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「まぶたに刺さって…」ただ歩いていただけなのに。SNSで相次ぐ“惨劇報告”に「本当に怖い」「危ないんだ」

  • 2026.2.8
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

厳しい寒さが続き、各地で大雪のニュースも相次ぐ今日この頃。雪国にお住まいの方の中には、「建物の軒先に大きなつららができているのを見た」という方も多いのではないでしょうか?

現在、SNS上ではこのつららが大きな話題となっています。「つららが肩に刺さって入院した知り合いがいる」「つららが頭に当たって頭を縫った同僚がいる」「つららがまぶたに刺さった友人が失明しかけた」など、つららによる被害体験が次々と投稿されているのです。

実際、2022年1月にはスキー場でつららの撤去作業をしていた従業員がつららの下敷きになって死亡する事故も発生しています。

軒先にぶら下がるつららは冬の風物詩ともいえる光景ですが、実は思っている以上に危険なもの。そこで今回は、つららの危険性と、身を守るための対策についてご紹介します。

つららはなぜ危険?落ちやすい時期や危険な場所も解説

「つららが危ない」と言われても、ピンとこない方もいるかもしれません。ここでは、つららがなぜそれほど危険なのか、詳しく見ていきましょう。

そもそも「つらら」って何?

つららとは、屋根の雪が溶けた水が軒先から垂れ下がり、それが再び凍ってできる氷の塊のことです。屋根の端っこに、まるでとげのようにぶら下がっているあの氷ですね。

小さなつららならキラキラとしていてまるで美しいガラス細工のよう。可愛らしく見えるかもしれませんが、大きく育ったつららは長さが1メートルを超えることもあります。また、見た目以上にずっしりと重く、鋭く尖っているため、落ちてくると凶器になってしまうのです。

つららが落ちやすいのはいつ?

つららが特に危険性を増すのは、例年2月頃だと言われています。昼と夜の気温差が激しくなることでつららの付け根部分が緩みやすくなり、落下が加速するのです。

冬の日中、「今日はポカポカして過ごしやすいな」と感じると嬉しくなるものですが、実はそんな日こそ要注意です。

つららの事故が起きやすいのはどこ?

つららによる事故が特に起きやすいのは、次のような場所です。

建物の軒下

つららは屋根の端、つまり軒先にできます。そのため、建物の壁際を歩いているときが最も危険です。特にビルなど高い建物から落ちてくるつららは、落下スピードも衝撃も非常に大きくなります。

看板や窓枠の下

ビルの壁面や窓の縁、店舗の看板などにも氷の塊ができることがあります。「ほんの小さな氷だから平気」と思うかもしれませんが、高所から降ってくるものは、サイズに関わらず非常に危険です。

つららが引き起こすリスク

では、つららが落ちてくると、実際にどんな被害が起こるのでしょうか?冒頭でご紹介したように、「肩に刺さって入院」「頭に当たって縫う」といった、想像以上に深刻なケガを負う事例が後を絶ちません。また、氷の塊が高い場所から落ちてくるわけですから、当たり所が悪ければ命に関わることもあります。

「ちょっとくらい大丈夫」「軒下を少し歩くだけ」そんな油断が、取り返しのつかない事故につながってしまうこともあるため、十分気をつけましょう。小さなお子さんのいる家庭では、お子さんが危険なエリアに入りこまないよう注意してあげてください。

大切な命を守るつらら対策

つららの危険性が分かったところで、次は具体的な対策についてご紹介します。「歩行者としてできること」と「建物の所有者・管理者としてできること」の2つに分けて見ていきましょう。

歩行者が気をつけるべきこと

まずは、私たちが普段の生活の中でできる対策です。

軒下は通らない

何よりも大切なのは、「建物の軒下を避けて歩く」ことです。「少しの距離だから」「急いでいるから」とつい軒下を通ってしまいがちですが、つららや雪が落ちてくる可能性があるエリアには近づかないのが一番です。

特に、屋根に雪が積もっていたり、つららがぶら下がっていたりする建物の近くは要注意。遠回りになっても、安全なルートを選ぶよう心がけてください。「冬はここを通らない!」という強い気持ちを持つことが大切です。

看板の下や壁際も油断しない

「つららは屋根だけ」と思いがちですが、ビルの壁や窓の縁、店舗の看板にも氷がついていることがあります。こうした場所の近くを通るときは、事前に頭上を確認する習慣をつけましょう。

子どもを危険な場所で遊ばせない

お子さんがいる方は、屋根の下や軒先付近で遊ばせないよう気をつけてください。子どもは上からの危険に気づきにくいものです。つららの危険性とあわせて、「あそこで遊んじゃダメだよ」と事前にしっかり伝えておくことも大切ですね。

