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「うちは28階なんです」タワマン交流会で絶句…世帯年収900万・タワマン2階を購入した40代夫妻の末路

  • 2026.3.16
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

マンション選びというと、多くの方が「価格」「立地」「設備」を重視します。駅距離や共用施設、眺望などの条件を比較しながら決めるのが一般的です。

しかし、実際に住み始めてから影響が大きいのは「どんな住民が住んでいるか」というコミュニティの空気です。特にタワーマンションは階数によって価格差が大きく、同じ建物でも住民の生活水準に差が生まれることがあります。

今日は、知り合いの不動産業者から聞いたエピソードです。価格重視でタワーマンションの2階住戸を購入した共働き夫婦が、思いがけない“階数カースト”の空気に悩むことになりました。

価格を優先して選んだ「タワマン2階」

40代のAさんご夫婦は共働きで、世帯年収は約900万円。都市部への通勤の利便性を考え、マンション購入を検討していました。候補に挙がったのは、駅徒歩5分のタワーマンションです。共用ラウンジやジム、ゲストルームなどが備わった人気物件でした。

ただし問題は価格でした。上層階の住戸は1億円を超える価格帯。Aさんご夫婦の予算では、さすがに手が届きません。そこで選んだのが、価格が比較的抑えられていた2階の住戸でした。

不動産会社の営業も、

「低層階は価格が抑えられますし、エレベーターを待たずに外出できるメリットもあります」
「災害時に停電などでエレベーターが止まった場合でも、階段で移動しやすいという安心感があります」

と説明していたといいます。Aさんご夫婦も「無理のない金額でタワーマンションに住める」と考え、購入を決断しました。

住民交流会で始まる「何階ですか?」

入居から数ヶ月後、マンションで住民交流会が開かれました。ラウンジに住民が集まり、軽く会話を交わすようなイベントです。そこで頻繁に聞こえてきたのが、ある質問でした。

「何階にお住まいですか?」

タワーマンションでは珍しくない会話です。眺望や間取りの話につながるため、自然な話題でもあります。Aさんの奥様も、ある女性から声をかけられました。

「どちらのお部屋なんですか?」
「2階です」

すると、その場の空気がほんの一瞬だけ変わったそうです。女性は笑顔で、

「そうなんですね」

と返しましたが、その後の会話はどこかぎこちなくなりました。

一方で、別の住民はこう話していました。

「うちは28階なんです。夜景が本当にきれいで」

その様子を見て、Aさんご夫婦はふと感じたといいます。このマンションには、どこか「上層階=成功している人」という空気があるのかもしれないと。

もちろん、すべての住民がそう考えているわけではありません。ただ、このマンションでは階数の話題が、いつの間にか一種のステータスのように扱われている雰囲気があったそうです。

子ども同士の家庭環境比較が始まる

さらにAさんご夫婦の精神的な負担になったのが、子どもの環境でした。マンションには同年代の子どもが多く、自然と交流が生まれます。

しかし、親同士の会話の中で、次第にこんな話題が増えていきました。

「うちはインターナショナルスクールに通わせていて」
「ピアノとバイオリンを習わせているんです」
「夏休みは海外旅行に行っていました」

Aさんご夫婦の家庭では、習い事は週1回の英語教室だけ。旅行も、国内旅行に年に1回行く程度でした。

Aさんの奥様は、後にこう話していたそうです。

「最初は気にしないようにしていました。でも、どうしても比べてしまうんです。同じマンションに住んでいるのに、生活レベルが全然違うと感じてしまって…」

建物の設備や立地には満足していたものの、周囲との生活環境の差が、少しずつ心理的な負担になっていったといいます。

住み替えを考えたが動けなかった理由

Aさんご夫婦は、途中で住み替えも検討しました。しかし、子どもが近くの小学校に通っていたため、簡単には動けませんでした。

「転校させるのはかわいそう」

そう考え、結局Aさんご夫婦は住み続ける選択をしました。ただ、奥様は後にこう話していたそうです。

「住み心地は最高なんです。でも、住民の空気に疲れてしまいました」

設備や立地には満足していても、日常の人間関係が負担になると、住まいそのものが重く感じてしまうこともあるようです。

タワマンは「建物」だけでなく「コミュニティ」も見る

タワーマンションは、利便性や共用施設が充実した魅力的な住まいです。ただし、住戸価格の差が大きい物件では、住民の年収や生活スタイルに差が生まれることがあります。

もちろん、すべてのマンションに今回のような雰囲気があるわけではありません。ただ、住まい選びでは建物の設備や立地だけでなく、住民層も確認しておくことが大切です。

住民層は、仲介会社にファミリー世帯の割合や賃貸住戸の多さを聞いたり、管理組合の議事録を確認したりすることで、ある程度把握できます。また、平日や休日に現地を訪れ、共用部の雰囲気を見るのも参考になります。

マンションは建物を購入するだけでなく、同じ建物に住む人たちと暮らす住まいでもあります。豪華な設備や眺望だけでなく、長く安心して暮らせる環境かどうかという視点も大切です。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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