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「容量減るのが早い」実は“例の設定”が原因だった…【iPhone】データ通信量を軽くする“3つの方法”【プロが解説】

  • 2026.2.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「なぜかiPhoneのギガが早く減る…」「家にWi-Fiがあるはずなのに、モバイル通信の消費が増えている気がする」と感じたことはありませんか?実は、ご自身の設定によっては、iPhoneが意図せずモバイル通信を大量に消費しているケースが少なくありません。

普段使いのiPhoneで、気づかないうちにギガが減ってしまうのはなぜなのか。そして、どうすればその状況を改善できるのでしょうか?

本記事では、ITジャーナリストの富塚 大海さんに、iPhoneユーザーが陥りがちな「ギガ消費の落とし穴」とその具体的な対策を伺いました。

「Wi-Fiに繋がってるはずなのに…」ギガ泥棒の正体とは?

---iPhoneのデータ通信量が想定以上に消費される主な原因として、バックグラウンド通信やアプリの自動更新以外に、どのような設定が影響しているのでしょうか?

富塚 大海さん:

よくある落とし穴は、ユーザー側が「Wi-Fiにつながっているつもり」でも、iPhoneが状況に応じてモバイル通信へ切り替えてしまう設定や、OS標準機能がモバイル通信を使って同期やバックアップを進めてしまう設定がオンになっているケースです。代表例がWi-Fiアシストです。これはWi-Fiの電波強度はあるものの通信品質が悪い時に、Web表示や地図などが途切れないよう自動的にモバイル通信へ切り替える仕組みで、オンのままだと「家のWi-Fiにいるのにギガが減っている」と感じやすい原因になります。Wi-FiアシストはiOS 9以降で利用され、設定のモバイル通信(または「モバイルデータ通信」)からオンオフできます。

次に多いのが、iCloud関連の同期やバックアップです。iCloudバックアップは基本的にWi-Fi接続時に行われますが、5G対応機種では通信事業者の条件次第で「モバイル通信経由でバックアップ」を許可でき、オンにしているとバックアップがモバイル回線で進んでしまうことがあります。設定の「iCloud」→「iCloudバックアップ」に「モバイルデータ通信でバックアップ」という趣旨の項目があるため、心当たりがある方は確認するとよいです。 また、写真の同期も見逃せません。iCloud写真はライブラリ同期の設定そのものに加えて、端末側で「写真のモバイルデータ通信」を許可していると、撮影した写真や動画のアップロードや最適化がモバイル回線で進むことがあります。

さらに、App Storeの設定も影響します。「アプリの自動更新」だけでなく、モバイル通信での自動ダウンロード、購入したアプリの自動インストール、初回起動前に動く「アプリ内コンテンツの自動ダウンロード」、プレビュー動画の自動再生などが有効だと、意図せず通信が増えがちです。設定の「App Store」内でモバイル通信の利用や自動ダウンロードの挙動を調整できます。iOSのバージョンによって画面の呼び名が「設定>App Store」だったり「設定>アプリ>App Store」だったりしますが、考え方は共通です。

最後に、家族や別端末に回線を貸している人はテザリング(インターネット共有)も要注意です。自分のiPhoneが意図せずテザリング親機になっていたり、家族の端末がつながって大容量通信をしていたりすると、消費量が一気に増えます。設定に「インターネット共有(パーソナルホットスポット)」がある場合は、利用状況を確認しておくのが安全です。

まず見直すべきはココ!ギガ消費を抑える最優先設定

---データ通信量を減らすために「Wi-Fi接続時のみアプリ更新」などの設定をしても、意図せず大量通信してしまう見落としがちな設定項目はありますか?

富塚 大海さん:

まず優先度高く確認したいのは、Wi-Fiアシストです。これは「Wi-Fi接続中でも、品質が悪いとモバイル通信に切り替える」ため、アプリ更新をWi-Fiのみにしていても、別の通信(Web閲覧、地図、SNSの読み込み等)がモバイル回線側で増えてしまうことがあります。特に自宅Wi-Fiの電波が弱い部屋や、混雑時間帯に速度が落ちる環境だと起きやすいです。設定のモバイル通信画面の下部にあるWi-Fiアシストをオフにすると、体感的な「勝手にギガが減る」現象を抑えやすいです。

次に、iCloudバックアップの「モバイル通信でバックアップ」をオンにしていないか確認します。5G対応機種では、条件によりモバイル回線でバックアップできる設定が提供されるため、オンだとバックアップが走ったタイミングで大きくギガが動く可能性があります。設定の「iCloud」→「iCloudバックアップ」に該当スイッチがある場合は、必要性がない限りオフが無難です。

