1. トップ
  2. おでかけ
  3. 見えない世界の設計図。東京都現代美術館で「宇宙と量子」の深淵に触れる

見えない世界の設計図。東京都現代美術館で「宇宙と量子」の深淵に触れる

  • 2026.2.18

東京都現代美術館では、「ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術」を、2026年5月6日(水・振休)まで開催している。2025年の国際量子科学技術年にあわせ、宇宙研究・量子科学とアートの協働によって「世界の成り立ち」や「見えない領域」を問い直す内容だ。今世紀、次々と開催されている宇宙と芸術の展覧会。多様なインスタレーションやXR展示を通して、「量子ネイティブ」な創造的アイデアのヒントを探ろう。

科学とアートの交差点へ

展覧会メインビジュアル デザイン:永原康史Harumari Inc.

「ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術」は、「宇宙の果てはどうなっているのか」「目に見えないミクロの世界では何が起きているのか」といった根源的な問いを、宇宙や量子などのサイエンス領域とアートの融合によって解き明かそうとする企画展だ。2025年の「国際量子科学技術年」に合わせて開催された本展は、宇宙物理学や量子科学という難解なテーマを、身近に感じさせる試みを展開している。

逢坂卓郎《生成と消滅》2025年Harumari Inc.

参加作家は久保田晃弘+QIQB、平川紀道、ARTSATプロジェクト(久保田晃弘|平川紀道|稲福孝信)、逢坂卓郎、落合陽一、江渡浩一郎+アラレグミ、安藤英由樹+田中成典、古澤 龍、森脇裕之、片岡純也+岩竹理恵、藤本由紀夫+永原康史、田中ゆり+有賀昭貴+パヴレ・ディヌロヴィッチ、吉本英樹、JAXA宇宙科学研究所(ISAS)/ 天文仮想研究所(VSP) / 東京藝術大学、アンリアレイジ、Useless Prototyping Studio、種子島宇宙芸術祭実行委員会、量子芸術祭実行委員会ほか。

科学者が追う「世界の理(ことわり)」を、アーティストとのコラボレーションによって圧倒的な美学で表現する。

日本初、量子コンピュータが描き出す表現

見どころは、2025年の大阪・関西万博で発表された、初の国産量子コンピュータアートによる作品群。従来のコンピュータでは到底たどり着けない膨大な計算結果から生まれる映像や、量子特有の不確定な「ゆらぎ」を表現したインスタレーションは、観る者に新しい世界の捉え方を提示する。

安藤英由樹+田中成典《量子生命閃視(せんし)》2025年Harumari Inc.

さらに、メタバースやゲームの形式で宇宙や量子を体感できる作品群やXR展示も登場。ダイナミックな映像インスタレーションや、絶えず移り変わるインフィニティ空間、宇宙から届く宇宙線「ミューオン」などを扱う没入感のある体験型展示も見逃せない。

片岡純也+岩竹理恵「KEK曲解模型群」より《すり抜ける紙飛行機》2017/2025年Harumari Inc.

いつの時代にも、何かを超えようと試みることはアートの重要な役割だ。宇宙への旅が日常となりつつあり、量子研究が次の100年へと向かう今、科学とアートが提示する新たな視点を持ち帰ろう。

ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術
WEB:https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mission-infinity/Harumari Inc.
元記事で読む
の記事をもっとみる