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お尻に痛みがあるも「ただの痔」と放置した人の“末路”。その後、病院で検査すると…発覚しうる“恐ろしい病気”【医師が解説】

  • 2026.2.28
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

お尻の調子が悪いと感じたとき、まず思い浮かぶのは「痔」ではないでしょうか。

実際、肛門周りのトラブルとして痔は身近で多い症状のひとつです。しかし、その症状に似ているからといって放置してしまうのは注意が必要です。なぜなら、痔とよく似た症状が大腸がんのサインである可能性があるからです。

この記事では、痔と大腸がんの違いや、気を付けたいチェックポイントについてわかりやすくご紹介します。

「痔」と「大腸がん」 似ている症状の違いとは?

「痔」と「大腸がん」—この2つは症状が似ている部分も多いため、見分けがつきにくい場合があります。たとえば、肛門からの出血や痛み、違和感はどちらにも共通する症状です。では、どうやって見分ければいいのでしょうか?

主なポイントとしては以下のようなことが挙げられます。

  • 出血の量や色味:痔の場合は血が鮮やかな赤色で、排便時に少量出ることが多いのに対し、大腸がんの場合は粘液に混じることや、暗赤色や黒っぽい血が見られることがあります。
  • 痛みや症状の長さ:痔は症状が一時的でトイレ後などに痛みが和らぐことが多いですが、大腸がんは痛みが持続する、または違和感が徐々に悪化していく可能性があります。
  • 排便の変化:大腸がんでは便秘や下痢、便の細さが変わったり、残便感が続くといった排便パターンの変化が見られることがあります。

こうした違いを意識して、自分の症状がどちらに近いかを観察することが大切です。

背景にあるリスクや気を付けたいポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

日本国内では大腸がんは罹患数が増えているがんのひとつで、50歳以上の方を中心に発症率が高まる傾向があります。生活習慣の変化や食事の欧米化が影響しているとする見解もあります。だからこそ、肛門付近の出血や痛みを「ただの痔」と自己判断して放置すると、見逃しによって早期発見の機会が遅れてしまう恐れがあります。

特に以下のようなケースでは、早めに医療機関を受診して検査を検討した方が良いとされています。

  • 出血が繰り返し続く、または増えている場合
  • 排便習慣に明らかな違いが見られる場合(便秘や下痢、便の形状が細くなるなど)
  • 腹痛や体重減少、疲労感など全身症状がある場合

また、医療機関での検査としては、肛門からの視診・指診に加え、便潜血検査や大腸内視鏡検査が行われることがあります。これらは大腸がんを早期に発見するうえで役立つ手段とされています。

小さな変化に気づくことが大切な健康のカギ

「お尻の違和感は痔だから」と軽く見てしまいがちですが、症状の変化に気づくことが、健康維持にはとても重要です。大腸がんの早期発見に向けては、日頃からの自己観察や生活習慣の見直しも役立つかもしれません。

例えば、食物繊維を意識したバランスのよい食事や定期的な運動は、大腸の健康維持につながる可能性が指摘されています。また、定期的に便潜血検査を受けることも、予防や早期発見の一助となるでしょう。

お尻の症状に違和感を覚えたときは、そのままにせず、小さな変化にも目を向けてみることが、「ただの痔」なのか、「それ以上の何か」なのかを見極めるヒントになるかもしれません。

見落としがちなサインをしっかりチェックしてみよう

痔と大腸がんは症状が似ているため区別が難しいものの、次のポイントを意識してみると参考になるかもしれません。

  • 出血の色や量、出るタイミングに変化はないか
  • 便の形や排便習慣に変化が見られるか
  • 痛みや違和感が時間の経過とともに増していないか
  • 体重減少や疲労感など、他の体調の変化が伴っていないか

これらの症状が気になる場合や長く続く場合は、かかりつけ医や専門医に相談して検査を検討するとよいでしょう。早めの診断がより良い治療につながる可能性が示唆されています。

お尻の不調を感じたときは、まずは生活習慣や食事の見直しをしつつ、自分の体の声に耳を傾けてみてください。少しの注意が、健康の未来を明るくするかもしれません。


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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東京女子医科大学消化器内科に入局後、複数の医療機関で胃・大腸内視鏡を中心とした臨床経験を積み、同大学病院助教を経て2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及をミッションに掲げ、健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療、内視鏡検査と幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性をわかりやすく発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

都内トップクラスの内視鏡設備を完備し、土日診療対応、胃・大腸カメラ同日検査、専門医による鎮静下内視鏡、女性医師による検査体制など、患者さんの苦痛を抑えたきめ細かな検査環境を提供。今後も一人でも多くの患者様が安心して内視鏡検査を受けられるよう、質の高い医療サービスを追求し続ける。

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com