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「女の子は知らないだろうけど」と客が切り出した店名は──。ホステスが夜の街で『一番胸が熱くなった昔話』

  • 2026.2.20

初対面の相手と会話をするとき『共通の話題』があると会話がはずみますよね。筆者がホステスとして働いていたお店では、ご新規のお客様を対応することも多々ありました。ある晩来店されたご新規のお客様との会話は、思わぬ展開を迎えいまでも忘れられないエピソードとなりました。

画像: 「女の子は知らないだろうけど」と客が切り出した店名は──。ホステスが夜の街で『一番胸が熱くなった昔話』

ご新規のお客様

当時、私はラウンジでホステスとして勤務していました。

ある日新規で来店してくださったお客様の席に着かせてもらったのですが、話題は『地元』について。

お客様から「どこ出身なの?」と尋ねられることは珍しくありません。
そのため、私はいつも通り「〇〇町なんです」と実家のある地元を伝えました。

すると、そのお客様は私と同じ地元出身者だと判明!
地元愛の強いお客様のようで、次々に
「あの焼肉屋行ったことある?」
「中学校ってどこだったの?」
などと同郷ならではの質問を繰り広げられて、私もそれに応える形で返答し、地元トークを楽しんでいらっしゃる様子です。

次の瞬間、お客様の口からとても馴染みのある店名が聞こえました。

大絶賛の床屋

「さすがにこれは女の子だから知らないよね~? 〇〇っていう床屋!」

知っているも何も、その床屋は祖父の代から続く私の実家です。
すぐにその事実を告白しようと思ったのですが、お客様は私が口をはさむ間なしに話を続けられました。

「あそこの店主さん、ものすごく腕がよくてね~」
「当時はパンチパーマ全盛期だったんだけど、口コミで評判が広がって隣の県から来るような人もいたんだよ」
「地元では知らない人がいない人気店でさ~、店主が面白い人で好きだったな~」

お客様は私の実家を大絶賛!

ハートフル

お客様がある程度話し終えたとき、私は「ありがとうございます。実は私〇〇の娘です」と切り出しました。

お客様はびっくりしたようですが、すぐに嬉しそうにはにかみました。

お客様の年齢などを考えると、おそらくお話に出てきた店主とは祖父のことでしょう。
それは私が生まれるよりももっと前の話で、当然私の知らない祖父の歴史です。

知らなかった祖父のお話を聞けたうえに、お世辞なしで身内を褒めちぎってもらえて、忘れられない夜になりました。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。

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