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未来に永続する価値とは? 「ルイ・ヴィトン」が描くタイムレスな機能美【2026秋冬メンズ・コレクション】

  • 2026.1.23
Victor Virgile / Getty Images

「ルイ・ヴィトン」が現地時間2026年1月20日(火)、パリにて2026年秋冬メンズコレクションを発表した。

テーマとして掲げたのは“TIMELESS(タイムレス)”。メンズ クリエイティブ・ディレクターのファレル・ウィリアムスは、機能性とサヴォアフェール、そして人間の本質的なニーズを融合させ、時代を超越する表現をみせた。

(C) LOUIS VUITTON

ショーの舞台となったのは、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトン。巨大な木製の貨物コンテナを模した特設会場に現れたのは、ファレルがクリエイティブアドバイザーを務める「NOT A HOTEL」と共同設計したプレハブ住宅「DROPHAUS(ドロップハウス)」。この“住まい”を基点に、実用性とラグジュアリーが共存するワードローブが披露された。

launchmetrics.com/spotlight

今季、メゾンのラグジュアリーの真価は“ユーティリティ(実用性)”に宿っている。その象徴と言えるのが、伝統とテクノロジーが融合した素材使いだ。千鳥格子やヘリンボーンといったクラシックなスーツには、光を反射する特殊糸を織り込むことで夜間の視認性を確保。一方で、シルクやシャンブレーといった繊細な素材には防水性や体温調節機能を搭載し、アルミニウム素材を取り入れたアウターは身体の動きに合わせて自在にシルエットを変えるなど、すべてのアイテムが環境や所作に呼応するよう緻密に設計されている。

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シルエットのテーマは“フューチャー・ダンディ”と題され、快適さと普遍性を追求したベーシックなラインが主軸に。テーラリングにドローストリングなどの機能的なディテールを掛け合わせ、リラックスしていながらも洗練された現代的なダンディズムを提案。首元には象徴的なボウや、通気性の良いモックネックをレイヤードし、レトロフューチャーなムードの中に軽やかなリズムを刻むスタイリングが際立った。

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ファレルの遊び心は、素材のトロンプルイユにも発揮されている。ワークウェアに見えるアイテムが最高級のビキューナ・ウールで仕立てられたり、ナイロンに見えるアウターがシルクであったりと、目に映るイメージを、上質な肌触りが心地よく裏切っていく。また、新素材の「LVシルク-ナイロン」は、モノグラム・ファブリックにシルクとリサイクルナイロンを混紡し、レザーのような光沢と撥水(はっすい)性を実現した。

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クリエイションのキーのひとつとなったのが“ドロップ(雫)”。「たった一滴が波紋となって広がり、やがて未来を大きく変えていく」というメッセージが込められている。そのイメージは、水がはじける瞬間を捉えた新作スニーカー“LV Drop”や、雨粒のようにきらめくクリスタル装飾として表現された。レザーグッズでは、暗闇で光る“スピーディ P9”などが登場し、会場の視線を集めた。

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メゾンの原点であるトランクは、アートピースのような存在感を放つ。創業家の邸宅「アニエール」にあるステンドグラスをハンドペイントで忠実に再現したものや、レザーをパズルのように組み合わせるマルケトリ技法でパリの街並みを描いたものなど、メゾンの卓越したサヴォアフェールを美しく体現していた。

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Getty Images

過去のレガシーに対する敬意と、未来を切り開く技術。その2つをクラフツマンシップがつなぐことで生まれたのが、今回の“TIMELESS(タイムレス)”なワードローブだ。それは、目まぐるしく移ろうトレンドとは一線を画す、生活に寄り添うための必然的な進化と言える。実用性と美しさが高度に融合したコレクションは、これからのラグジュアリーが向かうべき未来のスタンダードを力強く指し示している。

Kristy Sparow / Getty Images
Hearst Owned
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