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その筆致はもはや芸術。麻布台ヒルズで目撃する「マンガがアートに変わる瞬間」

  • 2026.2.4

麻布台ヒルズ内「集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー」では、現在、荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』のアートプリントを展示している。リトグラフ、レンチキュラーなど、ジョジョ作品ならではの躍動感を感じられる技法によるアート群は必見。マンガが新たな芸術として歴史に刻まれていく、その現在進行形に立ち会おう。

受け継ぐべきアートとしての「マンガ」

「集英社マンガアートヘリテージ」は、“マンガを受け継がれていくべきアートに”というビジョンのもと、2021年3月に集英社によってスタートしたプロジェクトだ。紙の原画を整理し、保存、運用すべく、最良のマテリアルと印刷技術を使い、漫画家と版元が監修し「マンガアート」を制作。それらを展示・販売するアートギャラリーとして、当初はオンラインで展開されていた。

その後、2023年11月に、麻布台ヒルズ内に「集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー」をオープン。常設ギャラリーとして、数々の人気マンガのアート作品を展示する場として注目を集めている。

このギャラリーが開設したことで、元々のファンだけでなく、外国人観光客やアートコレクターなど、これまでマンガに接する機会のなかった人の目にも触れるように。改めて、マンガアートが芸術作品として評価され、文化的な価値を高めるきっかけの場として認知されている。

ジョジョのアートプリントが、東京初公開

2026年2月現在、同ギャラリーでは、荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』のアートプリントを展示中。2月23日(月・祝)まで開催中の第1期では、空条承太郎、DIOのリトグラフ作品や、6点のレンチキュラー作品を見ることができる。

荒木飛呂彦「DIO/ザ・ワールド」リトグラフ作品を用いた展覧会キービジュアルHarumari Inc.

今回展示されている、リトグラフ作品では、リトグラフ用の鉛筆とチョークが用いられ、作家が描いた線をそのまま再現。一度描いた線は消しゴムなどを使って消せないこともあり、作家は緊迫感を持って手を動かすことに。鑑賞者である私たちは、そこに、ゆったりと伸びる描線のたくましさや、すっと伸びる線の正確さと心地よさ、ざっくり粗く描かれたシャドウのリズムなど、細やかな筆致の違いを見ることができる。

荒木飛呂彦「空条承太郎/スタープラチナ」レンチキュラー作品のイメージHarumari Inc.

一方のレンチキュラープリントは、シート状の「レンチキュラーレンズ」を貼り、静止画に動きをつけたり、立体的に見せたりするプリント技法のこと。

今回は、イメージを立体的に見せる技法を用いている。近寄り、遠ざかり、左右に歩きながら、瞬間であるはずのシーンを、拡張された時間のなかで鑑賞できる。マンガという表現形式とレンチキュラープリントの技法が結合した、新たな体験が得られるだろう。

『ジョジョの奇妙な冒険』の展示は、第2期(3月3日(火)- 4月19日(日))、第3期(4月28日(火)- 6月28日(日))と作品を入れ替えた展示が予定されている。マンガが新たな芸術として歴史に刻まれていく、その現在進行形に立ち会おう。

集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー
WEB:https://mangaart.jp/ja/venues/smah-tokyo-galleryHarumari Inc.
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