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念願のジープでもらい事故。「ひゃ、147万円!?」被害者なのに自己負担15万円…絶望した30代男性を救った“事前の備え”

  • 2026.1.22
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

念願のジープ・グランドチェロキーを手に入れ、充実したカーライフを送っていた30代男性。

しかし、片側1車線の道路を走行中、停車中の車が突然ドアを開けたことによる接触事故に遭遇してしまいます。損傷はフェンダーやミラーに加え、フロントドアにまで及び、提示された修理見積もりはなんと147万円。

過失割合はわずか1割でしたが、輸入車の高額な修理費ゆえに自己負担額も約15万円という想定外の金額に。そんな中で彼を救ったのは、やはり「車両保険」でした。

多くのファンを魅了する「ジープ・グランドチェロキー」

30代から50代の男性にから「いつかは乗りたい車」として名前が挙がることの多い輸入SUV。その中でも、力強い走りと圧倒的な存在感で、長年にわたり多くのファンを魅了しているのが「ジープ・グランドチェロキー」ではないでしょうか。

今回の主人公であるAさん(30代男性)も、そんなジープに憧れを抱き続けていた一人でした。家族を説得し、ついに念願のグランドチェロキーを手に入れたのは半年前のこと。

「維持費は少しかかるかもしれないけれど、それ以上の価値があるはず」

そう信じて疑わなかったAさんの毎日は、納車の日を境に劇的に変化したといいます。

重厚なドアを閉める音、見晴らしの良い高い視点、そして何より、駐車場に停まっている愛車を見るだけでニヤリとしてしまう満足感。週末のアウトドアはもちろん、近所のスーパーへの買い物ですら、ちょっとした冒険のようなワクワク感に包まれていたそうです。

しかし、そんな充実したカーライフにおける“覚悟”を試される瞬間は、大自然の中ではなく、日常のありふれた道路で突然訪れました。

「あっ!」目の前で開いたドア…避けきれなかった一瞬の悪夢

ある休日の午後、Aさんは家族を乗せて片側1車線の道路を走行していました。交通量はそれなりに多く、少し先にはハザードランプを点灯させて停車している車が一台。対向車も来ていたため、Aさんは速度を落とし、停車車両の横を慎重に通り抜けようとしました。

その時でした。何の前触れもなく、停車していた車の運転席ドアが「ガバッ」と勢いよく開いたのです。

「あっ!」と声を上げる間もありませんでした。ブレーキを踏む暇もなく、車内には「ドンッ!ガリガリガリッ!」という鈍い衝撃音と、金属が擦れる嫌な音が響き渡ります。いわゆる「ドア開放事故」です。

幸いにも相手の車は停車中、Aさんも徐行していたため、双方に怪我はありませんでした。しかし、車を降りて目の前の光景を見たAさんは息を呑みました。なんと、接触した相手の車のドアが、可動範囲を超えて「くの字」にねじ曲がっていたのです。

「これはただ事じゃない…」

慌てて愛車の状況を確認したAさんの顔からは、一気に血の気が引いていったといいます。

フロントのフェンダー(タイヤ上のボディ部分)からサイドミラー、そしてフロントドアの一部、さらには足元のサイドステップにかけて、広範囲にわたり無残な傷が走っていたのです。特にフェンダーとドアの境目は、相手のドアが食い込んだのか、歪みが生じているようにも見えました。

「やってしまった…」

ピカピカだった愛車が傷ついたことへのショックが全身を駆け巡ります。それでもAさんは、心のどこかで少しだけ楽観的に考えていたそうです。「まあ、自走はできるし、派手に大破したわけじゃない。相手が急にドアを開けたんだから、向こうの保険でなんとかなるはず」と。

しかし、その見積もりの甘さは、後日ディーラーで脆くも崩れ去ることになります。

見積書を見て絶句…!「147万円の修理費」

事故処理を済ませ、後日改めて正規ディーラーへ修理の相談に向かったAさん。メカニックによる詳細なチェックが終わり、提示された見積書を見た瞬間、Aさんは我が目を疑いました。

