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あなたの「スマホ」も狙われている? セキュリティーのプロが警告する日常生活に潜むリスク&4つの対策

  • 2026.1.26
スマホを使うときの注意点は?(画像はイメージ)
スマホを使うときの注意点は?(画像はイメージ)

通勤中や就寝前にスマホを使い、動画やニュース記事などを閲覧している人は多いのではないでしょうか。中には、トイレの最中にもスマホが手放せない人もいるようです。

こうした状況について、ネット上における通信データを暗号化し、IPアドレスを隠すことで、オンラインデータを第三者から保護するサービス「VPN」を手掛ける、NordVPN(オランダ)の最高技術責任者を務めるマリユス・ブリエディスさんは、スマホのセキュリティーや心身の健康上、さまざまな問題が潜んでいると警告します。

ネット環境を常に安全に保つための対策や、スマホ依存に陥らないための対策について、ブリエディスさんに聞きました。

ネットサーフィンに夢中になり乗り過ごしたケースも

現代の生活において、スマホは日々の生活において欠かせない存在です。NordVPNが行った調査によると、日本では通勤時にスマホを利用する人が65%、そのうち57%の人が実際にインターネットに接続しているということです。

また、通勤時にスマホを利用する人の85%は1時間以内にオンラインでの活動を終えているといいます。一方、通勤時にスマホを利用する人の18%は、電車やバスなどの乗り物内でネットサーフィンに夢中になった結果、降車駅に到着しても気付かず、そのまま乗り過ごしてしまったということです。通勤中の隙間時間を活用してネットに接続する傾向は、日常生活のあらゆる場面に及んでいます。

こうした状況について、ブリエディスさんは「日本では、通勤中から就寝前まで、日常の隙間時間にスクリーンタイムがあふれています」と指摘します。

また、個人空間におけるデバイス利用も目立ちます。NordVPNが行った寝室でのデバイス使用に関する調査では、日本人の80%が就寝前にベッドでスマホ、テレビ、ノートパソコンなどのデジタル機器を使用していることが判明しました。さらに、トイレでのスマホ利用率に関する調査では、日本人の68%がトイレにいる間もスマホを手放さない状況だといいます。スマホが常に手放せない状況が続くと、スマホ依存に陥るリスクが高まる可能性があります。

リスクが潜む瞬間

これらの生活習慣は、一見便利で快適に感じられる一方で、セキュリティー上のリスクも含んでいます。先述のNordVPNの調査によると、通勤中、全体の60%以上の人が公共施設などのWi-Fiに依存しており、そのうち28%の人は何の保護措置も講じていないということです。

さらに、通勤時に人混みの中で肩越しにのぞかれる「ショルダーサーフィン」を経験したと答えた回答者は24%にのぼります。公共の場での無防備な行動は、個人情報やオンラインアカウントへの不正アクセスにつながる可能性があるのです。

夜遅くにベッドで行われるリラックスしたネットサーフィンもまた、問題の一つです。NordVPNの調査によると、就寝前の画面閲覧が睡眠の質を下げると答えた人は全体の半数以上、さらには悪いニュースやネガティブな情報をダラダラ読み続ける「ドゥームスクロール」に陥る人も約3分の1に上るといいます。就寝前にスマホを使用すると不眠に陥るリスクが高まることが分かります。

ブリエディスさんは、「夜間の疲労や環境の雑音、緊張感の欠如が『チェックする前にクリックしてしまう』行動につながり、結果としてフィッシングサイトや不安全なWi-Fi環境、さらには肩越しにのぞかれるリスクへとつながります」と警告します。

日常の安全性を高めるための対策

これらのリスクに対し、ブリエディスさんは、日常生活で取り入れられる簡単かつ効果的な対策として、次の4点を紹介しています。

■公共Wi-Fi利用時はVPNを活用する外出先で公共Wi-Fiに接続する場合は、NordVPNなどが提供するVPNサービスを利用して通信を暗号化してください。これにより、データが第三者にのぞかれるリスクを大幅に軽減できます。

■強固なパスワードと多要素認証を導入するオンラインアカウントの安全性を確保するためには、使い回しのない強力なパスワードを設定し、可能であれば多要素認証(MFA)を有効にすることが重要です。これにより、不正アクセスの試みを未然に防ぐことができます。

■デジタルデトックスの設定就寝前など、電子機器から解放される時間を意識的に設けることで、ネットのリスクを減少させるとともに、睡眠の質のほか、デジタル機器を健全に使用し、心身ともに健康な状態である「デジタルウェルビーイング」が向上します。例えば、寝室や就寝直前の時間帯にスマホをベッドから離して置くなど、環境を整える工夫が効果的です。

■公共の場での周囲の意識を高める通勤中や公共の場所では、画面越しに個人情報が見られないよう、姿勢や画面の向きに注意を払いましょう。特に、周囲にスクリーンをのぞこうとする不審な人物がいないか確認を怠らず、常に周囲の状況に目を光らせることが安全対策には欠かせません。

対策を心掛けて安全なデジタルライフを

日本人のデジタルライフは、便利なテクノロジーの恩恵と同時に、さまざまなセキュリティーリスクが潜んでいます。通勤中から就寝前まで、私たちの生活のあらゆるシーンでオンラインに接続している現代。それゆえに、日常的なセキュリティー対策の実施は必須と言えるでしょう。今回紹介したVPNの活用や、多要素認証、オフラインタイムの確保などの基本対策を心掛けることで、安心してデジタルライフを楽しむための第一歩となります。

常に変化するサイバーセキュリティーの脅威に対し、ちょっとした注意と正しいツールの利用が、あなたのデジタルライフを安全かつ健全なものに導く鍵となります。安全なオンライン環境を実現し、充実した毎日を過ごしてください。

オトナンサー編集部

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