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1時間半で16品完成!家庭に駆けつけて温かい食事を作る「出張料理人」が感じる使命

  • 2025.12.20

忙しくてどうしてもごはんが作れない…。
そうした家に出向いて手づくりの家庭料理を届ける「出張料理人」が北海道帯広市にいます。
笑顔も届けるというその活動とは。

笑顔を届ける、出張料理人

午後7時の晩ごはんどき。
買い物かごいっぱいの食材を抱えてやってきたのは、先崎章郎さん(36)。
2025年3月から、帯広市を中心に活動する「出張料理人」です。

「きょうはたぶん10何品くらい作る」。

Sitakke

電話やSNSで依頼がくれば、マイ包丁を携えその家のキッチンに立ちます。
作るのは「家庭料理」。材料費込みで料金6000円が基本です。

依頼主の女性は「本を読んでいる間に出てくる、すごくないですか?」と笑顔です。

出張料理人になったワケ

先崎さんはホテルで調理の見習いとして働き始めましたが、その後、医療用ベッドメーカーに転職。
管理職まで昇進したものの体調を崩し、職を離れました。

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居酒屋を営む父に育てられ、一度は料理の世界に飛び込んだ先崎さん。

周りの人に助けられた経験から、『自分も誰かを助けたい』と原点にかえり、再出発することを決めました。

「料理というのが一番頭に浮かんで、父は『無理に決まってるべ』とそのとき言いました」
父の敏美さん(70)は「できることはいっぱいやったほうがいい、商売をやっていけるだけもっと努力しなければいけない」と思ったと明かしてくれました。

たくさんの家に温かい食事を笑顔を

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この日は、働きながら1人で3人の子どもを育てる大岸さんの家に出張料理にやってきた先崎さん。

「レンコンと中華炒め的なものを作ろうかなと」

メニューは食材を余らせないようにその場で考えているのだそうです。

「このあとは弱火でじっくりしみこませる感じで…」
ジャガイモ、ニンジン、ゴボウ鶏肉など10種類以上の食材を次々に調理。

から揚げにハンバーグ、きんぴらごぼうにトマトのピクルスなど、約1時間半で16品が完成です。

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依頼した大岸舞さんは「子どもと一緒に過ごしたいなという思いがあって、『ごはんを作らなきゃいけない』とか焦る心の負担が、料理が出てきてくれることで減る」と話します。

「食って誰かを喜ばせたりすることが大きい仕事だなと改めて思ったので、いろんな地域に行って、そういう方々の助けになりたい」

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先崎さんはそう話します。

たくさんの家に温かい食事と笑顔を。再挑戦を始めた出張料理人が、きょうも十勝を駆け回ります。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年12月1日)の情報に基づきます。

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