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“20万円”で株を購入→「損さえ出さなければ十分」わずか6ヶ月で手放すも…15年後、元銀行員を待ち受けていた“驚きの結末”

  • 2026.4.6
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは!元銀行員ライターの八木満里子です。

私は本部勤務で、株価や指標を毎日モニタリングしていました。それなのに、在職中に投資の成功体験がありません。

ほぼリアルタイムで値動きを追える情報端末が目の前にあったのに、なぜ?

実はそれこそが落とし穴。私は基本的な「あること」を実践していませんでした。私が失敗から学んだ「投資の基本」を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

いつ売ろうか…なんとなく始めた投資

2011年、日経平均株価は9,000円前後でした。

リーマンショック後の停滞感が残っていたうえ大震災が起こった当時、私のまわりに株価が上がる未来を想像する人はいませんでした。

そんな中、私は勤め先のキャンペーンに貢献するため、値動きが日経平均株価に連動する投資信託を購入しました。投資元本は20万円。「なんでこんな時に」と不信感を抱きながらのお付き合いでした。

投資信託の買い入れによって株式相場は仕事から自分ごとになり、毎日の冴えない値動きをモニタリングしながら、私はその売り時ばかりを探っていました。

そして、ほぼ半年後の2012年2月頃、9,700円あたりで手放します。1万5千円ほどの利益を上げて。

がんばって復職した当時の私にとって稼ぎは労働で得るもの。「このご時世、損さえ出さなければ十分」でした。

「しまった!」と思ったのは、ずっとあと

さらに月日は流れ、皆さんご存知のとおり日経平均株価は史上最高値を更新し続け、2026年2月には60,000円に届こうかというレベルにまで上昇します。2011年の約6倍です。

「もしあのまま持っていたら今ごろ120万円か…」
持ち続けていたら、利益は100万円になっていたはずです。

投資家心理はバイアスだらけ

私が実践しなくて後悔した「あること」とは「長期投資」でした。

もっとも、私のような考え方は一般的なようです。心理学や行動経済学では、投資判断に影響を及ぼすさまざまな「心理バイアス」が知られています。

  • 損失回避バイアス
    人は利益を得る喜びよりも損をする痛みを強く感じる
  • 直近バイアス
    人は過去のできごとや長期的傾向よりも、記憶に新しい直近のできごとを過大評価しがち
    ⇒私も類に漏れず、直近の株価が低迷していたことから「もう上がらない」と思い込んでいました。
  • コントロールの錯覚
    本来コントロールできない結果を自分の行動で左右できる、と思い込んでしまう心理のこと
    ⇒私には「毎日値動きを見ているから損しない」という根拠のない自信がありました。

今さらわかった「投資の基本」

価格の動きから買い時や売り時を見極めることは、勉強しても難しい。だからこそ、投資に置いて長期保有がおすすめされます。

ただし、お金は保有するためにあるのではありません。あらかじめ計画された住宅購入費や教育費、老後資金などの資金が必要なタイミングが「やめ時」なのでしょう。

2026年3月現在の株価水準は、2011年当時と大きく違いますが、長期投資のほうが安定したリターンを得やすいことに変わりはありません。

「投資を始めたからには詳しくなりたい」という気持ちは健全ですが、値動きに一喜一憂せず継続するほうが投資の目的を達成しやすいと肝に銘じておく必要がありそうです。

残念ながら、私は15年かけてやっとそのことを学びました。


ライター:八木満里子
元銀行員。証券アナリスト、日本FP協会認定AFP、消費生活アドバイザー。資格と実務経験を活かし独立、金融分野を中心に執筆活動を行う。制度やお金の話題を「自分ごと」にする解説を心がけている。