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「実質タダ乗り」も夢じゃない? 新型ではなく今『150系プラド』を買うべき理由。狙うは「白・サンルーフ・7人乗り」

  • 2025.12.23
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

多くのファンが待ち望んだ、新型「ランドクルーザー250」のデビュー。その登場に心を躍らせたものの、納期の長期化やサイズの問題で購入を諦めかけてはいないでしょうか?

しかし、その状況は必ずしも「不運」とはいえないかもしれません。実は今こそ、資産価値が安定し、驚異的な残価率を誇る「150系プラド」に目を向けるべき絶好のタイミングなのです。なぜ今、新型ではなくあえて旧型なのか?賢い大人が選ぶべき鉄壁の理由を紐解きます。

より「賢明な選択」へと辿り着くためのチャンス

2024年に待望のデビューを果たした「ランドクルーザー250」。その無骨なデザインに心を奪われたものの、現実はそう甘くはありませんでした。

多くのファンが直面したのは、終わりの見えない納期や抽選販売という高い壁。そして何より、日本の住宅事情では少々ハードルが高いと感じられる、ボディサイズでした。「欲しいのに買えない」、あるいは「買えるけれど駐車場に停められない」。そんな八方塞がりな状況に、もはや車選びそのものに疲れを感じてしまっている方もいるのではないでしょうか。

しかし、ここで一度立ち止まってみてください。この状況は、決してマイナスではありません。むしろ、経済合理性と実用性を兼ね備えた、より「賢明な選択」へと辿り着くためのチャンスかもしれないのです。

市場の狂騒が落ち着きを見せ始めた今、スポットライトを当てるべきは、長きにわたり日本のSUV界を牽引してきた「ランドクルーザープラド(150系)」です。では、なぜ新型が登場した今、あえて150系プラドを選ぶことが「正解」といえるのか。

まずは、多くの人が新型の購入を躊躇する最大の要因、「物理的なサイズ」の観点から見ていきましょう。

新型の「全幅1980mm」は大きすぎる? 150系が選ばれる切実な理由

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出典:トヨタ自動車株式会社

新型250のデザインは確かに魅力的ですが、ここで冷静に目を向けるべきは全幅1,980mmという数値です。このサイズは、日本の道路事情においては少々持て余してしまうサイズ感かもしれません。都心部のマンションに多いパレット式駐車場の多くは、全幅制限が1,850mm、あるいは1,950mm以下。コインパーキングやスーパーの駐車場でも、ドアを十分に開けられず、乗り降りに気を使う場面も少なくありません。

一方で、150系プラドの全幅は1,885mm。この「約10cm」の差が、天と地ほどの違いを生みます。日本の狭い林道や都市部の路地でも取り回しやすく、多くの駐車場に対応できるギリギリかつ最大のサイズ感なのです。

「パパ、この車なら私も運転できるかも」奥様からそう言ってもらえる安心感は、家庭の平和を守る上で重要ではないでしょうか。

駐車場の制約に悩むことなく、家族みんなでどこへでも行ける150系プラド。その「気兼ねなさ」こそが、家族との時間をより豊かなものにしてくれる、賢い選択肢の一つといえるのではないでしょうか。

鉄壁のリセールバリューが導く「賢者の出口戦略」

こうして日本の道路事情に最適なサイズを手に入れたとしても、私たちにはもう一つ、避けては通れない課題があります。それは、「家計」というシビアな現実です。

30代〜50代といえば、住宅ローンや子どもの教育費など、出費がかさむ時期。「サイズや使い勝手が良いのは分かったけれど、家計を圧迫するのは怖い」というのが本音ではないでしょうか。しかし、150系プラドには、そうした不安を大きく軽減できる可能性があるのです。

なぜなら、プラドは国内だけでなく、世界中のバイヤーが喉から手が出るほど欲しがっている車だからです。たとえ3年、5年と乗り続けたとしても、クルマの状態次第では新車とそれほど変わらない価格で取引されるケースもあります。つまり、出口(売却時)の価格が保証されているに等しく、「支払う額」と「戻ってくる額」の差額で考えれば、実質的なコストパフォーマンスはトップクラスなのです。

ただし、リセールバリューを最大化するためには、特におすすめしたい仕様があります。それが以下の「勝利の方程式」とも言える組み合わせです。

  • グレード:TX-Lパッケージ(本革シート必須)
  • 必須装備:サンルーフ、7人乗り
  • カラー:ホワイトパールクリスタルシャイン or ブラック

特に「ガソリン車のTX-L、サンルーフ付き、7人乗り、ベージュ内装」といった特定の組み合わせは、海外バイヤーからの指名買いが入りやすく、相場が崩れにくい構造になっています。

新型250の登場直後は相場が揺れましたが、現在は安定期に入っています。「これ以上下がりにくい」といえる今こそが、リスクの低い買い時と考えられます。月々のローンを払っても、売却時の金額を計算すれば、実質的な負担額を低く抑えることも十分に可能です。

「型落ち」ではなく「完成形」。最終型(ファイナルモデル)の心地よい響き

資産としての価値(金銭面)がいかに優れていても、毎日乗る車として魅力を感じられなければ本末転倒です。

「でも、やっぱり基本設計が古い車でしょう?」と懸念される方もいるかもしれません。しかし、こと自動車というプロダクトにおいては、全く別の見方が存在します。

一般的に、工業製品においては「最新が最良」とは限りません。特にフルモデルチェンジ直後の新型車は、初期不良やリコールなどの「生みの苦しみ」を伴うことが多々あります。

対して、2009年の登場から約14年もの歳月をかけて改良が重ねられた150系プラドは、まさに「熟成の極み」。ネガティブな要素は潰し尽くされ、耐久性と信頼性は折り紙つきです。故障のリスクが低く安心して長く乗れるということは、予期せぬ修理費を防ぐことにも繋がり、先述した経済合理性をさらに強固なものにします。

また、「最終型(ファイナルモデル)」という言葉には特別な響きがあります。モデル末期に生産された個体は装備が充実していることが多く、中古車になっても価値が落ちにくい傾向にあります。

「新型を買えなかった」のではなく、「完成された最終型をあえて選んだ」。この事実は、あなたの所有欲を十分に満たしてくれるでしょう。流行に左右されない、角が取れつつも力強いそのスタイリングは、家族の生活に長く寄り添う、頼もしい相棒となってくれるはずです。

良質な個体が消える前に

サイズ、お金、そして信頼性。これら全てにおいて妥協のない選択肢、それが150系プラドです。

日本の道路事情にマッチし、家族も運転しやすく、そして何より「資産」として家計を助けてくれる車は、他にありません。

現在、生産終了から月日が経過し、状態の良い「最終型・高年式」の個体は、徐々に流通量が減りつつあります。相場が安定している今こそ、行動を起こすチャンスです。数年後、「あの時、150プラドを買っておいて本当に良かった」と笑える未来を手に入れるために、ぜひ今、最高の一台を探し始めてみてはいかがでしょうか。



ライター:根岸 昌輝
自動車メーカーおよび自動車サブスク系ITベンチャーで、エンジニアリング、マーケティング、商品導入に携わった経験を持つ。
現在は自動車関連のライターとして活動し、新車、技術解説、モデル比較、業界動向分析などを手がけ、業界経験に基づいた視点での解説を行っている。