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【まるで焼き芋!?】炊飯器一発!ニンジン農家直伝の「まるごとニンジンご飯」はねっとり甘くて子ども爆食♪

  • 2025.12.26

滋賀県JA東びわこのWEBマガジン「Umel(ウメル)」より、こだわりの野菜の食べ方や農家さんの想いをお届け!今回は、ニンジン農家さんに、絶品レシピ「まるごとニンジンご飯」を教わりました!子どもの苦手野菜の上位にランクインしがちなニンジンですが、炊き込むと焼き芋みたいにねっとり甘くなり、苦手っ子もモリモリいっちゃうんだとか!?農家さんの農業への情熱もたっぷりお伝えしていきますよ~♪



農家は「ニンジン」をどう食べる?


今回お話をお伺いしたのは、多賀町でニンジンを栽培されている、もんてくーるの神鳥幸さん。

「自宅でよく作る」と教えていただいた今回のレシピ。
なんと、ニンジンの皮を剥かずに、まるごとおいしさと栄養を味わえる食べ方なんだそう。



レシピと一緒にこんなお言葉が返ってきました。

「ニンジン嫌いなお子さんが、めっちゃ食べるんです」

ほう…。ニンジン嫌いの子どもでさえ喜んで食べるとは…。これは期待が高まりますね!
神鳥さんが断言する、ニンジン嫌いもすっかり虜になってしまう驚愕のレシピがこちらです!

ニンジン嫌いもすっかり虜に♡「まるごとニンジンご飯」




材料
ニンジン…1本
白米…2合
粉末こぶ茶(※) … 小さじ1
酒 … 大さじ2
塩… 小さじ2/3

※粉末こぶ茶の代わりに、和風顆粒だしの素でもOK

作り方
1. 白米を普段炊くように、洗って炊飯器に入れ、2合分の水(分量外)を入れておく。

2. ニンジンをよく洗い、ヘタ部分のみ切り落とす(皮は剥かなくてOK)。



3. 1に粉末こぶ茶、酒、塩を入れて軽く混ぜる。



4. 2を上にのせ、通常モードで炊飯する。



5. 炊き上がったら、ニンジンを崩しながら混ぜて完成。



ポイント
・トッピングに白ゴマや青ネギを散らすと、彩りも良くなります。
・ツナ缶など他の材料を少量入れて炊いてもおいしくいただけます!


まるで焼き芋!ねっとり甘い新感覚のおいしさ

ねっとり炊けたニンジンの甘味と、こぶ茶の風味がやさしく香る…まさに奇跡のペアリング!
思わず「ニンジンってこんなにおいしかったっけ!?」と唸ってしまう、抜群の味わいですよ!



皮は剥かずに入れましたが、全く気になりません!
神鳥さんに聞くと、ニンジン本来の皮は非常に薄い膜のようなもので、出荷時の洗浄でほぼ取れてしまうんだとか。



まるごと加熱することで、まるで焼き芋のようにねっとりしたあま~いニンジンが味わえるなんて感動しました!
これは新感覚ッ!ご家族みんながハマってしまうこと間違いなしです。

農業への想いや「多賀にんじん」の魅力についてお話を伺いました

Q. ニンジン栽培を始めたきっかけは?
A. 高齢化で農家が減る中、この味を残したいと思ったのがきっかけです。
多賀町の特産品「多賀にんじん」初めて食べたとき、ニンジンってこんなに甘いんだ!と驚いたんです。
もちろん、自分が本当においしいと思える野菜を作りたいという気持ちも大きいですね(笑)。

Q.多賀にんじん」の魅力は?
A. 口に入れた途端、甘みを一番に感じられるのが最大の魅力です。
何と言うか、ニンジン特有の臭みが無いんですよ。
ニンジン嫌いの子どもさんが「多賀にんじん」なら喜んで食べるという話をたくさん聞かせてもらっています。

「多賀にんじん」という固有の名前こそあれど、品種は全国で一般的に栽培されているものと同じなんです。
それがここまでおいしくなるのは、多賀町の厳しい寒さを乗り越えていることが大きな要因だと思います。



また、『環境こだわり農産物(※)』の認証を受けているのも、甘く仕上がる要因の1つだと考えています。
すべての「多賀にんじん」生産者が、すべての圃場で認証を受けています。

※『環境こだわり農産物』とは、化学合成農薬・化学肥料の使用量を慣行の5割以下に削減し、環境への負荷を削減する技術で生産された農産物を滋賀県が認証する制度です。

化学肥料を控えて、いわゆる有機肥料を積極的に使っているのですが、有機肥料はゆっくりと効き目が出るため、ニンジンもゆっくりと大きく育ちます。
その長い過程で、甘味や旨味をたくさん蓄えるんだそうです。



生育期間中、葉っぱに付いたアゲハチョウの幼虫を見つけては、1匹ずつ手で捕殺するのはとっても大変な作業です。
大変なんですけど、おいしく食べてくれる人の顔が浮かんで、不思議とがんばれるんですよね。

Q. 今後の展望は?
A.「多賀にんじん」の魅力を多くの方に伝えることです。
生産者の高齢化で、栽培面積が縮小傾向にあります。
どこにも負けないくらいおいしいニンジンなので、もっと栽培する人が増えてほしいと心から願っています。
そのためにわたし自身もがんばらなくては!と気合が入りますね。



また、「多賀にんじん」を地元の方に、もっとたくさん食べてほしいと思います。
わたしたちの町には、こんなにおいしいニンジンがあるんですから。

※「多賀にんじん」は、多賀町近隣のスーパーやJA東びわこ直売所で11月中旬~3月頃まで販売されています。
(「多賀にんじん」は、農産物です。工業製品ではないため、天候や生育の状況によって出荷量や時期が変動する場合があります。あらかじめご了承ください。)

おわりに

食と農の隙間に届けるWEBマガジン「Umel(ウメル)」

食卓に並ぶ食材の向こう側に、どんな生産者の姿があるか想像したことはありますか?
生産者の想いに触れると、いつもの食卓がぐっと豊かになりますよ!

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ぜひ、あなたの食卓にも新しい発見を。

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