で「ほくろのガン」が気になるのか?

---40代を過ぎると「ほくろのガン」を心配する声が増えますが、なぜ年齢とともにリスクが高まるのでしょうか?加齢によるただのシミやほくろとの違いも気になります。

竹内さん:

「40代以降で「ほくろのガン」が気になりやすくなる背景には、年齢そのものだけでなく、若い頃から積み重なった紫外線ダメージが大きく関係します。

屋外での仕事や日常生活での紫外線暴露に加え、海やスポーツなどで強い紫外線を浴びた経験、サンベッドの使用などは、皮膚細胞のDNAに少しずつ傷を蓄積させ、長い年月を経て皮膚がんのリスクが高まってしまいます。

さらに、もともとほくろの数が多い方、形や色が不規則なほくろが多い方、家族に悪性黒色腫など皮膚がんの既往がある方、免疫が低下している方などは、より注意が必要と考えられます。

一方で、40代以降に増えてくる茶色い盛り上がりの多くは、ほくろと思っていても実際には脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)といった、“老人性のイボ”などの加齢に伴う良性病変であることも少なくありません。

大切なのは「年齢のせい」と決めつけず、新しく出てきたものや、形・色・大きさが変わるものに目を向けることです。」

気になるほくろ、自分で取っても大丈夫?

---顔など目立つ場所にあると、病院に行く前に市販のクリームなどで自己処理したくなります。自分でなんとかするのは危険なのでしょうか?

竹内さん:

「とくに顔など目立つ場所で気になるほくろがある場合、病院やクリニックを受診する前に自己処理でなんとかならないか考えることがあるかもしれません。

しかし自分で削る、市販クリームで溶かす、無理にむしるといった自己処理は勧められません。自己処理そのものが直接的に皮膚がんを“悪化させる”と単純には言えませんが、もしほくろの中に悪性黒色腫などが紛れていた場合、自己処理を行うことで診断が遅れたり、一部だけ壊れてしまうことにより顕微鏡を用いた正確な診断が難しくなってしまったりする恐れがあります。また、自己処理には出血、感染、強い炎症、瘢痕が残るといったリスクもあります。

特に「最近大きくなった」「色がまだら」「いびつ」「かゆい・出血する」ほくろがある場合は、自身で触る前に皮膚科で診察を受けることが良いでしょう。皮膚科ではダーモスコピーという拡大鏡の一種で病変を確認し、必要があれば手術や顕微鏡を用いた病理検査が行われます。

安全に除去するだけでなく、悪性ではないことを確かめる意味でも、自己判断の処置は避けた方が良いでしょう。」

危険なほくろを見逃さない!今日からできるチェック法

---悪性かもしれない危険なほくろを見逃さないために、私たちが普段から気をつけておくべきことや、チェックポイントはありますか?

竹内さん:

「危険なほくろを見逃さないために、今日からできる最初の一歩は「自分のほくろの普段の状態を知ること」です。

おすすめとしては月1回程度でも良いので、明るい部屋で鏡を使って全身を確認する習慣を作ることです。ほくろの中でも注意が必要なメラノーマ(悪性黒色腫)を見つけるためのチェックポイントとしてよく知られているのがABCDEで、Aは左右非対称、Bは境界がギザギザ、Cは色むら、Dは直径(6mm超が一つの目安)、Eは大きさ・形・色が変化していないか、を見ます。

加えて、ほかのほくろと比べて「一つだけ違って見えるもの」に注目するのも有効です。背中、頭皮、足裏、爪の周囲は見落としやすいため、手鏡やスマホ写真を使うと確認しやすくなります。

とくに日本人では足の裏にできるメラノーマの頻度が高いとされているので、注意してみましょう。新しくできたもの、短期間で変化するもの、出血・びらん・かゆみを伴うものは、自己判断で様子を見すぎず皮膚科を受診してください。完璧に見分けようとするより、「いつもと違う」「変化している」と気づいた時点で相談することが大切です。」

「いつもと違う」に気づくことが、健康を守る第一歩

40代以降の気になるほくろの多くは良性である一方で、若い頃からの紫外線ダメージの蓄積などにより、皮膚がんのリスクが潜んでいる可能性があることがわかりました。

「目立つから」「気になるから」といって無理に自己処理をするのは絶対にNGです。万が一の病気を見逃さないためにも、まずは月に1回、明るい部屋で自分の全身をチェックする習慣をつけてみましょう。

手鏡やスマートフォンのカメラも活用しながら「いつもと違う」「変化している」と少しでも感じたら、ためらわずに皮膚科を受診することが、ご自身の肌と健康を守ることにつながります。


監修者:竹内
医学部を卒業後、現在は皮膚科医として病院やクリニックで外来診療を行っています。
皮膚科医として専門的な内容をわかりやすく伝えることに重点をおき、WEB記事監修や執筆活動も行っています。