1. トップ
  2. 「症状を悪化させる」医師が指摘。実は“頻尿”を招いている…なるべく避けるべき「NG食品」とは

「症状を悪化させる」医師が指摘。実は“頻尿”を招いている…なるべく避けるべき「NG食品」とは

  • 2026.2.27
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

毎日を元気に過ごすために、バランスの良い食事や十分な水分摂取を心がけている方は多いでしょう。「健康に良い」と言われる食品を積極的に摂ったり、水分補給を欠かさなかったり…それらはもちろん大切な習慣です。

しかし、もしあなたが頻尿や尿意切迫感、膀胱の不快感など、デリケートな「膀胱の悩み」を抱えているとしたら、その「健康習慣」が、実は症状を悪化させている可能性もあるとしたらどうでしょうか?

「なぜ、体に良いはずのものが、私の膀胱には良くないの?」そんな疑問をお持ちかもしれません。そこで今回は、女性泌尿器科医師の小内友紀子先生に、見落とされがちな食事と水分摂取のポイントについてお話を伺いました。

健康食が膀胱の悩みを悪化させる?知られざる食品の落とし穴

---頻尿を悪化させる食生活として、医師が「健康のため」と推奨する食べ物の中に、実は膀胱を刺激しやすい成分が含まれているケースがあるのでしょうか?

小内友紀子先生:

「柑橘類は、ビタミンCやカリウム、ポリフェノールが豊富なため、動脈硬化の予防や免疫力維持のために勧められることがあります。しかし、過活動膀胱や間質性膀胱炎などでは、食品に含まれる酸が膀胱を刺激して病気の症状を悪化させる場合があるため、摂りすぎないよう注意する必要があります。

また、唐辛子に含まれるカプサイシンは代謝アップや食欲抑制などが話題になり、ダイエットや血行改善の目的で勧められることがあります。こちらもまた膀胱の粘膜を刺激し、頻尿や尿意切迫を悪化させることがあるため、過活動膀胱では控えめの摂取が推奨されます。

ナッツや大豆製品は良質な脂質、タンパク質、食物繊維、ミネラルが豊富で、心血管疾患予防やコレステロール改善の目的で医師から推奨されることがありますが、間質性膀胱炎の方においては症状が悪化することがあります。」

「水をたくさん飲む」は正解?膀胱に優しい水分摂取の黄金バランス

---頻尿を気にして水分を控えめにしたり、利尿作用のある食品(例:コーヒー、緑茶、柑橘類など)を避けたりする行動が、かえって膀胱機能や体調に悪影響を及ぼすことはあるのでしょうか?

小内友紀子先生:

「飲み過ぎよりは水分を控えめにすることはよいのですが、逆に尿が濃くなり過ぎて脱水になったり、濃い尿が膀胱を刺激することはあるかもしれません。

健康な成人の24時間尿量は体重1kgあたり20〜25mL程度であり、1日の水分摂取量は体重の2~2.5%とするのが適切だとされています。

これを目安に、季節ごとの温度や汗をかく量を考慮して、体調にあわせて水分摂取をされることをおすすめします。」

膀胱を刺激しない!毎日の食事と飲み物の賢い選び方

---頻尿を悪化させないために、今日からでも実践できる「食生活の工夫」や「生活習慣のコツ」を教えていただけますでしょうか。

小内友紀子先生:

「朝食・昼食・夕食をバランスよく食べること、食事に含まれる塩分が高いと尿量が増えるため、塩分は控えめに。

酸っぱいもの、辛いものは膀胱を刺激するため、味付けはマイルドに。水分はカフェインやアルコールはなるべく避けて、一気に大量に飲まず、少しずつ摂るように工夫をすると良いでしょう。」

今日から実践!膀胱に優しい食生活で快適な毎日を

「健康に良い」と信じて疑わなかった食習慣が、実はデリケートな膀胱の症状を悪化させていた可能性がある――今回の小楽田先生のお話から、そんな新たな発見があった方もいらっしゃるかもしれません。

特に柑橘類、唐辛子、ナッツや大豆製品は、健康効果が期待される一方で、過活動膀胱や間質性膀胱炎の症状を刺激することがあるため、注意が必要です。また、カフェインやアルコールを避け、塩分を控えめにし、酸っぱすぎず辛すぎないマイルドな味付けを心がけることも、膀胱への負担を減らす重要なポイント。

水分摂取についても、多すぎず少なすぎず、ご自身の体重を目安に、季節や体調に合わせて適量を少しずつ摂る工夫が大切です。


監修者:小内友紀子先生
女性泌尿器科医師として、普段は女性によくある尿もれから、男性の前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域の癌診療まで診療しております。
【資格】医師 / 医学博士 / 泌尿器科専門医・指導医 / 透析医学会専門医・指導医 / 排尿機能学会専門医