三つ目は写真です。iCloud写真を使っている場合、設定で写真のモバイルデータ通信が許可されていると、撮影した動画のアップロードなどがモバイル回線で進みます。写真や動画はサイズが大きいので、月間の消費を押し上げやすい典型例です。設定の「写真」→「モバイルデータ通信」周り(表記はiOSで多少異なります)を見て、モバイル回線での同期を抑制するのが効果的です。

四つ目はApp Storeの「自動更新以外」です。アプリ更新をオフにしても、モバイル通信での自動ダウンロードや、アプリ内コンテンツの事前ダウンロード、プレビュー動画の自動再生が有効だと、気づきにくい通信が積み上がります。設定のApp Storeでモバイル通信の利用可否や、自動ダウンロードの挙動を見直すのが安全です。

最後に、意外に盲点なのが「どのアプリにモバイル通信を許可しているか」です。iPhoneは設定のモバイル通信画面で、アプリ単位でモバイル通信をオンオフできます。ここで動画系、クラウドストレージ系、SNSなどのオンオフを整理するだけでも、意図しない大量通信の芽をかなり摘めます。

今日からできる!iPhoneのギガを節約する即効性抜群のワザ

---いますぐ実践できる、効果の高いギガ節約術があれば教えてください。

富塚 大海さん:

最も即効性が高く、かつ多くのiOSバージョンで共通しておすすめしやすいのは、「省データモード(Low Data Mode)をオンにする」ことです。省データモードはiOS 13以降で利用でき、バックグラウンドでのネットワーク使用を抑えたり、システムやアプリ側の通信挙動を節約寄りに寄せたりすることで、全体のデータ消費をまとめて減らす方向に働きます。設定からモバイル通信向け、Wi-Fi向けそれぞれで有効化できる点も実用的です。まずはここをオンにするだけで、体感として「ギガの減りが緩やかになった」と感じる人が多いです。

具体的な手順は、設定→モバイル通信(またはモバイルデータ通信)→通信のオプション→省データモードをオン、が基本です。5G機種では同じ画面内に「データモード」があり、そこで省データモードを選ぶ導線になっている場合があります。表記はiOSの世代で多少変わりますが、「モバイル通信のオプション」配下にある点は概ね共通です。

そのうえで、追加で効果が大きい二段構えとして、設定のモバイル通信画面で「アプリごとのモバイル通信」を見直すのが鉄板です。動画やSNS、クラウド同期、アプリのダウンロードなど、ギガを使いやすい機能を必要な時だけオンにする運用にすると、上限に当たりにくくなります。iPhoneはアプリ単位でモバイル通信を許可でき、オフにするとそのアプリはWi-Fi時のみ通信するようになります。

さらに、よくある「想定外の消費」を止める意味では、Wi-Fiアシストをオフにするのも即効性があります。Wi-Fi品質が悪い場面で自動的にモバイル通信へ切り替わる機能なので、これを止めるだけで「Wi-Fiのつもりだったのにモバイル通信が動いていた」を減らせます。

まとめると、今日からできる最短ルートは、『1.省データモードをオン、2.アプリごとのモバイル通信を整理、3.Wi-Fiアシストをオフ』の順です。これらは特定のアプリ知識に依存せず、iOSの世代が違っても考え方がぶれにくいので、多くの読者様にとっても再現性が高いと思います。

「勝手にギガが減る」から卒業!快適iPhoneライフのための3ステップ

「Wi-Fiにつながっているつもり」でも、iPhoneの賢い機能が裏でモバイル通信を使っていたり、各種アプリの自動設定がギガを消費していたりと、多くの「ギガ泥棒」が潜んでいることが分かりました。

今日からできる対策として、富塚さんが特に強調されていたのは「省データモードをオンにする」「アプリごとのモバイル通信を見直す」「Wi-Fiアシストをオフにする」の3つ。

これらの設定を見直すだけで、これまで意図せず消費されていたギガが大幅に削減され、データ容量を気にすることなく、より快適なiPhoneライフを送れるはずです。ぜひ、今日から実践して、あなたのiPhoneのギガ消費を見直してみてください。


監修者:ITジャーナリスト 富塚 大海(@tommy_eSiMWiFi

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1997年東京都大島町生まれ。
通信系ITベンチャー企業に新卒入社後、国内向けモバイルWi-Fiレンタル事業の立ち上げを経験。
その後、海外・国内eSIM事業の立ち上げを連続的に担当し、通信インフラ分野における事業開発・商品設計・ユーザー導線設計に従事。
現在は、スマートフォン、Wi-Fi、eSIM、パソコン、アプリ活用などを中心に、生活者目線でのIT活用術や通信費最適化に関する情報発信を行う。
通信業界の実務経験を基盤に、技術的背景とユーザー体験の両面からわかりやすく解説するスタイルを強みとする。通信課題の分析・改善提案に加え、データ活用やUX設計の観点から、個人・企業双方のIT活用を支援している。