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「復職して」頭を下げてでも断ればよかった。子供が生後7か月で戻った母の『一生の後悔』に胸が詰まる

  • 2026.1.25

育児か、仕事か。その選択で苦しみ続けた知人から聞いた、少し胸が締め付けられるお話を紹介します。

画像: 「復職して」頭を下げてでも断ればよかった。子供が生後7か月で戻った母の『一生の後悔』に胸が詰まる

断れない性格

私は小さいときから気弱な性格でした。
人にお願いされると断れず、本心では「やりたくない」と思っていても引き受けてしまう。
そんな自分が嫌でした。

そんな私も母親に。
出産前に職場を退職し、育児に専念することにしました。

それに、初めての我が子は目に入れても痛くないくらい、とても可愛い。
育児にも向いていたようで、赤ちゃんと2人きりで過ごす毎日も苦痛ではありませんでした。

「復職してくれないか」

我が子が生後半年を迎えたころ、元職場から電話がありました。
出てみると、元上司の声。

「人が足りないの。復職する気はない?」
そう元上司は言いましたが、私は復職なんてまだ考えられません。
「子どもの保育園も決まっていないので、今すぐというわけには行きませんけど……もう少し落ち着いたら考えてみます」

私はそう答えたのですが、元上司は、
「お願い! 会社のこと分かっている人はあなたしかいないし、助けると思って戻って来てほしい」
「保育園探しにも協力する!」
と強くお願いしてきます。

本当はもう少し育児に専念していたい。それが本心でしたが、「困っているなら。手助けになるなら」と私の心は揺れました。

「お願い!」
そう言って黙り込む元上司。きっと電話の向こうで頭を下げているのでしょう。
「……分かりました」
私はそう答えてしまったのです。

仕事との両立

結局私は、子どもが生後7か月の頃から復職しました。
フルタイムでの勤務だったので、育児と仕事の両立は本当に大変で、辛い思い出ばかり。

とはいえ、その我が子もすでに成人して、親思いの優しい大人になってくれました。

でも──私は幼いときの我が子の様子を、覚えていないのです。

復職したばかりのときは特に大変だったためか、赤ちゃん時代の我が子の記憶が、仕事の忙しさに押し流されるようにして抜け落ちています。
それが今、とても悲しいのです。

本当は子どもと過ごしたかったのに、周囲の期待を優先して復職を選んだ私。
「自分の本当の気持ち」よりも「誰かの役に立つこと」を優先しすぎてしまったのかもしれません。
働かず2人で過ごすことを選択したら、もっと子どものことを覚えていたのでしょうか。
もしやり直せるなら、私も勇気を持って、復職を断ります。

それぞれの事情や制度上の制限もあるので、休むことが難しい場合もあるでしょう。
でも、もし「今は子どもとの時間を最優先にしたい」という強い願いがあるのなら、周りの声に流されず、自分の心の声を一番に聞いてあげてほしい。
かつての私のような、真面目で断れない性格の方たちに、そう伝えたいです。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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