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7年前の日曜劇場で、初回放送まで“発表されなかった”主題歌「当時、叫んだ」「鳥肌」今でも語り継がれる【伝説の第1話】

  • 2026.2.17

『ノーサイド・ゲーム』は、池井戸潤の同名小説を原作に、大泉洋が主演を務め、2019年7月期にTBS系 日曜劇場枠で放送されたドラマだ。出世コースから外された主人公が、成績不振にあえぐ社会人ラグビーチーム『アストロズ』のGMに就任。組織の立て直しと自身の名誉回復を懸けて、経営とスポーツの世界で挑戦を続ける、痛快な企業再生ストーリーで、放送当時もSNSを中心に大きな話題となっていた。放送から約7年が経過した現在も、その完成度の高さが語り継がれている作品だ。

※以下本文には放送内容が含まれます。

崖っぷちGMの挑戦!会社とラグビーの狭間で揺れ動く人間模様

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大泉洋(C)SANKEI

大手自動車メーカー『トキワ自動車』で経営戦略室次長を務める君嶋隼人(大泉洋)は、将来を期待される優秀な社員。家庭では妻の真希(松たか子)と息子の博人(市川右近)、尚人(盛永晶月)に囲まれ、穏やかな日々を送っていた。
ところがある日、常務の滝川桂一郎(上川隆也)が進める企業買収計画に異を唱える。最終的に買収は中止となったものの、その代償として君嶋は本社を離れ、府中工場の総務部長へと異動を命じられることになった。

着任早々、総務部員の佐倉多英(笹本玲奈)から、キャプテン岸和田徹(高橋光臣)率いるラグビーチーム『アストロズ』の面々を紹介される。総務部長はチームのGMも兼任する決まりだという。

社長・島本博(西郷輝彦)の強い思いで誕生し、かつては名門として名を馳せたアストロズだが、今や成績は振るわず、14億円もの赤字を抱える存在。ラグビーに縁のない君嶋にとって、戸惑いの連続だった。

それでも崖っぷちに立たされているのは自分も同じ。再び這い上がる道を模索する中で、君嶋はある決断を下す――。

池井戸潤×大泉洋×米津玄師の最強タッグで体現する“ノーサイド”の精神

『ノーサイド・ゲーム』は、初回から圧倒的な熱量で視聴者の心をつかんだ作品である。大手自動車メーカーのエリート社員だった主人公・君嶋隼人が、社内政治に翻弄されて左遷されるという衝撃的な幕開けだった第1話は、まさに池井戸作品らしい骨太な企業ドラマの真骨頂だ。

特に印象的なのは、ラグビーに無知な主人公が、赤字を抱えるチームと向き合わざるを得ない状況に追い込まれる構図だ。企業論理とスポーツマンシップの衝突が随所に描かれ、単なるスポ根ドラマにとどまらない重厚さがある。

放送直後、SNSでは「傑作すぎる」「日曜劇場で最も好き」といった声が相次ぎ、その完成度の高さが瞬く間に拡散されたのも納得である。
そして第1話を語るうえで欠かせないのが、主題歌のサプライズ発表だ。放送当日まで担当アーティストが伏せられていた中、エンディングで米津玄師の歌声が流れた瞬間、視聴者のボルテージは最高潮に達した。「当時、叫んだ」「米津の声が聞こえて鳥肌」「伝説の1話だと思う」という反応が溢れ、ドラマの余韻をさらに強烈なものにしたのである。

重厚な物語、胸を打つ人間ドラマ、そしてサプライズ演出まで含め、第1話はまさに“ノーサイド”の精神を体現する完璧なスタートだったと言えるだろう。