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原点は「かっこいい農業」北海道の大地の恵みを音に乗せる「音農家」が目指す未来

  • 2025.12.17

原点は「かっこいい農業」

北海道北見市を拠点に音楽家と農家の二刀流で活動するアーティストが注目されています。創作の原点は「かっこいい農業」です。

踊るような、ギターの音色はオホーツクの大地で過ごす牛の気持ちやパワーをイメージしました。北見の音楽家、遠藤正人さん(45)のオリジナルソングです。

遠藤さんは、音楽活動とともに畑作を手がける音楽家と農家の二刀流、「音農家」です。

「音楽は農作物一択で作っていますし、MCの内容から曲の流れ、ライブ構成全て農業に特化しています」

Sitakke
音農家 遠藤 正人さん

北見市で生まれ育った遠藤さん。
東京でミュージシャンとして活動していましたが、13年前にUターンし、実家の農業を受け継ぎました。

音楽家から農家。文字通り「畑違い」の転職に最初は戸惑う日々でした。

農業の厳しさ

「農業は初心者の中の初心者で入って、音楽をやっている場合じゃないという部分もあった」

北海道の農業は気候変動の影響で、農作物の管理が難しくなっています。
農家の高齢化と後継者不足が、農業人口の減少に拍車をかけています。

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「水がもらえなくて、しかも暑くて。大きくもならないし。収穫時期の今いらないってときにいっぱい雨をもらったんです。小さいのに腐ったみたいな…」

ジャガイモもタマネギも、てん菜も、2025年の出来は小ぶりでした。
それでも懸命に育ってくれた大地の恵みに感謝しています。

「あの感性、すばらしい」

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「農業の楽しさを音楽に乗せて伝えたい」

遠藤さんは、妻の幸枝さん(43)とともに、音楽ユニットを組みました。

その名は「遠藤まさと家」。

音楽も農業も家族で楽しもうという思いを込めました。

ライブハウス、レストラン、図書館。
農作業の合い間を縫ってコンサートを開き、オホーツクの農産物の魅力を発信しています。

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観客からは「すごく繊細だね。牛の曲を作るなんてすごいなぁ…あの感性、すばらしい」「すごく近い距離で演奏していただいたので臨場感もあります」と評判です。

遠藤さんは「僕らみたいに作る人がいて、食べてくれる人がいて、それを繋げてくれる人が感情的にも経済的にも幸せになる。そんな未来を思っている」と話してくれました。

食べ物も、音楽も作れちゃうかっこいい「音農家」の、二刀流の挑戦が続きます。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年11月26日)の情報に基づきます。

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