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「乗客が持っていた必需品」が原因か…日比谷線で発煙トラブル。東京メトロが呼びかける緊急時の行動

  • 2026.1.21
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

2026年1月21日、東京メトロ日比谷線の車内で、モバイルバッテリーが原因とみられる発煙トラブルが発生したと報じられています。この影響で日比谷線は一時運転を見合わせました。

今や外出時の必需品となったモバイルバッテリー。しかし、取り扱いを誤れば思わぬ事故につながりかねません。特に地下鉄のような閉鎖空間でのトラブルはパニックを引き起こしやすく、被害が拡大する恐れもあります。

今回は、モバイルバッテリーが発煙・発火する原因や正しい使い方、そしていざというときの対処法について解説します。

なぜモバイルバッテリーは発煙・発火するのか?

モバイルバッテリーの多くには「リチウムイオン電池」が内蔵されています。リチウムイオン電池は軽量で大容量という優れた特性を持つ反面、取り扱いを誤ると発熱・発火につながる危険性があります。

モバイルバッテリーをはじめとするリチウムイオン電池使用製品についての発熱・発火等の事故は多数発生しています。例えば、東京消防庁によると、「運行中の電車内において、乗客が鞄の中に入れていたモバイルバッテリーが出火したケース」や「上映中の映画館でモバイルバッテリーから出火したケース」などが報告されています。

発煙・発火の主な原因としては、強い衝撃や圧力による内部構造の損傷、高温環境での使用・保管、充電中の異常などが挙げられます。公共交通機関の中で事故が起こり、運行が遅延した事例もあるため、注意が必要です。

事故を防ぐために守りたい7つのポイント

モバイルバッテリーを安全に使うために、消費者庁では以下の点に注意するよう呼びかけています。

1. 強い衝撃や圧力を加えないようにしましょう
2. 高温になる場所では使用・保管しないようにしましょう
3. 充電は、安全な場所で、なるべく起きている時に行いましょう
4. 異常を感じたら使用を中止しましょう
5. 発火した時はまず安全を確保し、できれば大量の水で消火しましょう
6. 製品情報、リコール情報を確認しましょう
7. 公共交通機関では、持ち込みルールを守りましょう
出典:リチウムイオン電池使用製品による発火事故に注意しましょう(消費者庁)

特に、本体が熱くなる、膨らんでいる、変なにおいがするといった異常を感じたら、すぐに使用をやめましょう。また、製品購入時は「PSEマーク」が付いているかを確認することも大切です。

意外と知らない?モバイルバッテリーの正しい捨て方

使わなくなったモバイルバッテリーの処分方法も、実は重要なポイントです。政府広報オンラインによると、リチウムイオン電池を誤った方法で廃棄したことによる火災事故が、ごみ処理施設や収集車で頻発しています。

正しい廃棄方法として、まずリサイクル可能であれば販売店や自治体の回収窓口に持ち込みましょう。一般社団法人JBRCの協力店(家電量販店やホームセンターなど)でも回収しています。

廃棄する場合は、必ずお住まいの自治体のルールを確認してください。「危険ごみ」「有害ごみ」「電池」「不燃ごみ」など、分別区分は自治体によって異なります。また、廃棄前にはなるべく電池を使い切り、無理に分解しないことも大切です。

地下鉄で火災に遭遇したらどうする?

万が一、地下鉄の車内で火災や発煙に遭遇した場合、どう行動すればよいのでしょうか。

東京メトロの「安全ポケットガイド」によると、まずは火災が起きている車両から離れた車両に移動することが最優先です。その後、車内にある非常通話装置などから乗務員に状況を知らせてください。

各車両には消火器が設置されており、初期消火に使用することもできます。

また、トンネル内は暗く線路は歩きにくい上に高圧電線があり大変危険であり、隣の線路を電車が通過する可能性もあります。電車が止まっても勝手に外へ出ると、乗客自身が危険なだけでなく他の乗客の避難の妨げになる場合があるため、むやみに電車の外には出ず、乗務員の案内に従って冷静に行動するよう呼びかけています。

さらに、駅に到着したら、乗務員・駅係員の誘導に従ってすみやかに避難しましょう。

身近なモバイルバッテリーだからこそ、正しい知識を

今回報じられた日比谷線でのトラブルは、モバイルバッテリーが私たちの身近に潜むリスクであることを改めて示しました。便利な道具だからこそ、正しい使い方と廃棄方法を知っておくことが大切です。

お手持ちのモバイルバッテリーに異常がないか、リコール対象になっていないか、今一度確認してみてはいかがでしょうか。


参考:
リチウムイオン電池使用製品による発火事故に注意しましょう(消費者庁)
リチウムイオン電池搭載製品の出火危険(東京消防庁)
リチウムイオン電池、誤った捨て方で火災に!(政府広報オンライン)
火災がおきたら|安全ポケットガイド(東京メトロ)


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