1. トップ
  2. チュートリアル徳井義実50歳×桃月なしこ30歳の“今” 異色の2人がW主演『令和に官能小説作ってます』インタビュー

チュートリアル徳井義実50歳×桃月なしこ30歳の“今” 異色の2人がW主演『令和に官能小説作ってます』インタビュー

  • 2026.1.21
(左から)徳井義実、桃月なしこ クランクイン! 写真:上野留加 width=
(左から)徳井義実、桃月なしこ クランクイン! 写真:上野留加

徳井義実(チュートリアル)と桃月なしこがダブル主演するドラマ『令和に官能小説作ってます』(テレビ大阪/毎週水曜24時)が放送中だ。芸人とコスプレイヤーという肩書を持つ2人にとって、演技とは。そして2025年に50歳を迎えた徳井と、30歳を迎えた桃月。新たなステージに上がった2人が今思うことまでたっぷり聞いた。

【写真】年齢20歳差のベストコンビ チュート徳井&桃月なしこ、撮りおろしショット(15枚)

本作は、官能小説界のトップを走るフランス書院で実際に起こった話をベースにしたコミック『令和に官能小説作ってます フランス書院編集部物語』(著:さとうユーキ、原案:フランス書院編集部)を原案とした、ちょっとみだらで、たっぷり笑える異色のお仕事ドラマ。

徳井は、官能小説編集部をまとめ、穏やかで仕事に熱い編集長・玉川丈治役。桃月は、マンガ編集者を夢見るも官能小説編集部に配属された新人編集者・大泉ましろを演じる。

■“官能小説を作る編集長役”に「そんなありがたい役柄はない」(徳井)

――まずはお2人、このオファーをいただいて、脚本を読まれた時にどう思われましたか?

徳井義実(以下「徳井」):まず、タイトルに「官能小説」って入っていて……一応私“官能系”でやらせてもらってますので(笑)。高校に入学した時、初対面の同級生とコミュニケーションを取る時に、僕はいわゆるエロ本を活用していたんです。

――なるほど(笑)。

徳井:高校入って1発目の遠足で、偶然僕はリュックにエロ本を入れていて、休憩時間にエロ本を出したところ、みんなが集まってきて。それで新しい友達と1つになれたんです。お仕事もある程度、変態みたいなキャラクターもやらせてもらっていますし。もうタイトル見た時点でやらせてもらおうと思っておりました。しかも編集長なんて官能小説の全てを司るわけですから、そんなありがたい役柄はないなと思って。

――桃月さんはどうですか?

桃月なしこ(以下「桃月」):私は今作が地上波ドラマ初主演になります。それが私の1つの目標でもあったのですごくうれしかったんですけど、タイトルがなにぶん『令和に官能小説作ってます』だったので……(笑)。そもそも私、小説をあまり読まない上に、官能小説なんて触れてきたこともなかったから、タイトルだけじゃストーリーが全然想像できなくって。もしかしてちょっとエッチな話なのかな? 私エロ売りしてないけど大丈夫かな……なんてちょっと思ったんですけど、実際台本を読んでみたら、エッチなお話っていうよりかは、どちらかというとお仕事に関してのお話になっているので、真面目に面白く、ちょっとエッチなことをやってたりして、撮影自体はすごく楽しんでやってましたね。

――たくさんのシーンで共演されましたが、お互いどういう印象でしたか?

徳井:よく、おじさんが下の世代に対してイラっとすることとかってあるじゃないですか。(桃月に対して)そういうこととかあるやろなって思ったんです、なんとなく。でも会ってみると、マジで優秀やし、すごく現場の空気も考えてくれる。20歳以上も年下ですけど、すごく頼りがいがある人やなと思って。

桃月:照れますね。

――桃月さん、逆に徳井さんのことはどうでしたか。

桃月:徳井さんって、私が芸能を始める前からずっと活動されてて、テレビで見ていた方でもあるので、もう最初は共演、しかもダブル主演なんて恐れ多いな、どういうテンションで会話したらいいんだろうって……どっちかっていうと恐怖ですよね。どんな人なんだろう、みたいな。でも本読みの時からすごく穏やかな方で、気を張らなきゃいけない相手じゃないなっていう空気感を出してくださってたので、撮影がすごくやりやすくって。

徳井:器がね。

桃月:そう、器が大きい(笑)。素敵でした。

■芸人とコスプレイヤーが挑む“演技”の仕事、その意義とは

――お2人は芸人、コスプレイヤーという本業の肩書きを持っています。“演技”というお仕事は芸能活動の中でどういった立ち位置だと感じていますか?

