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資生堂『花椿』の表紙でモデルデビュー以来、第一線で活躍し続ける甲田益也子さんインタビュー〈前編〉【まことのはなし】

  • 2026.1.15

数多くの俳優やアーティストを撮影してきたフォトグラファー中川真人氏が、憧れの人の本当の姿を引き出す「まことのはなし」。今回のゲストは45 年以上にわたるモデルとしての活躍に加え、俳優・音楽とジャンルを超えて表現の幅を広げてきた甲田益也子さんです。〈前編〉をお届けします!

クールでストイックな姿とは違う甲田さんを撮りたかったんです(中川)

中川さん(以下敬称略)今日の撮影テーマは、女性らしさのある「プレッピースタイル」です。以前、甲田さんを撮ったときはジェンダーレスでストイックな人物像というイメージだったので、今回は違う雰囲気で撮りたかったんです。 甲田さん(以下敬称略)リアルな“生きている女性”ということ? 中川 そうです。黒やグレーの無彩色というよりも、色みがあって、可愛らしさも感じられるような。甲田さんだからこそ成立する絶妙なバランスで、なおかつ読者の方も取り入れられるエッセンスも加えたくて、イエローのセットアップやピンクのニットを選びました。 甲田 最近の撮影ではスタイリングが決まっているハイブランドの服や“魔女の服”みたいな衣装ばかりで(笑)。普通の街着というものをあまり着ていなかったんです。だから今日の服を見たときは、最初は難しそうだな……と思って。でも黄色は好きな色だし、普段はあまり選ばないピンクも意外と取り入れられそうだなと。ついこの前、電車で見かけた年配の方がとてもきれいな色の服を着ていたんですよね。年齢を重ねたらベージュやグレーのような微妙な色より、鮮やかな色がいいのかな、とふと思いました。 中川 私服はどんなものが多いですか? 甲田 動きやすい服しか着ないかも。頻繁に新しいものを買うわけじゃないから、同じ服ばかりになっちゃう。古着を選ぶことも多いですね。 中川 同じものを着続けられるのは、体形が変わらないからというのもありますよね。なにか運動はしているんですか? 甲田 オイリュトミーという踊りを20年以上、ほそぼそと続けています。思想家のルドルフ・シュタイナーが創始した運動芸術で、音楽や言葉を身体を使って表現する踊りですね。 中川 甲田さんは、普段はあまり取材を受けていないですよね。 甲田 私、あまりおもしろいことを言えないから(笑)。でも今回、中川さんがインタビュアーなら、普通のインタビューとは違った雰囲気になるんじゃないかな?と思って。それで出ることにしたんです。

シルクシャギーカーディガン¥66,000、スカート¥50,600 /ともにロペ、イエローシャツ¥27,500 /トーマスメイソン(ロペ)、中に着たコットンシルクタートルニット¥25,300 /シンゾーン(シンゾーン表参道本店)、左手のイエローゴールド×ダイヤモンド2フィンガーリング¥244,200 /プライマル、右手のM イニシャル シルバーリング¥96,800 /ザ レタリング(エスケーパーズ アナザーワールド)、パンプス¥135,300 /セルジオロッシ(セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス)、ソックス/スタイリスト私物

当時はあまり笑顔を求められなかったので、私には合ってたんでしょうね(甲田)

中川 読者は、20代のころからリアルタイムで甲田さんの活躍を見てきただろうから、甲田さんの人となりについても気になっている方が多いと思います。モデルデビューは資生堂の『花椿』の表紙ですよね。どんなきっかけだったんですか? 甲田 一般公募のモデルで表紙を飾る企画があって、『花椿』を読んでいた私の親が、「こういう企画があるよ」と教えてくれたんです。たまたま当時住んでいたアパートに大学の写真部の方がいて、モデルをしたことがあったので、その写真を送ったら受かって。その後仕事で一緒になったヘアメイクさんの紹介で『an・an』に出るようになりました。 中川 そこからモデルとして長く活躍することになって。 甲田 当時はあまり笑顔を求められなかったんですよ。そのままストンと立つのがいいとされる時代だったから、私には合ってたんでしょうね。でも、そんなにやる気があるタイプじゃなかったし、まわりはこんなに続くと思ってなかったんじゃないかな。ただ、(ヘア&メイクアップアーティストの)渡辺サブロオさんがいなかったら、続けていなかったかも。初めてメイクしてもらったとき、いつもとまったく違う自分になれて、「この人すごい!」って。サブロオさんが私のイメージを作ってくれたんです。モデルとしての自信なんてなかったけど、「サブロオさんが認めてくれるなら、私がやっていてもいいのかな」と励まされました。

チェック柄ダブルボタンジャケット¥171,600、同素材タイトスカート¥99,000 /ともにDAWEI(メゾン・ディセット)、白トレーナー¥9,900 /ベッド&ブレックファスト(グリード インターナショナル)、シャツ¥27,500 /トーマスメイソン(ロペ)、ミンクストール¥880,000/ブラミンク(ブラミンク トーキョー)、ゴールドの片耳ピアス各¥64,900/ともにマリア ブラック(マリア ブラック 表参道店)、パテントパンプス¥113,300 /セルジオ ロッシ(セルジオロッシ ジャパン カスタマーサービス)、M イニシャル シルバーリング¥96,800 /ザ レタリング(エスケーパーズアナザーワールド)、ソックス/スタイリスト私物

profile

甲田益也子

1960 年、北海道生まれ。1980 年、資生堂『花椿』誌表紙でモデルデビュー。雑誌『an・an』専属を経て、広告やファッション誌などで活躍。1985 年、ボーカル・作詞を担当する音楽ユニット「dip in the pool」がイギリスのラフトレードからレコードデビュー。2025 年には北海道、上海、東京、広州でライブを行う。俳優としての出演作に映画『ファンシイダンス』『白痴』『徒花』など。

ショルダーパッドシャツ¥49,500/チノ(モールド)、ベアトップス¥39,600/ルームエイト ブラック(オットデザイン)、デニムパンツ¥77,000/ブラミンク(ブラミンク トーキョー)、イエローゴールド×ダイヤモンドハート型イヤカフ¥145,200/プライマル、Mイニシャルシルバーリング¥96,800/ザレタリング(エスケーパーズ アナザーワールド)

撮影・インタビュー/中川真人〔magNese〕スタイリスト/古牧ゆかり ヘア&メイク/ MICHIRU〔3 rd〕 文/工藤花衣 ※素敵なあの人2026年2月号「フォトグラファー中川真人のまことのはなしVOL. 18」より
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売を終了している場合があります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。

撮影・インタビューしたのは 中川真人さん

1969年生まれ。ファッション誌や広告など多岐にわたって活躍中の写真家。雑誌の表紙やポスターなど、時代を象徴する俳優やアーティストたちを数多く撮影し、被写体や撮影スタッフからの信頼も厚い。昭和のスターが大好きで映画やテレビの作品やCMなどにも精通している。

この記事を書いた人 素敵なあの人編集部

「年を重ねて似合うもの 60代からの大人の装い」をテーマに、ファッション情報のほか、美容、健康、旅行、グルメなど60代女性に役立つ情報をお届けします!

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