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ルイ・ヴィトンの“モノグラム”誕生から130年。新たな歴史を刻む、アニバーサリーイヤーを記念したコレクションが登場

  • 2025.12.30

130年の時を超えて受け継がれるメゾンの意匠

モノグラム・キャンバスのロー・トランク(1897)
Malle Basse en toile Monogram tissee, 1897モノグラム・キャンバスのロー・トランク(1897)

2026年、ルイ・ヴィトンの“モノグラム”が誕生130周年を迎える。1896年、ジョルジュ・ヴィトンが創業者である父ルイへのオマージュと、模倣防止という実務的な役割の両面から考案したこのパターンは、メゾンを象徴するシグネチャーとして歩みを始めた。トランクを起点にバッグやレザーグッズへとその舞台を広げ、時代の変化とともに進化をつづけてきた。

1896年に誕生した最初のパターンを再解釈

モノグラム・アニバーサリー コレクションで登場した、ヴィンテージの趣を湛えた“モノグラム”。トランクに付属する鍵番号を記した顧客登録簿の表紙デザインが、その着想源だ。
モノグラム・アニバーサリー コレクションで登場した、ヴィンテージの趣を湛えた“モノグラム”。トランクに付属する鍵番号を記した顧客登録簿の表紙デザインが、その着想源だ。

アニバーサリーイヤーを記念して登場した本コレクションは、1896年の最初のパターンを再解釈したもの。購入されたそれぞれのトランクに付属する鍵の番号をまとめた、アーカイブの顧客登録簿の表紙のデザインから着想を得た。リネンとコットンの混紡素材を用い、伝統的なジャカード織りで表現されたキャンバスに、繊細な色調を重ねることで、ヴィンテージの趣と現代的な軽やかさを同時に引き出している。

伝統的なフォルムと、新たなモノグラムの出会い

「サイドトランク MM」本体 H16cm ¥654,500 <中>「スピーディ トランク 20」 本体 H13.5cm ¥529,100 <右>「ノエ トランク」 本体 H27cm ¥566,500/すべてLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
「サイドトランク MM」本体 H16cm ¥654,500 <中>「スピーディ トランク 20」 本体 H13.5cm ¥529,100 <右>「ノエ トランク」 本体 H27cm ¥566,500/すべてLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

ラインナップには、「アルマ」や「スピーディ」といった定番モデルをはじめ、トランクの構造を着想源にした「サイドトランク」、シャンパーニュ文化と結びつく「ノエ」など、メゾンの歴史を象徴するバッグが揃う。それぞれのフォルムが持つ背景や機能性を生かしながら、新たなモノグラムの表情を与えている点が印象的だ。

進化をつづける“モノグラム”の未来

「アルマ BB」 本体 H17.5cm ¥368,500 /ともにLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
「アルマ BB」 本体 H17.5cm ¥368,500 /ともにLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

過去をなぞるのではなく、ヘリテージを現在の感覚で読み替えること。その積み重ねによって、“モノグラム”は単なる意匠ではなく、メゾンの思想を伝えるコードとして生きつづけてきた。130年という節目に発表されたこのコレクションは、その歩みがこれからもつづいていくことを静かに示している。

Photos : ©LOUIS VUITTON Text: Airi Nakano

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