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今年の春は暖かい? 気象予報士が気になるポイントを解説

  • 2026.2.5

気象庁が1月20日に発表した最新の3か月予報によると、2026年の春は全国的に気温が平年より高くなる見込みです。

1月の大寒波により山間部や日本海側を中心に大雪となりましたが、2月後半から3月にかけて気温が急上昇して一気に季節が進むことが予想されます。この急激な気温変化は体調への影響だけでなく、なだれや河川の増水などの災害をもたらすリスクもあります。

今年の春の注意点を詳しく解説します。

平年より暖か、桜の開花が早い地域も

気象庁が2026年1月20日に発表した3か月予報によると、2月~4月の平均気温は以下のように予想されています。

2月は全国的に平年並みの気温予想となっていますが、3月や4月は沖縄・奄美を除き、全国的に平年より気温が高めになると予想されています。特に4月は、西日本と東日本において平年より気温が高くなる確率が60%と非常に高くなっています。今年の春は、例年以上の早さで汗ばむような陽気になる日が増える可能性があります。その影響で、特に北日本や東日本では、桜の開花が平年より早めと予想されています。

降水量はほぼ平年並み

2月~4月の降水量については以下のように予想されています。

2月は西日本や東日本の太平洋側で降水量が平年よりも少なめになると予想されていますが、3月や4月は全国的にほぼ平年並みとなっています。今年の春は、気温は例年を上回りますが、雨の降り方は例年通りとなりそうです。

春の高温が予想される要因

春の高温が予想される要因は以下が挙げられます。

・地球温暖化の影響で大気全体の気温が高い
・上空の偏西風が例年よりも北に偏って流れるため寒波が日本列島にやってきにくい

なお、偏西風が北に偏るのは、フィリピン付近の海上で積乱雲が多く発生し、日本の南海上の高気圧が北に押し上げられるためです。これに伴い、偏西風も北に偏って流れやすくなります。

急激な気温上昇で起こりうること

春の急激な気温上昇は、なだれや融雪などの気象災害リスクを高めます。1月の大寒波の影響で積雪が多く残っている地域も多いため、例年以上に注意が必要です。

なだれ

急激に気温が上昇した際には、全層なだれに注意する必要があります。全層なだれとは、積もった雪がその重みで、地面の上の滑りやすい面をまるごと滑り落ちる現象です。全層なだれは以下の条件が揃うと発生しやすくなります。

特に今年は、1月の大寒波の影響で山間部を中心に積雪が多くなっている地域もあります。大量の雪が残っている状態で3月~4月の急激な気温上昇を迎えると、例年以上に大規模な全層なだれが発生する可能性があります。気温が急激に上昇するタイミングや雨が降るとき、なだれ注意報が発表されている際は、積雪がある斜面にはもちろん、その下のふもとや谷の出口付近にも近づかないようにしましょう。

融雪

気温の急上昇により大量の雪が解け出すと、融雪洪水や土砂災害のリスクが高まります。

積雪が多く残っている地域では、解け出す水の量も多くなることが予想されます。たとえ晴れていても、上流部での融雪が進むことで河川の水位が急激に上昇したり、流れが速くなったりする場合があります。

また、大量の雪解け水が地中に浸透することで地盤が緩み、山崩れや崖崩れも起きやすくなります。気温が急激に上昇するタイミングや雨が降るとき、融雪注意報が発表されている際は、河川や土砂災害警戒区域に近づかないようにしましょう。

寒暖差疲労などの体調不良

急激な気温上昇は、身体にとっても大きな負担となります。特に今年は、2月まで平年並みの寒さが続いた後、一気に暖かくなるという激しい寒暖差が予想されています。そのため、自律神経の乱れからくる寒暖差疲労や気温の急上昇による熱中症にも注意が必要です。

熱中症は夏のイメージが強いですが、暑さに慣れていない春でも熱中症にかかる人は多くいます。気温が急激に変化する際は、災害だけでなく体調管理にも十分に気をつけましょう。

最新の気象情報をチェックしよう

今年の春は例年以上の急激な気温変化に注意しましょう。現在は冬らしい寒さとなっていますが、春は一気に気温が上昇することが予想されます。大量の雪が残る地域では、なだれや急激な融雪による洪水・土砂災害に例年以上の警戒が必要です。

また、激しい寒暖差は自律神経の乱れによる体調不良や春の熱中症を引き起こす要因にもなります。体が暑さに慣れていない時期だからこそ、こまめな水分補給や、服装での細かな体温調節が欠かせません。

「まだ春先だから」と油断せず、最新の気象情報をこまめに確認しましょう。

<執筆者プロフィル>
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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