そこに記されていた修理総額は、なんと約147万円。

「ひゃ、147万円!?嘘でしょう…?」

思わず声を震わせるAさんに、担当者は申し訳なさそうに、しかし淡々とその理由を説明してくれたそうです。

金額が跳ね上がった最大の要因は、やはり「輸入車であること」、そして損傷範囲が「ドア」にまで及んでいたことでした。

今回の修理では、サイドミラーやサイドステップの交換に加え、フェンダーとフロントドアの板金塗装、あるいは交換が必要になります。輸入車のボディパネルや部品は本国からの取り寄せとなるものが多く、昨今の円安や輸送コストの高騰が直撃しています。また、ドアやフェンダーを美しく仕上げるための塗装工賃や、周辺パーツの脱着工賃も、国産車とは比べ物にならないほど高額になっていたのです。

さらに、Aさんを追い詰めたのが「過失割合」です。今回の事故は相手の不注意が主な原因でしたが、Aさんの車も動いていたため、過失割合は「相手9:自分1」となりました。

「たった1割」と侮ることはできません。修理費総額が147万円ということは、その1割である「14万7000円」はAさんの自己負担となる計算です。

「150万円近い修理費にも驚いたけど、自分は被害者だと思っていたのに約15万円も払わなきゃいけないなんて…」

何の準備もしていなければ、家計に大きな穴が開いてしまう金額です。「もらい事故だから相手が全部直してくれるはず」という淡い期待は、現実の前に打ち砕かれそうになっていました。

Aさんが頭を抱えそうになったその時、担当者が発した「ある一言」が状況を一変させました。

輸入車ライフを支えるのは「見えない安心」だった

「A様、そういえばご納車の際に、車両保険には加入されていましたよね?」

その言葉に、Aさんはハッとしました。確かに購入時、「輸入車は部品代が高いですし、万が一の時に備えて一般条件の車両保険に入っておいた方が安心ですよ」と勧められるがまま、保険に加入していたことを思い出したのです。

確認してみると、Aさんの加入していた保険は、今回のような相手がいる事故での自己負担分もしっかりカバーされる内容でした。

結果として、Aさんが負担するはずだった過失分の約15万円も、保険金で賄えることになりました。もちろん、翌年の保険料の等級は下がってしまい、保険料は上がります。長い目で見れば、その増額分の総額も決して小さな金額ではないかもしれません。

しかし、家計のやりくりの中で、突発的に「今すぐ約15万円払ってください」と言われるダメージは計り知れません。その「急な高額出費」を回避し、手元の現金を減らさずに済んだことこそが、Aさんにとっては何よりの救いだったのです。

「本当に入っていてよかった…」

Aさんは心底そう安堵したといいます。もし保険をケチって「車両保険なし」にしていたら、この高額な修理費の現実に打ちのめされていたかもしれません。

修理を終え、元通りにピカピカになったグランドチェロキーは、今もAさんの家族を乗せて元気に走っています。「何かあっても守られている」という安心感があるからこそ、以前よりも心に余裕を持って、純粋にドライブを楽しめるようになったのかもしれません。

憧れのカーライフを長く楽しむために

今回の事故を通じて、私たちは輸入車における「リスクの大きさ」を改めて考えさせられます。

今回はたまたま相手がいる事故で、Aさんの負担は過失分の約15万円で済みました。しかし、もしこれが「自損事故(単独事故)」だったとしたらどうなっていたでしょうか。電柱やガードレールに接触して同じように傷をつけてしまった場合、147万円という修理費の全額が、そのままAさんの自己負担としてのしかかっていたことになります。

輸入車は、そのデザインや走りで日常を豊かにしてくれる素晴らしい存在ですが、ひとたび壊れれば、国産車とは桁違いの修理費がかかることも事実です。「自分は運転に自信があるから」と思っていても、ふとした不注意や、避けようのないトラブルは誰にでも起こり得ます。

これから輸入車の購入を検討されている方は、ぜひ車選びと同じくらい、「保険選び」も大切にしてみてはいかがでしょうか。150万円近いリスクをカバーできる安心感があれば、万が一のトラブルも、きっと乗り越えられるはずです。



ライター:根岸 昌輝
自動車メーカーおよび自動車サブスク系ITベンチャーで、エンジニアリング、マーケティング、商品導入に携わった経験を持つ。
現在は自動車関連のライターとして活動し、新車、技術解説、モデル比較、業界動向分析など、業界経験に基づいた視点での解説を行っている。


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