徳井:芸人的に言うと、(演技は)あんまり遠いものではないなと僕は思ってて。「芸人がお芝居に挑戦」みたいに言われることがあるけど、別に舞台役者さんが映像に出るのとほぼ一緒やなと思ってるんです。芸人の中でもそれぞれタイプがあって、「漫才だけやってます!」みたいな人やとちょっと違うかもしれないですけど、僕はコントもするし、あんまり遠い感じではない。人と何か会話をする呼吸みたいなものとか、かなり似通ったものかなと思っています。(俳優の仕事だから切り替えるという感覚は)あまり無いですね。

桃月:それで言うと、私はコスプレでいろんなキャラになりきっているから、俳優に通ずるものもあるんじゃないか、という質問をよくされるんですけど、あんまりそこは逆に通じてないんです。コスプレってあくまで静止画(で見られること)が多いので、俳優ってそれに身振り手振りや動き、表情もついて、セリフの強弱だったりもあって……、全然別物だなとは感じてますね。でも、私はコスプレに限らず、俳優や雑誌のお仕事とか、いろんなものをやらせていただいてますけど、それぞれ別のスイッチを入れるっていうよりは、どちらかというと常に「桃月なしこ」っていうスイッチが入ってるっていう感覚です。

――桃月さんは、今後俳優としての目標や方向性はどう考えていますか?

桃月:芸能を始めた時から俳優業を頑張りたいっていう願望があって、2024年ぐらいからちょっとずつドラマにレギュラー出演させていただいたり、こうやって主演作を撮らせていただいたりしたので、これからも引き続き絶えず作品に出ていけたらいいなと思います。最終的にはおばあちゃんの役までやりたいなっていう気持ちで生きています。辞めるつもりはないぞ、と。

■而立30歳、知命50歳。2人のこれからとは

――徳井さんは2025年に50歳を、桃月さんは30歳を迎えられました。10の位が上がって感じた変化などはありましたか?

徳井:いやあ、50は結構(心に)来ましたね。ただの数字やとは思ってるんですけど。他の人は50の時どんな感じやったんだろうとか、50である自分はこうしなければとか……40の時より全然違いました。

――それは焦りなんでしょうか?

徳井:焦りもあるけど、50歳として見られるぞっていうところはすごくある。あと、残り時間の砂時計が見える。50っていう数字を突きつけられた時に、落ちていく砂がはっきりとコントラスト高めに見えるようになりました。だからこそ、何をしなければいけないかは考えるようになりました。興味があることを早くやらないと、と。ちょっと今思ってるのが、お寿司の学校に通おうかなって。

――お寿司ですか? 専門学校とか、“ガチ”でですか?

徳井:ガチです。別にお店をやろうとかじゃないですけど、どうせやるなら技術を高めたいなって。自分のYouTubeの動画の中で、キャンプで寿司を握りたいと思って、ちょっとやり出したら面白いなって。寿司の美しさって多少淫美でもあるので。美しさっていやらしさでもあると思うので、そういうところがこのドラマからの刺激もあって。

――お仕事を頑張るというよりは、自分のためにという感覚でしょうか。

徳井:でも、結局仕事が1番好きなんで、仕事が大事です。お寿司っていうのもそれこそYouTubeとかでも使えるなとか、いろんなことに使えたら楽しいかなみたいなとこもありますね。

――30歳を迎えた桃月さんはどうでしょうか。

桃月:逆に焦らなくなりました。20代の頃は結構、将来が不安で。現場で結果を出さないともう次に繋がらないんじゃないかって、すごく自分にプレッシャーを与え続けて生きてきたんです。でもここ最近は結構安定してお仕事ももらえるようになって、なんかちょっと気持ちが楽になったというか。いい意味で緊張感を持ちすぎずに仕事ができるようになったおかげで、仕事もプライベートも、人生がちょっと楽しいなって思えるようになりました。時間と心にゆとりができるようになったので、最近は気楽に穏やかに生きられるようになったなって。どちらかというと、30になった焦りっていうよりは、これからの人生の方が楽しみです。思い返してみると、20代の方が楽しくなかったので、この先どういう人生を歩めるのかなっていう期待や、ポジティブな気持ちの方が大きいです。

――28、9歳ぐらいの時が1番焦ったりしましたか。

桃月:28、9の時はむしろ早く30になりたいなって思ってて。30代の方がようやく一人前の大人というか、20代だとまだちょっと若いって見られがちだけど、30になると大人として扱われる。30歳になってようやくスタート地点に立ったっていう感じの気持ちの方が大きいかもしれないです。

――では最後に、50歳の徳井さんから30歳の桃月さんに、芸能界のアドバイスはありますか?

桃月:おお~(笑)。

徳井:桃月さんって10年ぐらい前倒しで行ってるなっていう感じがして。だから多分20代の頃もこんなこともあんなこともできたはずやけど、やっぱりまだ子どもとして見られてしまって、責任を与えられない感じになってしまってた。でも、30になって先行している自分の精神に、周りからの見られ方とかがやっと追いついて、すごく思うようにできるんじゃないのかなって思うので、自由に泳ぎ回ってください。

桃月:つまるところ、このままでいいってことですかね(笑)。このままで居続けたいと思います!

(取材・文:小島萌寧 写真:上野留加)

ドラマ『令和に官能小説作ってます』は、テレビ大阪にて毎週水曜24時放送。

元記事で読む
の記事をもっとみる