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チームの困った子は「困っている子」だった──監督に舌打ちした少年。注意したコーチが『猛省したワケ』

  • 2026.1.23

子供の所属するバスケットの少年団で、いつも態度の悪いTくん。
大人たちが手を焼いていたとき、監督から「あの子、実は」と語られた真実とは!?
筆者の友人K子が実際に体験した少年団エピソードをご紹介します。

画像: チームの困った子は「困っている子」だった──監督に舌打ちした少年。注意したコーチが『猛省したワケ』

スポ少で「手を焼く子」Tくん

私は、小学生の息子が所属するバスケット少年団でコーチをしています。

コーチと言っても、役割は給水の声がけやビブスの管理、片付けなどスタッフ的な仕事が主で、子供たちの成長を間近で見ながら、楽しく活動しています。

子供たちはみな可愛いのですが、一人だけどうにも手を焼く子が。
それは、小学4年生のTくん。

Tくんは運動神経が抜群で、入団してすぐにチームで頭角を現したものの、態度がとにかく反抗的。

返事はたいてい「いや!」で、練習中に大人が指導や注意をしても全く聞かないのです。

堪忍袋の緒が切れて!?

ある日の練習試合でのこと。

Tくんがドリブルしてる最中に、監督が声をかけたところ、Tくんが「チッ」と舌打ちをしたのです。

「監督にその態度はない!」
とうとう我慢の限界がきた私。

「Tくん! あなたは一人で雰囲気を乱してる!」
「そういう振る舞いはチームにふさわしくないと思う!」

そう厳しく注意すると、Tくんは目を丸くし、動きを止めました。

監督「あの子、実は」→初めて知る真実

試合が終わってもTくんは無言のままで、私は

「言いすぎたかな。でも、あの態度はあまりにも」
と一人でヤキモキ。

すると練習後、監督が私に

「Tのことなんだけど」
と話しかけてきました。

「Tのお母さん、入院しててさ。ずっと家にいないんだよ。寂しい思いをしているみたいなんだ。本人、相当きついみたい」
「不安な気持ちが、ああいうトゲのある態度に出るみたい。だから頭ごなしに否定せず、辛抱強く見守っていこうと思っているんだ」
と打ち明けたのです。

Tくんがそんな事情を抱えていることを、初めて私は知りました。

Tくんへの接し方を改める

困った態度を取るTくんですが、実は、気持ちが整理できないまま現実を必死に生きていて、本人も、苦しんでいるのかもしれない。

翌週、私は接し方を変えてみることに。

怒るより、褒めてみる。
指示ではなく
「こういう方法もあるけど、どうしたい?」
と意見を聞く。

「今日のリバウンド、チームを救ったね!」
「T君がいると力強いよ」

そう声掛けをすると、Tくんは小さく「うん」と頷き、やがて反抗的な態度が徐々に減るように。

変わっていったTくん

それからのTくんは、チームメイトがミスするとさりげなくフォローに回ったり、試合でミスした仲間に声をかけたりと、態度が明らかに変わっていきました。

あるとき、ハーフタイムに私のところへ来て

「コーチ、今日勝てるから! おれたち、めっちゃ調子いい」
とドヤ顔。

まっすぐな自信に満ち、いつの間にかチームに無くてはならない存在になっていました。

子供の「困った行動」は理由がある場合も

「子供の困った行動」には、その背景や深い事情がある場合もあります。

表面だけを見て腹を立てていた自分を反省するとともに、「正論を言って注意する」だけでなく、子供の心の揺れ動きを汲み取って、寄り添うことの大切さを知った出来事でした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年11月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Sana.Y
医療機関に勤めるアラフォーワーキングマザー。新卒で化粧品メーカーに入社後、結婚出産を機に退職。現在は転職し子育てと仕事の両立に励む。自分らしい生き方を求め、昔から好きだった書くことを仕事にしたくライターデビュー。化粧品メーカー勤務での経験や、会社でのワーキングマザーとしての立ち位置、ママ友との情報交換を通して美容や教育、女性の生き方を考えた情報を発信している。

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