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「なるべく避けた方が良い」ガジェットのプロが警告。スマホの“バッテリー劣化”の原因に…充電するときの「NG習慣」とは?

  • 2025.12.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

年末年始の休暇は、スマホの使用も増える時期。スマホの充電に関して、「こんなやり方で大丈夫?」と不安になったことはありませんか?

特にバッテリー残量が極端な状態や、充電しながらのスマホ操作、さらには適さない充電器の使用など、日々の何気ない習慣がバッテリーの劣化を早めてしまうことがあります。

では、具体的に何が良くないのか、どうすれば長持ちさせられるのか、正しい対策を知りたいですよね。今回は、スマホのバッテリーに負担をかけない充電のポイントや注意点を、ガジェットのプロに詳しく伺いました。使い方を見直し、スマホの状態を長く保ちましょう。

避けたいスマホ充電のNG習慣とは?

---多くの人がやってしまいがちなバッテリーの寿命を縮める「スマホ充電のNG習慣」には、どのようなものが挙げられますか?

ヒロ:

「スマホ充電のNG習慣で言うと、バッテリー残量が極端な場合、0%と100%の状態から充電することです。

スマホ本体に負荷がかかりますし、100%の状態になってもケーブルを抜かずに充電をし続けると過充電になります。それに100%から0%になった後に充電をする極端な充電の仕方も良くないです。

またスマホ充電中に動画やゲームなどの高負荷のかかる動作をすることはバッテリーの劣化を早める要因となります。CPUやGPUに負荷のかかる動作をするとスマホ本体がさらに発熱してしまうので、スマホを充電している時の使用はなるべく避けた方が良いです。

それからスマホやパソコンなどの電子機器を極端な温度下で使用すること、特に高温な環境は苦手なので、高温な環境での操作や充電は避けた方が良いです。あとはスマホなどを充電する時に使う充電器やケーブルは、極端に安価な製品よりも純正品や有名メーカーが発売している製品を使うのが安心です。

iPhoneならばAppleが販売している充電アダプタなどを使用することです。安価な製品が全部ダメという訳ではないですが、ネット通販などで、大手メーカーよりも極端に安い値段で売られているあまり聞いたことのないメーカーの製品は危険性もあるかなと思います。」

リチウムイオン電池の性質とバッテリー劣化の原因

---なぜ上記のNG習慣が、バッテリー寿命を縮める原因になるのでしょうか?

ヒロ:

「スマホのバッテリーの多くはリチウムイオン電池が使われていて、リチウムイオン電池は熱などに弱いです。

発熱などによってスマホ本体に負荷がかかると、リチウムイオン電池自体にも負荷がかかり電池が劣化する原因になると言われています。またスマホバッテリー残量が100%の状態から長時間充電を続けると、過充電になり負荷がかかってバッテリーが劣化する原因になります。

そして充電中にスマホを操作すると、バッテリーに負荷がかかり発熱を起こす要因にもなるので、これもバッテリーの劣化を早めることになります。特にゲームや動画視聴などの高負荷のかかるアプリを使った操作では特にそうです。

また、スマホやタブレットなどの電子機器などが極端な温度の環境下が苦手なのも、結局はバッテリーに負荷がかかることなので、適切な温度の状態でガジェット類を使用するように言われています。リチウムイオン電池の寿命は一般的には2年、充電回数500回が目安とよく言われています。

状況や使用環境によって多少の差はありますが、発熱などでリチウム電池に負荷がかかることによってバッテリーの劣化に影響があるということは、スマホなどを使っていく中で知っておいた方が良いでしょう。」

長持ちさせるために実践したいスマホの充電習慣

---年末年始に帰省や旅行でスマホやガジェットを酷使しがちな読者が、明日からすぐに実践できる「バッテリー寿命を守る充電習慣」を一つ教えていただけますでしょうか。

ヒロ:

「スマホは0%と100%の状態から充電するのが良くない一方で、バッテリー残量を20%から80%の間でコントロールするのが良いと言われています。

充電する場合は、バッテリー残量が20%から30%になったら充電を開始して、80%くらいになったら充電を止めるというやり方が良いと思います。またiPhoneなどにはバッテリー充電の最適化が設定でき、充電時にバッテリー残量が80%になったらそれ以上の充電を保留したり、100%になるまで充電スピードを遅らせることができます。

他には、先程にも書いたように、スマホの充電中に動画視聴やゲームなどをすることを避けることです。スマホ本体にも負荷がかかりますし、バッテリーの充電速度も低下するので、これはタブレットなどでもそうですが充電中の操作はなるべく避けた方が良いです。

個人的にも、スマホやタブレットの充電中はアプリを使った操作はなるべくしないように心がけています。あとは充電中のスマホなどがかなり発熱していた場合には、スマホケースなどを外して充電することをオススメします。

そして特に寒い環境や暑い環境の中で充電や使用することもやはり良くないので、適切な温度である場所でガジェットを充電や使用をすることが必要です。」

日常のスマホ充電習慣を見直してバッテリーを守ろう

スマホのバッテリーはリチウムイオン電池であり、熱や過充電、充電中の高負荷操作などが劣化を早める大きな原因です。

ガジェットのプロによれば、極端にバッテリーを使い切ったり満充電状態が続く充電は避け、20%から80%の間でこまめに充電することが理想的とのこと。また、充電中の動画視聴やゲームなどは控え、発熱を感じたらスマホケースを外すといった細かい気配りも効果的です。

さらに、極端な温度環境での使用や充電を避け、純正品や信頼できるメーカーの充電器を使うことも重要です。これらの基本的な習慣を見直すことで、愛用のスマホのバッテリー寿命を延ばし、快適なスマホライフを長く楽しむことができます。


監修者:ヒロ
ガジェットブロガー、Webライター。東京都出身東京都在住。2021年よりApple製品などを中心とするガジェットやゲーム、PC周辺機器や通信回線などをテーマに関するブログを運営。継続的に更新を続けてブログ記事公開数は250を超える。noteも2024年9月よりコンスタントに投稿している。iPhoneやiPadなどの多くのスマホやタブレット端末の使用経験あり。カメラやゲームなどのガジェットやスポーツ観戦にも興味があり趣味にしている。ブログやnoteでは商品やサービスの特徴やメリットデメリットなどを分かりやすく、読者の方にとって有益に感じられる記事作りを心がけている。