お出かけの際に「あそこは通っても大丈夫な場所?ダメな場所?」とクイズ形式で意識付けをすることもおすすめです。

建物の所有者・管理者ができること

次に、建物を所有している方や管理している方が取るべき対策をご紹介します。

つららは大きくなる前に取り除く

つららは、大きくなればなるほど危険。育ちきる前に取り除くのが理想的です。特に、建物の外壁や窓際、屋外に出ている看板についた氷は頻繁に除去しましょう。わずかな量でも、高層階から降ってくれば深刻な事故を引き起こします。

つららを取り除くときは周囲への配慮を忘れずに

つららや雪を取り除く際は、真下を歩いている通行人を危険にさらさないよう十分注意してください。作業前には「上から雪が落ちる可能性があります」といった警告板や掲示物で周りの人に知らせることも大切です。

つららが落ちたらすぐ確認!

もし屋根から雪やつららが落ちてしまったら、すぐに下敷きになった人がいないか見回りましょう。もし被害者がいた場合は、ためらわず救急車を呼んでください。また、落下した雪はできるだけ早く取り除き、通行の邪魔にならないようにしましょう。

つらら除去と雪下ろしの鉄則

建物の所有者や管理者の方は、つららや屋根の雪を自分で取り除く場面もあることと思います。しかし、この作業は想像以上に危険を伴うもの。ここでは、安全に作業を行うための鉄則をご紹介します。

つらら除去・雪下ろしの基本的なルール

つららを取り除くときや、雪下ろしをするときは、以下の基本ルールを必ず守ってください。

誰かと一緒に作業する

つららを取り除く作業は、必ず誰かと一緒に行ってください。家族や隣人など、2人以上で協力して行いましょう。

足元や頭上の安全確保を徹底する

履物やハシゴにグリップ力を高める器具を装着しましょう。雪の積もった屋根は予想を超えるほどツルツルで、ほんの少しバランスを崩しただけで落っこちてしまう危険性があります。また、必ずヘルメットを着用するようにしましょう。

転落防止用のロープを装着する

手間がかかると感じても、身体を固定するロープは欠かせません。屋根から足を踏み外したり、積もった雪が突然崩れたりする事態に備え、必ず身につけてください。

作業エリアの下に人がいないことを確かめる

作業開始前に、建物の真下や付近に歩行者がいないか必ず目視で確認しましょう。落下物が人に直撃する事故を防ぐためです。

高さが低くても慎重に行動する

「うちは平屋だから転んでも平気」という考えは危険です。たとえ数メートルの高さでも、落ち方次第で深刻なケガにつながります。屋根の高さに関係なく、慎重な姿勢で臨んでください。

日差しが強い日ほど警戒する

意外かもしれませんが、日差しでポカポカする日こそ危険度が上がります。屋根に積もった雪が太陽の熱で溶けかけており、予期せぬタイミングでドッと崩れ落ちることがあるのです。

その他の大切なポイント

また、つららを取り除く際は以下の点にも気を配りましょう。

体調不良や疲れを甘くみない

体調が優れない日や身体が疲れ切っているときは、作業を延期する勇気も必要です。また、作業が終わったら汗で濡れた衣服をすぐに取り替え、身体を冷やさないようにしましょう。

気象情報を事前に把握する

作業日のお天気は必ず調べてください。吹雪や大雪の警報・注意報が出ている場合は、外での作業は見合わせるのが賢明です。

連絡手段を手元に用意する

緊急時にすぐ助けを呼べるよう、スマートフォンなどの通信機器を持って作業しましょう。

難易度の高い場所はプロにお願いする

危険度の高い場所については、無理をせず専門の業者に任せることも一つの方法です。安全を最優先に考えて判断してください。

つららに気をつけ、安全に冬を乗り切ろう!

今回は、つららの危険性と対策についてご紹介しました。

SNS上では「つららって危ないんだ」「つららは尖ってなくても危険だよね」「つららは本当に怖い」といった声が多く確認できています。改めてつららのリスクに気づいた方が多いようですね。

冬の風物詩として美しく見えるつららですが、落ちてくれば命を奪う凶器に。軒下を避けて歩く、建物の管理者は早めに除去するなど、小さな心がけが大切な命を守ります。寒い日が続きますが、安全に気をつけて冬を乗り切りましょう!


参考:
落氷雪による危険防止等のお願い(小平町役場)
屋根から落ちる雪や氷(つらら)による事故の防止について(北広島市)
お ね が い!(屋根から落ちる雪や氷による事故の防止について)(北広島市)
屋根から落ちる雪や氷による危険防止などのお願い(奥尻町)
除雪などによる被害防止について(北海道)


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